面堂「・・・また手伝えと?」 弁天「ああ、で勧誘だ」 面堂「・・・弁天さま、申し訳ないのですが僕は・・・」 弁天「・・これ見な」 面堂「・・・これは・・・」 弁天「日付・時刻、きっちり確認しな」 面堂「諸星・・・!?」 あの(証拠)写真を見せる 弁天「それはもう見苦しいほどに泣いてたな」 面堂「・・・」 弁天「・・・ラムのためにも・・・もう一度協力してやってくれよ」 面堂「・・・」 そして説得して再び皆を召集し・・・ラムが皆をUFOに乗せる。 UFOは発進し・・・いっきに空から宇宙へ・・・ 弁天「ん?なんでぇ?どこ行くんだ?」 ラム「とある星だっちゃ」 しのぶ「一体私たちは何をするっていうの?」 ラム「・・・そういえば話してなかったっちゃね」 コースケ「永久記憶喪失だったっけ?」 弁天「な・・・何ぃ!?も、諸星のやつそんなものにかかってたのかッ!?」 ラム「そうだっちゃ・・・」 弁天「どうしてもっと早くいわねえんだ!?」 しのぶ「?」 弁天が驚いたように喋った。 弁天「まじいな・・・下手すりゃ宇宙規模の問題だぜ・・・」 ラム「だっちゃ・・・」 しのぶ「・・・どうしたの?」 弁天「これはなぁー・・・あたい達は惑星中学校で聞いたことだが・・・とんでもねぇ病気さ。」 面堂「病気?」 ラム「だっちゃ」 弁天「症状より・・・害を説明するぜ」 しのぶ「害?」 コースケ「?」 弁天「伝染病なんだ、これは」 しのぶ「え!?」 面堂「伝染病!?」 弁天「ま・・・安心しな、とはいっても簡単にうつるもんじゃねえ」 面堂「と・・・とはいっても伝染病とは・・・」 ラム「・・・個々にうつるっちゃ」 面堂「個々?」 弁天「いいか?落ち着いて聞きな・・・今は諸星がそうなってる・・・症状は因幡がいったとおり、    そして諸星が死ぬと・・・」 面堂「ちょ、ちょっと待ってください!!」 弁天「?」 しのぶ「ただ治らないだけの記憶喪失じゃないの?死ぬって・・・」 弁天「・・・あたいもムツかしいんでわかんねえんだが・・忘れてしまうのは記憶・意識とかだろ?」 しのぶ「うん・・・」 弁天「人格も含め全て忘れちまう、つまりデータ消滅のファイル。魂が抜けて植物人間っつーわけだ」 面堂「植物人間?」 コースケ「あたるが!?」 ラム「・・・」 弁天「・・辛ぇだろうが堪えてくれよラム・・・・つまり・・・結局は「死んでる」と同じなんだ」 面堂「なっ!?」 弁天「意識(魂)がぬけた肉体はそのまま亡骸になっちまうわけだ・・・」 しのぶ「それがしかも伝染するの!?」 弁天「ああ・・・あいつが最後そうなったらほかの奴にうつる。そしてそいつも堕ちたら    またほかの奴に・・・と、これの何度も繰り返しだ。そして・・・    ・・・伝染はその星の生物全体にうつり避けることはできない・・・」 カクガリ「・・・ひとりずつか・・・でもそうなってしまったらあたるの奴は・・・」 チビ「死んでしまうのか・・・」 メガネ「なんにしても・・・一人ずつか・・・大した伝染ではないようだな」 弁天「甘く見んな、伝染すればするほどそいつの堕ちる時間が早くなるぜ、あるいは急な病死だ」 メガネ「な・・・」 弁天「今は諸星の余命が2・3日、癌でこのまま死んでもうつるが・・・そしてほかの奴が次に    それになったら前の奴の2分の1の時間で堕ちる・・・それを繰り返すとどうなるか?」 パーマ「ど、どうなると・・・?」 弁天「いずれは秒単位、それ以上となり1秒で何十人も・・・ってことになるぜ」 パーマ「いいっ!?」 メガネ「しかし・・・記憶喪失で癌を備えたあたるが仮に堕ちたとして次の誰かにうつった場合・・・     そいつは治せるのではないのか!?」 ラム「・・・それが無理だっちゃ」 メガネ「!」 弁天「・・・最初になった奴しか治せない。何故かな・・・」 面堂「!!」 弁天「言い方をかえると・・・あたいらが手をうてるのは最初のみ。遅れたらもうジ・エンド。    徹底的にぶっ潰されその星はいずれ草木一本も生えてねえ荒野となっちまうわけだ」 しのぶ「なんですって!?」 弁天「だからこれは地球の人類存亡の危機でもあるわけだ」 全員「な、なにーっ!?」 弁天「それがここら近辺の星系にもうつり・・・また繰り返す」 ラム「不思議なことにその星での「最初」の人はまたリミットが長くなるっちゃ」 弁天「わかったか、だから厄介・・・って・・・ん?」 皆ぎょっとして固まっている メガネ「そ、・・・それでは地球生命の存亡は俺たちにかかってると!?」 弁天「・・・そうだ」 全員「!!」 面堂を除きパニックになる。 面堂「しかしバカな・・・そのような非常識な病気が一体どこから・・・?」 弁天「あたいも知りてえよ」 面堂「?」 弁天「この病気は星規模より銀河規模っていったほうが適切でな・・・    地球がある銀河もあたいらの星の銀河もそれ以外の近辺でも一度たりともなったことはねえ。    その病気が確認された所もあたいらでも一生辿りつけねえ場所さ」 面堂「・・・」 弁天「それがどのようにどうやって発疹するかはまだ知らねえが・・・とにかく厄介だぜ。    こいつのせいで少なくとも20の銀河系が廃墟となっちまった。」 面堂「い!?」 弁天「・・・でもよ・・・ほんとなんで地球人に・・・?」 ラム「・・・うちもわからんっちゃ・・・」 面堂「・・・」 メガネたちは・・・ チビ「それが伝染病で俺たちにうつるとなると・・・」 カクガリ「もうおしまいだぁ!!」 パーマ「なんちゅーことになってしまったんだ!!ああー・・・」 メガネ「人類存亡の運命の鍵を背負ってる役目となるとめまいにも似た不安と感動を覚え・・・うっ」 (ばたっ) メガネは倒れた パーマ「おい、ふざけてる場合かよメガネ〜;!」 しのぶ「だめだわ!!私たちもみんな死ぬんだわー!!!」(泣) コースケ「み、みんな落ち着け!こういうときは前へならえをするんだっ!!」 しのぶ「っこ、こんなときにふざけないでよ!!」 皆、相当動揺をしている。 弁天「あらら・・・やっぱりショックが大きいか・・・」 ラム「だっちゃね・・・」 面堂「しかし・・・これでうまくいったとしても成功確率が2分の1とは・・・」 ラム「・・・ダーリン病院に戻ってるっちゃ・・・?」 弁天「いいじゃねえか、仮に間に合わなかったときを考えて自由にしちまえよ」 ラム「弁天!!」 弁天「わ、わりぃ!冗談だよ!」 ラム「そんなことしちゃダメだっちゃ・・・できないっちゃ・・・」 面堂「・・・そういえばさっき・・・諸星は爆弾をもった体というのは・・・?」 ラム「・・・今のダーリンは無理すると急激に体調が崩れる弱体化した身体だっちゃ・・・    手術だって本当は失敗したって後からわかったっちゃ。    特に心臓が弱く・・・劣化して・・・一番脆くなってるっちゃ・・・」 面堂「・・・なるほど・・・なのにさっき無茶して外へ出て・・・」 ラム「だっちゃ・・・」 弁天「・・・とか話してる間によ」 ラム「え?」 面堂「ん?」 弁天「行き先の「とある星」に着いたぜ」 面堂「こ・・・これは!!」 地球からもっとも近い星・・・「月」だった・・・