題        ダーリンの顔が変わったっちゃ!?前編 「おっ譲さん〜〜〜〜」あたるは町中を走る。 「ねえデートしない?」「・・・・・」「住所と電話番号を・・・」「ダーッリン!! 」 ラムは怒りに怒り、いつもの電撃を喰らわそうとする。 しかし、諸星は相手にしなかった。「おっ譲さん〜」・・・ビリビリ!! ラムは怒っている・・・。「うちという妻がいながら〜〜〜!!!!」 「ダ〜ッリンのばかあーー!!!!」「おあああああ!!!」 あたるの・・・、絶叫が町中にひびく・・・・。 この繰り返しは何十回、何百回とくりかえされたであろう・・・。 電撃のあとあたるは、またガールハントを始めた。 これまた、電撃・・・そして絶叫・・。 この繰り返しはなぜか、友引町の名物・・電撃恐怖の絶叫となっていた。 あたるは家に帰り、電撃でぼろぼろになった服を脱ぎ、他の服を着た。 そして目を細めて横目でラムを見た。「あのな〜ラム・・・。」と静かに言った。 「お前がいくら電撃を喰らわそうと俺はガールハントをやめんぞ・・・わかるか?ラム ・・。」 ラムも横目であたるを見た。しかし何も言わなかった。そんなラムに、少し腹がたった あたるは、「大体おまえのせいで服が何着焼け焦げたと思っいるんだ!。」ラムは顔を 横に向ける。「金もださんくせに、電撃で服を焦がすのをやめんか!」あたるは大声で 怒鳴った。 しかしすぐに、ラムが大声で・・「浮気をとめるためだっちゃ!!!・・・・・だけど うちがなにもしなくてもダーリンは他の女をどうこうできないっちゃ・・・うちがとめ る理由は、・・・・どうこうできないとわかっていても、腹がたつっちゃ・・・」ラム は半泣きで、 小さく静かに・・こうつぶやいた・・。「ダーリンが好きだから・・・。」・・。 しばしばの沈黙のあとあたるは言った。「ばかばかしい・・俺は縛られたくない!!な ぜなら・・」「自由の僕だっちゃ?」ラムはあたるの言う前に先に言う。「・・・・・ 」あたるは小ばかにされているような気がした。また怒鳴ろうとしたとき、「うち程ダ ーリンを好きな人はいないっちゃ・・・・・。」そして、なぜかあたるは自分の顔を窓 ガラスで見た。「なかなか男前ではないか・・・。」と、勝手に言った。「その顔で男 前だったら、みんな今頃スーパースターだっちゃ。」ラムは呆れ顔で静かに言った。 「え〜い・・うるさい!」とあたる。「うちはダーリンの顔より・・・・やさしさが好 きだっちゃ・・。」とラム。あたるは聞かずに自分の顔を眺めている・・・。たまに引 っ張ったりして、自分で笑ったりしていた。「ダ〜〜リン!・・・うちに話し聞いてい ないっちゃ〜!!」と電撃恐怖の絶叫が町に響いた。それからまもなく、あたるの母が 、「あたる近所迷惑よ!!・・はやくそのぼろぼろの服を着替えて下にご飯を食べにき なさい!!!」 そのあと、ラムとあたるは食堂に向かいご飯を食べ始めた。しかし、一人だけ何も食べ ない人がいる。あたるは横目でちらりと見て(さっきの事をまだ考えているのか?・・ ・)とあたるが思った。(愚か者が・・・)と少し同情してきたあたるは、ラムに少し 同情の言葉を言おうとして時・・・。「タバスコがないっちゃ」と照れ笑いのラム・・ 。 あたるは自分が同情の言葉をかけようとしたときに、いきなりこう言われてボーゼンと していた。「しかたないから味変換機使おうっと♪」とさりげなくラム・・・・。 「そんなものがありながら、なぜ使わなかったんだ!!」と怒鳴るあたる。 二人も当然そうおもっていたが、口に出さなかった。(食事代・・・・タバスコ代が結 構かかったのよ!)とあたるの母。(給料少ないというのに・・・ローンがまだたまっ てるというのに・・・なぜ・・・)とあたるの父。それぞれの不満が食卓に漂ったが・ ・・。 あたる以外に顔に出さなかった。ラムは一度、あたるの部屋に戻り探り始めた。 一方・・食卓では・・・家族で相談ということはなかった。 テンがいたからだ。テンは何も知らないようにがつがつご飯を食べていた。 「おい・・・じゃりテン・・・何一人でがつがつくっとるんじゃい・・」 あたるの目があやしくなる・・・・・・。 テンは一度箸を止めた。そして再び食べた。その間合いに何を考えていたのか・・・。 それは、あたるからの攻撃を防ぐため、気を引き締めているのだ。 「こら!!!じゃりテン・・・・そのおかずをよこせ!!」 やっぱり・・・・ テンは「す〜〜〜」と息を吸い・・・・・「ぼーー!」と火を吹いた。 あたるもすでに準備しておりフライパンで防いだ。「ぬぬぬ・・・」じょじょに近づい て、 「サーブ!!」テンの頭にごつん。「レシーブ!!」テンのけつにごつん。「スマッシ ュ!!」 体全体にあたり、テンは壁につきささる・・・。「かわいい幼児に何すんねん!。」 あたるは「フッ」と微笑み、「どあ〜〜れがかわいい幼児じゃ!!」そして構える・・ ・・。 「くたばれ!!じゃりテン!!」バチコン!!!「覚えと取れよ〜〜〜!!!」キラー ン! あたるはフライパンを下に置き、また食べ始めた。テンのおかず、ご飯もきれいに食べ た。 一方あたるの部屋では・・・・「ないっちゃ〜」と音を上げるラムがいた。 「どこに置いたかな〜」と考え込み・・・あげくの果てに思い出した。 思い出しだしたのは、テンとあたるの戦いの5分後だった。こんなことはどうでもいい のだが・・。 思い出したところにはそれがなかった・・。「おかしいっちゃね〜。」とまた考え込ん だ。 またさがしはじめたとこ、それらしき物を見つけたが・・・。 ラムは実際、その形自体をはっきり覚えていなかった。ラムはそれを手に取って、食堂 に下りていった。 食堂は荒れていた。ラムは「どうしたっちゃ?」とあたるに聞いた。 しかしあたるは、何も答えなかった。顔には見ればわかるだろ・・と書いてあった。 ラムは、はじめはわからなかったものの、テンがいないところを見て、「また、テンち ゃんをいじめたっちゃ?」あたるは顔を横に向けて無視した。ラムは呆れ顔であたるを 見て、 「も〜〜」と静かに言った。 あたるが再びラムに顔を向けた時に、ラムが手に持っているもの見つけた。 「なんだ?それは?」とあたるは聞いた。ラムはじっと手に取っている物をみて、 「わからないっちゃ」と神妙な顔をしてつぶやいた。 あたるは顔を横にむけて言った・・。「ど〜せお前のもんだから、ろくなもんじゃない だろな〜〜。」 皮肉を精一杯こめて言った。ラムはしばらく黙っていた。そして、ゆっくりと手に持っ ている物を観察した・・・・。そして、(ん?ボタンがあるっちゃ?)ラムはそのボタ ンを押してみた・・・。「!?」・・突然大きな光があたるの部屋いっぱいに広がった 。「なっなんだ!!?」あたるはまぶしさに目を開けることができず、ただずっと伏せ ていた。 「ラム!!その発光を止めろ!!」あたるは悲鳴に近い声でラムに叫んだ。 ラムは「うちもわからないっちゃ〜」ラムもあたると同じような声であたるに叫んだ。 突然あたるは顔を抑えた・・。「痛てええ!!わあああああ」とあたる。「ダーリン! ?」 ラムはあたるの苦痛に似た悲鳴を聞くと、なんとか目をあけて、あたるの方に行き、 抱きついたというより、しがみついた。なお諸星はラムを払いのけようとした・・。 「ラム!!はなせええ!!!!!」ラムは固くあたるにしがみついた。「絶対離さない っちゃあああああああ!!!!」ラムは電撃をあたり一面にうった。うったというより 、苦しみからの電撃であろう。当然あたるにもあたり・・・といううよりラムがしがみ ついているので・・・喰らっていた。ラムの電撃で発光の物は壊れた。 ため息まじりに「ほお〜」と二人とも安堵の息を吐いた。 ラムは目にもうしわけなささを浮かべながら、「ダ〜リンごめんっちゃ・・」と言って いる。 そしてあたるの顔を見たとき・・・・「ああああ!!!!!!!」突然驚いた顔をした 。 「なんだ?」と諸星・・・・・・。ラムは震えながら、「そっその顔〜〜〜!!!」ラ ムはどもりながらも・・・また震えながらも・・・・こうつぶやいた・・・。 「なんだっていうんだ?」と横に顔を向けたら・・・「なっ!?」 「なんじゃこれは〜〜〜〜!!!!」と窓ガラスに向かって叫んだ。           前編   END・・・