(うる星やつら) 約束
−しのぶとの約束−
少女 「あーそーぼ!」
一人の少女が玄関に向かって声を張り上げた。
少年 「いーいーよ。」
『ガチャ』
戸が開いた。一人の少年が笑って、
少年 「今日は何するの〜?しのぶ?ちょっと暗いよ」
この二人は昔のしのぶとあたる。ちょうど十年前の・・・・・・・今はもう太陽が隠れかけている。
しのぶ 「今しかできないことするの。あたる君と2人だけで。」
そういうと、しのぶは腕を引っ張って空き地のほうに走っていった。
土管の上に座り、
あたる 「うわ〜!きれいだね。しのぶー!」
ここから見る夕日はとてもきれい!この言葉を言ってほしくてしのぶは連れてきた。
しのぶ 「うん!きれいでしょ。私あたる君にこれを見てほしかったの。見て
一番星が出てるよ!」
しのぶは指を空に向けた。そして、
しのぶ 「お母さんが言ってた・・・・。ここの夕日は10年に一度しか
見れないんだって。ねーあたる君!また見ようね。」
あたる 「うん!いいよ。約束するよ。指きりげんまんしよう?」
しのぶ 「忘れないでね。あたる君。約束だからね」
小さい小指で指きりをした・・・・・・
ベットで気持ちよく寝ている。しのぶは過去の夢を見た・・・・・・・明日で
ちょうど10年め。しのぶは毎年11月20日に丸をして、横に9年めとかと書いて、毎年待っていた・・・・・・・あの夕日を見るために・・・・・・・・・・
−11月20日(日) 朝−
しのぶ 「あーたーるー君」
しのぶはあたるが覚えているか心配だから今思い出させようときたのだ。
あたる 「なんだい?しのぶ。朝から僕に会いに来てくれたの?待ってて
仕度するから」
『バタバタバタ ビリビリビリ』
ラム 「どこに行くっチャ!ダーリン。もう」
戸が開いた。ラムがあたるの手を持っている。
ラム 「しのぶだったチャね!ダーリンはうちのものだっチャ。いくら友達とは
言ってもダーリンは渡さないっチャ」
しのぶは考えた。
しのぶ (そうか・・・・・あたる君にはラムがいるのよね・・・・・・また前みたい
に二人では見れないのよね・・・・・あたる君はあきらめよ)
あたると見れない悲しさあたるに裏切られた悔しさ・・・しのぶの目に
涙があふれて落ちた・・・・・・
ラム&あたる 「!」
もめ合ってた二人もこれには驚き、しのぶをみつめた。
ラム 「どうしたっチャ?何が悲しいっチャ?」
しのぶはこらえようとしても次から次へと出てくる涙は止まらない。しのぶは
顔を手で隠し走っていった。2人は何がなんだか分からなかった。
前も見ずに走っていた・・・・・・・・・・。
? 「おい!しのぶどうしたんだよ。」
しのぶは立ち止まり前を見た。竜之介がいた。
竜之介 「落ち着けよ。どうしたんだ?俺でもよければ話は聞くぞ。」
しのぶ 「竜之介君・・・・・・・・わー!」
しのぶは竜之介に抱きついて泣いた。
−公園のベンチで 昼−
竜之介 「ほいよ。これでも飲んで落ち着きな。」
缶ジュースを渡した。
しのぶ 「ありがとう。竜之介君。私の話し聞いてくれる?」
竜之介 「いいけど。話してすむことなのか?本当は話すんじゃなくて叶わせ
たいんだろ?なら、俺に話しても意味がないぞ。話してまた泣いた
らまた悲しくなるだろ?あきらめないで叶えろよ。俺が言えるのは
ここまで、あとは自分で考えろよな。」
そして、行ってしまった・・・・・・・・
−私は・・・・あたる君と見たい!けどラムがいる・・・どうしたらいいの?誰か教
えて!−
−大通り 夕方−
そのころあたるは大通りでぶらぶらしていた。今は4:00
あたる (しのぶはどうして来たのかな?どうして泣いたのかな?)
こんなことを考えながら・・・・・・・電気店を横切ろうとした時テレビのニュースで 『今日の山形県では夕日がとてもきれいです。
皆様も来てみてはいかがでしょうか』
あたる 「今日の山形県では『夕日』!そうだ!しのぶとの約束を!」
あたるは走り出した。
−空き地 夕方−
しのぶは一人で空き地にいた。今も昔も変わらない夕日を眺めていた。
あたると見たかった夕日・・・・・・・・そして、
あたる 「しのぶ・・・・・ごめん。」
後ろを振り向くとあたるが頭を下げていた。しのぶは嬉しさのあまり声もなく泣いた。2人で肩を並べて、
あたる 「きれいだな。また見れて嬉しいよ。しのぶ」