面堂「・・・う・・・ここは・・・?」 ラム「保健室だっちゃ」 あたる「ラム・・・・」 ラム「ダーリンと終太郎はお互いに倒れてここに運ばれたっちゃ」 あたる「・・・面堂も?なんでお互いに倒れたんだ?」 ラム「極度の疲労らしいっちゃ」 面堂「極度の疲労?」 ラム「ダーリンと終太郎、ハンマーと刀をずっとぶつけあってたっちゃ。    それもずっと力いれっぱなしで。これには誰だってすごい疲労感に襲われるっちゃ」 あたる「そうか・・・・・・・・ん?試合は?ラム!試合はどうなったのだ!?」 ラム「試合?」 あたる「そうじゃ!まさか俺は負けたのか・・・!?」 ラム「お、落ちつくっちゃ!ダーリン、試合は決着つかずということで延期されたっちゃ」 あたる「え・・・延期?」 ラム「そーだっちゃ・・・ダーリンはまだ安静してなきゃダメだっちゃ」 あたる「大丈夫だ、もう(ズキッ)う”!?」 ラム「ほーら筋肉痛で動けないっちゃ」 あたる「ぐーっ(ズキズキ)・・・・・・ま、これでまだ負けてないのはわかった」 ラム「・・・」 ダーリンが優勝するのはうちにとってはさせてはならないことだっちゃ・・・けど・・・ こういう真剣に頑張るやる気があるダーリンを見てると思わず嬉しくなるっちゃ あたる「ん?ラム?どうした?にやけ顔をして」 ラム「なんでもないっちゃ・・・ふふっ」 あたる「?」 面堂「ふ・・・救われたな、諸星」 あたる「面堂・・・」 面堂「試合は三日後。それまでに僕はこんどは今まで以上の力で貴様を粉砕するっ!」 あたる「それは・・・どうかな?」 面堂「強がりか?負けん気があるというのなら貴様の想いと答えをぶつけてみるがいい!!」 ラム「?」 あたる「・・・ああ!」 そのときのダーリンと終太郎の表情はかつて今までにないほど真剣だったっちゃ    何はともあれ3日後にダーリンと終太郎は再戦となったっちゃ あたる「首をあらって待ってろ!俺は負けん!」 面堂「望むところだ。だが、貴様は儚くも散る」 そして3日後、ついに二人の戦いははじまるっちゃ 審判「それでは、両者!!前へ!!・・・・礼っ!!」 あたる「柔道か?空手か?」 審判「それでは、試合開始っ!!」(カーンッ) あたる「ボクシングか?」 ワーッ!!(観客たちの声) あたる「・・・それにしてもあいつ何を考えとるんだ?こんな特設リングなんぞ用意しおって・・・」 面堂「今度こそ決着をつけるっ!!そしてラムさんを頂くっ!!」 あたる「・・・面堂」 面堂「なんだ?」 あたる「お前に言うことがある」 面堂「フフ・・・負けてからいってもらおう か!!」(ビュッ) あたる「(ガキィィィン!!)・・・っ!」 ダーリンの表情はすごく真剣だったっちゃ。あんなダーリンはうちも初めて見たっちゃ 面堂「どうした!?諸星!!さっきから防御ばっかではないかっ!?」 あたる「・・・高飛車ぶりおって・・・」 面堂「なにっ!?」 あたる「きさまにはわからんよーだな!」(びゅっ!) 面堂「うっ!?」(がきぃっ!!) ダーリンが攻撃をしかけたっちゃ。終太郎は不意をつかれ刀がふっとばされたっちゃ 面堂「う・・・!」 あたる「・・・俺の勝ちだ」 面堂「・・・なぜだ!?なぜなんだ・・・!?なぜ貴様に勝てんのだ!?」 あたる「・・・勝ちに執着しすぎたな・・・攻めることばっかでスキが多かったのだ・・・」 面堂「・・・!!」 あたる「・・・面堂、さぁどうする?」 面堂「・・・・・・・・・フッ・・・諸星・・・僕の負けだ・・・」 あたる「そうか・・・」 面堂「ラムさんも・・・」 あたる「・・・」 歓声をのぞけばものすごく静かだっちゃ・・・それからダーリンは言ったっちゃ あたる「・・・この勝負の条件はなかったことにする」 面堂「!・・・な!?」 あたる「これでいいんだ・・・これで」 面堂「何を諸星・・・貴様・・・同情でもしとるのかっ!?」 あたる「しとらんわい」 面堂「じゃあなぜだ!?」 あたる「わからんのかっ!?」 面堂「!?」 あたる「俺はなぁ・・・ラムを副賞にさせるのが気にいらんのだ!!」 面堂「・・・!!」 あたる「ほんとに大切と思ってるのなら賭事の賞品なんかにせんではないのか!?     ラムをなんだとおもっとるんだ!?」 面堂「諸星・・・」 あたる「・・・こんなことまたやったら・・・お前とて容赦せんからな!!」 面堂「・・・」 終太郎はそのダーリンの剣幕さにけ落としたっちゃ 面堂「・・・僕の負けだな。審判、判定を頼む」 審判「は、はい。勝者・諸星あたるー!!!」 ワアアアアアアアアアアアアッ!! 大きな観声が響くっちゃ。そして終太郎は闘技場をおりる前にダーリンになにかいったっちゃ。 面堂「・・・諸星」 あたる「?」 面堂「貴様の想いと答えというのを最後に教えてくれないか?」 あたる「・・・ラムは俺にとってかけがえのない大切な存在だ」 面堂「・・・想いは?」 あたる「・・・わからんか?」 面堂「貴様もラムさんが好きなのか?」 あたる「・・・ああ・・・・」 終太郎は鼻でフッと笑ったっちゃ 面堂「いつか伝えないと僕が先を越すぞ」 あたる「・・・できるようならやってみるがいい」 面堂「フ・・・まぁこの先もせいぜい頑張るんだな・・・」 あたる「イヤミな奴め・・・」 面堂「貴様もだ」 そして終太郎は闘技場を去っていったっちゃ。 ラム「ダーリン!」 あたる「ラム・・・」 ラム「やったっちゃね!いよいよ準決勝だっちゃ!」 あたる「・・・お前はどうしたのだ?」 ラム「うちは確か3日前にランちゃんと戦って・・・」 アナウンス<諸星あたる様ー、ラム様ー、準決勝を行いますので闘技場へ来て下さい> あたる「え”?」 ラム「そういうわけだっちゃ。」 さっきまでのことがウソのようにダーリンは当面の危機にさらされたっちゃ。 あたる「お、俺は女を殴る趣味はない!!」 ラム「そうだっちゃ?なら棄権するっちゃ?」 あたる「ぐっ・・・・・・・・・あ!」 ダーリンはあることを思い出したっちゃ。 ラム「どうしたっちゃ?」 あたる「あ!あれはなんだ!?」 ラム「?・・・あ!」 あたる「それじゃーなー」 ダーリンはうちをヒモで結びつけて動けないようにしたっちゃ。 ラム「うー・・・こんなもん・・・!!(ビリビリ)」 うちは電撃でそれを破ったっちゃ。 ラム「許さないっちゃよー!ダーリン!!」 うちは闘技場へ行って・・・そして・・・ ラム「ダーリン!!」 あたる「おっ?ラム」 ラム「よくもうちをー・・・」 あたる「残念だったな*」 ラム「?」 審判「ラム選手、遅刻による失格!!」 ラム「え?」 審判「諸星あたるっ、不戦勝!!」 ラム「ど、どういうことだっちゃ!?」 あたる「わかっとらんなー」 ラム「?」 あたる「大会のルール規定に遅刻厳禁、おやつは120円以内までと書いてあったろーが」 ラム「そ、そんなのうち知らないっちゃ!!」 これの作者はいいかげんであり後々に設定変更などするのは朝飯前なのだ。 あたる「まぁなんにせよ俺の不戦勝。残念だったな。わはは」 ラム「ダーリンッ!!」(ドバババババババババババ!!!) あたる「うっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」 会場には不満の声が飛び交ったっちゃ、でも審判は私情をいれず「あくまで公平に!」 ということで筋を通していたっちゃ。 あたる「いやー、勝負は非常だからな」 ラム「うぅ・・・!」 うちは何も反論することができなかったっちゃ・・・。あとは決勝で負けるのを祈ることだけだっちゃ あたる「・・・ところで誰もが忘れてるだろうが、中編にあった???って誰じゃい?」 メガネ「部外者らしいぞ。友引高校関係者以外のな・・・」 あたる「誰なのかは確定できとらんのか?」 メガネ「お?あっち側も闘いが終わったそうだぞ」 あたる「え?」 アナウンス<勝者・???ー!!> あたる「だからもったいぶらずに教えんかい!!」 メガネ「話ももう終期にはいらねばならん頃だぞ」 あたる「だからこそだ!これ以上長くなったらかなわん!」 アナウンス<諸星あたる様ー、決勝戦を行いますので至急闘技場まで来て下さい> あたる「ちっ、仕方ない。まぁ行けばわかるだろう」 メガネ「ああ・・・(しかし・・・???とかいう奴・・・どういう強者なのだ?あっちのブロック     にはサクラ先生やしのぶがいたはずだ・・・それを凌ぐ奴とは・・・一体!?)」 そして闘技場。観客も多く・・・なく、さっきのダーリンの卑劣な勝ち方に皆ひいてしまったっちゃ。 寂しい決勝戦であったっちゃ。わずかにいるのはダーリンの関係者だっちゃ。 あたる「ひどい奴らめ・・・勝負の世界は非常なのではないのか?」 それと、観客が集まらなかった理由はもう一つ・・・ 錯乱坊「ワシじゃ!」 あたる「う、うおおおおおお!?」 錯乱坊のアップ! あたる「そ、そーか。お前が部外者の選手か!」 錯乱坊「さよう、わしとて若いモンにはまけん」 遠くから見てるメガネ メガネ「・・・なるほど、錯乱坊か・・・なら納得いく。あと若いもんにはまけんといったが・・・     負けたらおかしいな。絶対」 錯乱坊の恐ろしい技は顔のアップ。これに対抗できる者はいない!(と信じている) あたる「これでサクラさん達もやられたのか・・・」 錯乱坊「ゆくぞ!」 いま、最後の戦いが始まろうとー・・・ すぱこーん ・・・終わった。錯乱坊の場外で負け。わずか0.01秒の勝負だった。 あたる「先手必勝じゃ!」 審判「優勝・諸星あたるー!!!」 あたる「わはははははー!!ついにやったぞー!!わはは!!」 カクガリ「あ・・・あのアホやってもうた」 チビ「すげえなあたる」 パーマ「バカ、相手に恵まれたんだ!」 メガネ「悪知恵もな」 ラム「あ・・・あ・・・ダーリンが・・・優勝してしまったっちゃ・・・」 しのぶ「やってられないわねもう」 サクラ「しかしあのアホが本当に優勝するとはのう・・・」 テン「天変地異の前ぶれやないか?」 竜之介「俺活躍してねえ・・・」 ラン「わしの出番はなしかいっ!」 なにはともあれ表彰式・・・ 校長「・・・であるからして、諸星くんはこの戦いに勝ち抜き、優勝したことをここに証します。」 あたる「わははははは」 校長「・・・では優勝者には褒美として面堂くんが望みを叶えてくれます」 あたる「まってましたー!」 パーマ「あのアホ・・・いうかな?」 メガネ「無論、奴にはそれのためだけに頑張ってきたんだからな・・・」 そして、ダーリンが口にだした言葉はー・・・ あたる「ハーレム一丁作ってくれ!」 やっぱり・・・。関係者は(校長・面堂を除く)みんなこけたっちゃ。 ラム「あ・・・ああーー!!ダーリンのバカァアアアア!!」 パーマ「言ってしまったぜあんにゃろ」 メガネ「ラムさんを泣かせおって・・・あとで時計台に呼び出す!」 終太郎は不思議と平然としていたっちゃ・・・そして終太郎の口からは 面堂「無理だ」 あたる「え”!?」 無表情でこう来るだろうとわかっていたかのように返答してきたっちゃ あたる「お・・・おい!どういうことだ?俺は優勝したはずだぞ?」 面堂「確かに・・・」 あたる「じゃぁ、なぜだ!?」 面堂「・・・望みを叶えるとはいっても所詮、僕の権力内でのみ。人をどうこうするなどというのは    もとより原則外だ。それに常識的に無理だ。そんなこともわからんのか?」 非常識的要素を多く含んでるマンガなのにこういうときにはなぜかリアルかつ現実的だっちゃ・・・ あたる「な、なんだと!?なぜ先にいわんかったのだ!?」 面堂「貴様が聞いてなかったのだろう?僕はちゃんと言ったはずだぞ」 あたる「そ・・・そんなばかな・・・」 面堂「その時に妄想にふけってハーレムハーレムと連呼していた貴様が悪いんだろう?」 あたる「ぐ・・・」 面堂「わかったようだな?」 あたる「・・・フッ、なら仕方あるまい。ならば・・・」 面堂「あともう一つ、最初にも言ったが「一番叶えたい望み」以外の望みはうけつけん」 あたる「な・・・なんだとー!?」 校長「というわけで諸星くんには褒美はありません。あしからずー」 ワー パチパチ あたる「は、拍手すな!そこ!!校長っ!勝手に決めつけるな!!」 面堂「では、さらばだ」 あたる「お・・・おい、面堂!?」 校長「では、これにて解散です。皆さんお疲れさまでした」 あたる「こ、校長ー!?」 チビ「よかったよかった」 カクガリ「アホらしくて話にならんな」 パーマ「帰りに牛丼食っていかねーか?」 メガネ「うむ、行くか」 ラム「うちも疲れたっちゃ」 しのぶ「もう帰りましょ」 ラム「だっちゃ」 みんな帰宅していくっちゃ・・・いつのまにか残ったのはダーリン一人・・・ こごえる風が吹いたっちゃ。夏なのに・・・ あたる「俺の・・・苦労は・・・いったい・・・・・・」 ダーリンは早くも秋を感じていたっちゃ。 その日、夕日がまぶしい中、少年少女の熱き青春の戦いはめでたく幕を閉じるのであった・・・ あたる「全っ然めでたくないわー!アホー!!」 一人の少年を除いて・・・ *おしまい*