なんと街中にあたるの姿があった。パジャマを着てスリッパを履いてる。 どうやら勝手に抜け出したようだ・・・。人に見られないようコソコソと移動してるが 本能的なガールハントのおかげで居場所がよくわかる。 女「あっちいってー!!」(ばしぃっ) あたる「あいてて・・・こりゃまた強烈なお嬢さん・・・」 ラム「ダーリンッ!!」 面堂「諸星っ!!」 皆駆け寄る あたる「げっ・・ラム、面堂、しのぶ、コースケ・・・メガネ・パーマ・カクガリ・チビまで・・     それに弁天さま・・・」 カクガリ「紹介ありがとうよ!」 コースケ「いないように思えるからな!」 チビ「俺もセリフ少ないし・・・」 ラム「どうしてダーリンがここにいるっちゃ!?」 メガネ「そ、そうだ!!なんでお前がここにいるんだ!?」 あたる「なはは・・・」(苦笑い) 面堂「さては貴様病院から抜け出して来たかーっ!?」(ちゃきっ・・・)(←何故か) あたる「わっ!落ち着け」 しのぶ「そうよ!どうしてここにいるの!?それにその姿・・」 あたる「ああこれ?ああ、面白いだろ?この服・・・普段着に見えるんだ」 しのぶ「あからさまにパジャマじゃない!!」 あたる「はて?そうか?」 ラム「そうかじゃないっちゃ!!先生は外出するなって厳しくいわれたはずだっちゃ!!    ダーリンの今の体は爆弾抱えてるのと同じだっちゃ!!ガラスのような心臓だっちゃよ!!    もし何か強いショックがあったらそれでもうおしまいだっちゃ!!」 全員「なっ!!」 メガネ「そ・・・そうだったのか!?」 あたる「アホッ!!どーせ死ぬとわかっとるんだ!」 ラム「それでうちが今からダーリンが生きれるという薬を・・・!!」 あたる「えーいっ!!往生際が悪い!!!」 ラム「ダーリン!?」 あたる「俺のことなんぞあきらめろ!!もうお前もいいかげん乗り換えたらどうだ!?     そのほうが俺もきれいさっぱり未練なくこの世を去れるわいっ!!」 ラム「・・・!!!」 場が凍る・・・ 面堂「も・・・諸星ぃっ!!」 しのぶ「な・・・なんてことゆーのよ!!」 メガネ「き・・・貴様というやつはッ!!!」 パーマ「おいっ!あたるっ!!」 あたる「やかましいっ!!」 パーマ「!」 あたる「昨日いったろーが!人生最大にして最高の幸運だとな!!それを邪魔するな!!     そもそもお前らに何か助けてもらうほど落ちぶれとらんわ!!」 全員「!!」 そして皆、当然のごとく怒り・・・ メガネ「きっ・・・きっさまぁ〜!!」 パーマ「お・・・俺たちだって何が悲しくてお前なんぞを助けねばならん!?」 カクガリ「そう頭を下げねえならこっちにも考えがあるぜ!!」 チビ「そう意地を張るなよな!!」 しのぶ「最っ低っ!・・・もう勝手にしなさい!!」 面堂「付き合いきれん・・・ラムさんがここまで必死だというのに貴様の応えはそれか?    つくづく外道だな・・・!!もはや貴様をここで見限ろう!!」 あたる「おー!結構じゃい!!」 コースケ「あたるよ・・・俺ももうしらねえぜ、後は勝手にやってな」 メガネ「貴様の心配などしとらん!すべてはラムさんのために     我々は頑張っていたのだ。オマエのような奴のためにこんなことをするか?     そこら辺を勘違いされては困るな・・・」 あたる「しとらん!するな!!」 弁天「・・・オイオイ、」 話はこじれ・・・意地がぶつかりあいが始まり・・・ 弁天「・・・帰っちまったぜ」 皆の姿はない。残ったのは・・・あたるとラムと弁天・・・ ラム「・・・」 弁天「・・・おい・・・ラム・・・」 あたる「・・・・・・」(ぷいっ) 弁天「あっ・・・おい!待てよ!!」 あたるはそして何もいわず去ってしまった。 弁天「あんにゃろぉー!」 追っかけようとしてる弁天 ラム「・・・して・・・」 弁天「!・・・・・・ラム?」 ラム「・・・どうして・・・だっちゃ・・・」 弁天「・・お・・・おい・・・・泣いてるのか・・・?」 ラム「・・・・」 弁天「ラム・・・・」 ラム「ダーリンの今の言葉が・・・本音だっちゃ?もうどうでもいいっちゃ・・・?・・・」 弁天「・・・よせよ泣くのは・・・みっともねえ・・・」 ラム「・・・・」 弁天「涙ふけよ、」 ラム「うちも・・終太郎もしのぶもメガネさん達も・・お母様やお父様も・・どうでもいいっちゃ?」 弁天「ラム・・・」 そうして気まずい雰囲気になり・・・ 弁天「・・・ヘン、・・・不器用な野郎だ、おおかた皆に嫌われようと憎まれ役を買いやがったんだ」 ラム「・・・・?」 あきれてるように喋る 弁天「あいつの性格ってそんなもんじゃねえのか?意地っ張りで偏屈で・・・だろ?」 ラム「・・・だっちゃ・・・」 弁天「それでお前までにも嫌われようと・・・お前が諸星を嫌いになることで悲しみを浅くさせる    なんてでも考えていたんじゃねえのか?」 ラム「・・・ダーリンがうちを・・・・?」 弁天「おそらくな」 ラム「・・・そうっちゃ・・・?」 弁天「ま、行動をみての解釈だけどよ、・・・ほれ、あそこにいるが泣いてるじゃねえか」 人気が無い裏路地でしゃがみこみ下を向く。弁天達のいる角度からは泣き顔がはっきり見え見えだった。 大粒の涙をこぼして悔しそうに・・・さっきいったことを後悔してるように思えた・・・ ラム「・・・ダーリン・・・・」 弁天「な?」 ラム「・・・ダーリンは・・・うちを思ってそういってくれたっちゃね・・・」 弁天「ま・・・まぁ言い換えるとそうか・・・?」 ラム「・・・でも無駄だっちゃ・・・手遅れだっちゃ」 弁天「・・・そうか」 ラム「うちはそれでもダーリンが好きだっちゃ・・・」 弁天「ああ・・・で、どうする?」 ラム「やるっちゃ・・・悲しむのは後だっちゃ」 弁天「・・・だな。でもよ・・・帰っちまったぜ?ほかの奴ら」 ラム「今すぐまた・・・みんなを集めないと」 弁天「・・・なにするんだかしったこっちゃねえが・・・今はあいつら気分が悪いようだぜ?」 ラム「・・・こうするっちゃ」(パシャッ) 弁天「・・カメラ?」 それもすぐ現像されるやつ・・・ あたるの泣いてるさまが写ってる・・・ 弁天「で、それをどうするんでぇ?」 ラム「みんなに見せるっちゃ。・・・説得がどうしてもきかなかったときは」 弁天「ほぉー・・・でもま、タイミングいいな。ご丁寧に日付時刻までついてらこの写真・・・」 ラム「だっちゃ、好都合だっちゃ」 弁天「タイミングっつーか・・・都合よすぎっつーのか・・・」 ラム「じゃ、もう一枚とるから弁天は終太郎やしのぶ達を、うちはメガネさん達を連れ戻すっちゃ!」 弁天「ああ」 ラム「ここでまたあとで落ち合うっちゃ!」 弁天「おう!」 ラムは涙をふいて再び"花"の採取に試みる