あたる[ちょっとそこのお・じょ・お・さーん」
ラム「んーもー!ダーリン!待つっちゃ・・あっ もぉ!ダーリンのぶゎかーー!!!!」
 
ドバババババババ  ラムが遠くで放電しているのが見えた。
 
もう、ほとんど同じような事がなんの進歩もなく毎日繰り返されていた・・・そんなある日のこと・・・・・
 
その日は、土曜日で、学校は休みだった。
 
あたる「ぬゎにーー!うそだろ?母さん!父さん!」
母「いいえ、本当です!今日は母さんたちの結婚記念日なんだから!結婚記念日ぐらいあなた達から
離れてのんびりすごしたいの!」
あたる「だからって、そんなかわいい息子を残して旅行なんて・・・」
母「ええい!お前がなんと言ったって絶対行きますからね!わかるでしょ?あたる。」
あたる「くそぅ!!」
父「あたる。留守番たのむぞ!じゃあ行こうか。」
 
そういって2人は行ってしまった・・・
 
俺が二階に行くとそこにはラムとジャリテンがいた。
ラム「どうしたちゃ?ダーリン。」
あたる「ふん!」
俺は機嫌が悪く、ラムを思いっきり無視した。俺は電撃がくると思って、  身をかがめたが何にもない。
あたる「?」
ラム「んー。ダーリンなんで無視するっちゃ!さては何か隠してるちゃねー!」
あたる「な、なんにも隠してないわい!」
ラム「本当け?じゃあどうしたちゃ?」
あたる「ただ母さん達が、旅行に行っただけだ!」
ラム「そ、そう、いつかえってくるちゃ?」
あたる「たしか3泊4日といっとたが・・」
ラム「・・・ねぇ、ダーリン」
ラムは俺に顔を近づけた。
あたる「なんじゃ!」
いつものことだが、今日のラムは、やわらかい桃色のかわいいブラウスを着て、ちょっと短めの
スカートを身につけ、髪は上手くポニーテールにしていていつもと違うラムに俺は正直‘可愛い‘
と、思った。しかし俺はそんなことをいう性格ではない。
しかし俺は言葉の代わりに自分の顔が赤くなっているのがわかった。
俺はその事が、ばれないように後ろを向いた。
ラムは気にせず話を進める。
ラム「あのねー、うち、ダーリンと・・」
あたる「だめだ だめだ。」
ラム「まだ最後まで話してないちゃ。」
あたる「聞かんくてもわかっとる!どうせ「うちとデートするっちゃ」とでも言うんだろ?」
ラム「よくわかったちゃね。ねーダーリ−ン!いーいー?うちちゃんと地球人の格好するし、
電撃もつかわないから!ねーねー。いいちゃ?」
あたる「俺は今日ガールハントをする という計画があるんじゃ。」
ラム「・・・・・・・・・ダーリンうちの手料理食べたいっちゃ?」
ラムは、怒っているのか俯きながら言った。
あたる「い、いやだ いやだぁ!」
ラム「じゃ、行くっちゃ。」
 
結局ラムに付き合わされて遊園地に行くことになった。
まずかるーく(?)食事をして、次にジェットコースターや、お化け屋敷などに入ったりした。
ラムはツノをやわらかくする薬で隠し、前にリボンのついた洋服にさっきの短いスカートを着ていた。
人間の女の子の格好をしたラムは、まわりの男どもの目をくぎずけにする。
「お、おい見ろよ!すっげーかわいー。」
等と、色んな言葉をあびさせられた。
しかし、決して嫌ではなかった。たしかに地球人の格好をしたら、そこら辺の女の子と比べものに
ならんほど超美人なのだから・・・
もうすぐ日が暮れるころラムが言った。
ラム「ねっ!ダーリン!最後に観覧車に乗ろう」と。
あたる「お、オウ!」俺は曖昧な返事をして2人で観覧車に乗った。
ラム「うわー。綺麗だっちゃぁ」
窓に額をくっ付けながらラムは言った。
ラム「ダーリン」
あたる「なんだ?」
ラム「ロマンチックだっちゃね!」
もう日が暮れた遊園地は、明かりに包まれていて、とっても綺麗だった。
 
しかし、あるハプニングが起きた。
ラムとあたるがのった観覧車が、頂上まできたその時、なんといきなり明かりが消え観覧車が止まってしまった。
あたる「うわっっ!なっなんだ?」
ラム「止まったっちゃ。」
あたる「あー!びっくりした!」
ラム「これ、また動くけ?」
あたる「大丈夫だ。すぐ動くよ」
 
しーん
ラム「ねえダーリン」
大きく潤んだ瞳が俺を見つめる・・・・
ラム「今日は・・付き合ってくれて・・ありがとう。とっても楽しかったっちゃ。」
とたんに周りが暗かったせいでラムは、足を滑らせ、俺の前に倒れてきた。
ラム「きゃっ!」
あたる「おっと!」
俺はとっさにラムを支えた。しかしあまりにもトッサだったので、ラムの胸を触ってしまった。
あたる「うわっ!すっすまん!」
ラム「ううん。・・・・・
        ありがと。」
 
俺は、ラムの頬に手を掛け、そして・・・・
 
唇を重ねた・・・・・・・・・・・・・・
 
ラムの口の中に俺の舌を入れてラムの舌を絡ませた。
ラム「んっ・・・・・ぁ・・・」
ラムが可愛い声を出すので、俺は調子に乗ってラムの胸に触れた・・
 
ラムを押し倒そうとしたその時・・・・・
 
がたっ
 
観覧車が動き出した。
俺はあわてて手を離した。
顔が熱くなっていくのがわかった。
         つづく。