友引町内・・・ 皆走っている・・・(ラムは空を飛んでる) 面堂「・・・で・・・ラムさん!!」 ラム「なんだっちゃ?」 面堂「われわれはこの後何をするのでしょう!?」 ラム「・・・ある花を摘みに行くっちゃ」 しのぶ「花・・・?」 「花」:act1 昨日・・・ラムはずっと宇宙船にいた。 ラム「・・・・」 まだショック状態から立ち直れない様子だった テン「ラムちゃん・・・」 ラム「・・・・・・」 テンが励ましにやってきたが・・・状況が状況でなんていえばいいのかわからなかった。 ただいえる言葉といえば テン「元気出してや、ラムちゃん・・・」 これだけだった。 ラム「・・・どうして・・・・ダーリンは・・・ダーリンは・・・・・・・・・・・・ッ!」 テン「ラムちゃん・・・」 ラム「こんなの・・・嘘だっちゃ!!」 テン「・・・」 ラム「・・・・どうして・・・・」 テン「・・・ラムちゃん・・・・」 「嘘や!」テンもこういいたかった。 しかし・・・当の本人や医者が言ってしまうとやはり・・・・ それでも否定したかった・・・ テン「・・・あんアホ・・・どないして癌になったんやろ?」 ラム「・・・遺伝かもしれないっちゃ・・・どっちにしても遅かったっちゃよ・・・もう・・・」 テン「ラムちゃん!!」 ラム「癌なんて・・・医学が発達してても当の本人が気がつかなきゃだめだっちゃよ・・・    ダーリンは気づけなかったっちゃ・・・・」 テン「ラムちゃん・・・」 絶望するばかり・・・ ラム「・・・ん?」 そのとき急に時空のひずみができて・・・ 因幡「どうも、こんばんわ」 ラム「い、因幡クン!?」 テン「な、なんやなんや!?」 急に、しかもUFOの中でいきなり現れたのだ。 (ちなみに今いる場所は友引町上空) テン「お前誰やねん?」 因幡「あ、ぼく運命製造管理局の因幡といいます」 ラム「うちらの未来をつくってる人だっちゃ」 テン「ほぇー、いろんな人がいるんやなー」 ラム「で・・・なんだっちゃ?」 因幡「諸星さんの未来について」 ラム・テン「!!!」 ピクッと・・・怒りが込みあがる 因幡「?・・・どうかしましたか?」 ラム「イヤミ・・・だっちゃ?」 因幡「え?」 ラム「ダーリンは死ぬっちゃ!!それをわかってるのにより確実にして    うちを絶望にさせる気かーっ!?」 因幡「うわっ!ちょっと待ってください!!」 ラム「うるさいっちゃ!!」 因幡「だ、だから諸星さんの未来は死ぬと確定したわけではないんですよ!!」 ラム「・・・え!?」 因幡「僕は死神じゃないですよ」 ラム「あ・・・ごめんっちゃ・・・」 テン「・・・どういうことや?」 因幡「だから・・・諸星さんの未来が必ずとも死ぬとは限らないんです」 ラム「え・・・」 因幡「つまり生きている未来があったんです」 ラム「生きて・・・・」 ラムは少し安心した・・・・ そして ラム「そ・・それって・・・なんでだっちゃ?」 因幡「自分にもよくわからないのですが・・・自然に回復するらしいようであまり詳しいことは・・」 ラム「・・・」 因幡「ただ・・・」 ラム「・・・ただ?」 因幡「諸星さんはそうなると・・・必ず後遺症が・・・」 ラム「え・・・?」 因幡「記憶喪失です」 ラム「きおく・・・そうしつ・・・」 因幡「・・・カルテには『永久記憶喪失』となってました」 ラム「!!」 テン「?」 因幡「?、どうかしましたか?」 ラム「今の・・・もう一回言ってっちゃ・・・」 因幡「・・・カルテには『永久記憶喪失』と・・・」 ラム「え・・・永久記憶喪失!?」 テン「わっ!」 突然、信じられないように声をあげる 因幡「ど、どうしたんですか?」 ラム「ダーリンがそんな・・・ほんとだったっちゃ!?」 因幡「え、ええ」 テン「どないしたんやラムちゃん」 ラム「・・・つじつまは合うけど・・・おかしいっちゃ」 テン「え?」 ラム「永久記憶喪失は・・・地球や鬼星などにはまったく無縁の病気だっちゃ」 因幡「病気?症状では・・・」 ラム「病気なんだっちゃ。ウイルスが脳を刺激して・・・体の状態を狂わし・・・    それでもって最終的に意識の死に導かせるっちゃ・・・」 テン「?どういうことや?難しくてよくわからへん・・・」 ラム「つまり今のダーリンが・・・ダーリンじゃなくなってしまうってことだっちゃ」 テン「あたるが・・・あたるじゃなく?」 ラム「コンピューターウイルスと同じだと思ってっちゃ」 テン「?ぼくパソコンしらん・・・」 ラム「・・その先の未来は!?どうだったっちゃ!?」 因幡「・・・おっしゃるとおりです。全てを忘れて・・・そのまま・・・」 ラム「・・・・!!」 テン「・・・ラムちゃん?」 ラム「わからないっちゃ!!そんなものがどうしてダーリンなんかに・・・」 テン「ラムちゃん・・・」 ラムはまた崩れおちてしまう・・・ テン「・・・でもそないなもんがどないしてあたるんアホに?」 ラム「それがわからないっちゃ・・・その病気が近くの星で発疹したことなんて一度もないし・・・    もちろんうちらの星でも一度もないっちゃ。」 テン「・・・わからんわな・・・」 ラム「だっちゃ・・・・・・・でも」    テン「?」 因幡「でも?」 ラム「・・・希望ができたっちゃ!」 テン「希望?」 ラム「その「病気」は・・・治せるっちゃ」 テン「ええっ!?ホンマかいな!!」 ラム「だっちゃ・・・とにかく急ぐっちゃ!!」 と、ハッチをあけ外にでる テン「あっ、ラムちゃーん!!」 テンが追いかける 因幡「・・・」 ひとり残った因幡クンはその場を去った・・・ ラムは治す方法をすぐに調べた。 あたるは厄介な癌に侵されている。末期でもう助かる見込みがない。 しかしそれに絶望したラム達の果てには・・・たったひとつの希望があるという。 しのぶ「それで完全にあたるくんは助かるの?」 ラム「・・・運がよければ・・・だっちゃ。」 面堂「運・・・?」 メガネ「それはどういう・・・」 ラム「因幡クンがいったとおりダーリンには2通りの未来が待ってるっちゃ。    死ぬのと・・・生きて治らない記憶喪失になるのが」 メガネ「え、ええ・・」 ラム「うちはその・・・生きるほうに懸けてるっちゃ」 しのぶ「え?どういうことなの?それがあればそれも含め完全に治るんじゃないの?」 ラム「治るっちゃ・・・でもその運命だけはどうしても治せないっちゃ・・・」 しのぶ「ええ!?それじゃ・・・」 つまり「死ぬ・生きる」は運の問題で、「治せる」というのはそれ以降のことであった ちょうどよく2分の一の比率だ・・・ ラム「だから遅れてなにもできなくなるより・・・急いで希望があったほうが・・・うちは・・・」 面堂「ラムさん・・・」 カクガリ「健気な・・・ううっ」 チビ「あたるが羨ましいぜ・・・」 パーマ「だが・・・というと・・・もしあたるの運命が死・・だったら・・・」 メガネ「ばっ・・・!」 ラム「・・・そしたらここに来た意味もなくなるっちゃね・・・でも    まだ時間はあるっちゃ。急ぐっちゃよ!」 パーマ「う・・うん!」 メガネ「おーし!ラムさんの為にもあたるを助けるぞーっ!!!」 全員「おーっ」 ??「おい、ラム」 ラム「?・・弁天!?」 そのとき・・・エアバイクに乗った弁天が話し掛けてくる 弁天「・・・何をそう急いでるんでぇ?」 ラム「弁天!!ちょうどよかったっちゃ!」 弁天「あん?」 ラム「弁天も来るっちゃ!!」 弁天「て、おい・・・ラム!!・・・どうしたんだ?」 メガネ「あたるがな・・・まだ生きれる希望があるそうだ」 弁天「あいつが?」 メガネ「ああ」 弁天「・・とはいってもよぉ、あいつ見放された末期癌だろ?」 メガネ「だが奇跡があるそうだ」 弁天「奇跡?先のことだぜ?」 しのぶ「未来を見れる人がいるのよ!!」 弁天「ほーっ」 ラム「弁天も協力してほしいっちゃ」 弁天「協力って・・・何をだよ?」 ラム「花を摘みにいくっちゃ!!」 弁天「花ァ?なんでえ?墓に添えるには早すぎるぜ。もうあいつを見限ったのか?」 ラム「(ずるっ)・・・んなわけないっちゃー!!」 弁天「・・じゃあなんだよ?」 ラム「ダーリンの病気を治す薬作りのためだっちゃ」 弁天「へぇー」 ラム「弁天も協力してほしいっちゃ!!」 弁天「・・・ま、いいか」 ラム「ありがとだっちゃ♪・・・ん?あ!!」 弁天「?」 ラム「弁天!」 弁天「わっ!!」 ラムは弁天を揺さぶった 弁天「あ・・あぶねえだろーがバカヤロー!!」 ラム「あ、ごめんっちゃ」 弁天「なんだぁ?どうしたんで・・・って・・・諸星ぃ!?」 メガネ「なにぃ!?」 街中にあたるの姿が・・・・・