うる星やつらーアナザーワールドー       エピソード 8       ー3時間前ー  ランの宇宙船に着いたラムは、すぐに呼び鈴を押した。するとランがドアを開けるなり、いきなりラムに向かって  「おんどりゃぁ!何呑気に学校なんぞいっとるんやぁ!わしゃ、徹夜であの粒子調べとったんやど!」と怒鳴った。ラムは、ランの剣幕に圧倒されながらも  「ご、ごめんランちゃん。実は、今朝テンちゃんがUFOに来て、ダーリンが家に居たって言うので、家にいったんだけどダーリンもう学校に行ってたから、ウチも学校へ行ったっちゃ」と言うと、ランは  「なんやて、ダーリン戻っとるんかいな。なら、わし徹夜までしてアホみたいやんか」と言ったが、ラムは  「それが、学校に行ってみたら……ダーリン、向こうの世界のダーリンだったっちゃ。しかも、終太郎も、しのぶも、メガネさんも多分向こうの世界から来たっちゃ」と言った。すると、それを聞いたランは  「すると消えたメンバーが、そっくり入れ替わったっちゅう事かいな」と言った。ラムは  「そうみたいだっちゃ」と答えると、ランは  「なるほど、そう言う事かいな」と言ったが、ラムは意味が分からず  「ランちゃん、どう言う事だっちゃ?」と聞くと、ランは自分が優位に立ったと思ったか、急に態度を変え  「ラムちゃんにも分かる様に説明するね。分かりやすく言うとぉ、2つの世界はね、天秤の様な物なの。だからぁ、常にバランスをとってる訳ぇ」と言うとラムが  「天秤?」と言い、ランは続けて  「うん、だからバランスが崩れた時は直そうとするの。例えば、2つの世界をAとBとしてぇ、それぞれ100人づつ人が居るとするのね」と言うと、ラムは  「うん」と言い、真剣に聞いている。そしてランは更に  「その時、AからBに1人移動したとするとぉ、Aが99人でBが101人になるからBの方が2人多くなるのよ。するとバランスが崩れるので、AはBに行った人を呼び戻す訳ぇ。それが、ドッペルゲンガーが一定の時間で消える理由」と言った。すると、それを聞いていたラムは  「なるほど!ランちゃん凄いっちゃ」と言った。ランは、満足げな顔で更に  「でもぉ、今回は一度に移動した人数が多かったからバランスが大きく崩れたの。それでバランスを保つ為に、入れ替わりが起きたのね」と言った。しかしラムは  「そうかぁ、でも何で入れ替わった訳だっちゃ?そのまま戻せばいいのに」と言ったが、ランは  「多分、一度移動したらすぐには移動出来ないのよ」と言い、ラムも  「そうかぁ、だから代わりに向こうの皆をこっちに移動させたんだっちゃね!」と言った。そしてラムが  「もしかして、移動する要因って……」と言うと、ランは  「そう、あの粒子よ」と言った。それを聞いたラムが  「あの粒子が何なのか解ったっちゃ?」と聞くとランは  「うん、当然じゃなぁい」と言った。ラムは感心して  「ランちゃん、本当に凄いっちゃ!で、あれは何だったっちゃ?」と聞くと、ランは  「あれは、ルクシオンよ」と言った。それを聞いてラムは  「ルクシオン?」と言うと、ランは  「うん、タキオンは反粒子だからこの世界に留まる事は出来ないじゃない」と言った。そして更に  「だから、あの歪みから放出してるの見て変だなって思ったの」と言うと、粒子を採取した機械を取り出し  「それでこれに採取して調べたって訳」と言った。ラムはランの説明を聞いて  「でも、どうしてルクシオンが移動の要因なんだっちゃ?」とランに聞くと、ランは  「実は、この採取したルクシオンには奇妙な性質が有って、人体に害は無いんだけど蓄積されて行くらしいの」と言った。それを聞いたラムは  「蓄積?」と聞き返すと、ランは  「うん、それでね一定の蓄積量になると一気に放出するみたいなの。でも、目にも見えないし、感じる事も無いからぁ全く気付かないって訳ぇ」と言い、続いて  「それでね、あの歪みの近くで放出するとこっちの世界と向こうの世界の間に有る亜空間のタキオンに引き付けられるみたい。それで亜空間に引っ張り込まれるんだけど、タキオンと接触する事でルクシオンは消滅しちゃうから、今度は入った世界とは違う世界に排出される訳」と言った。するとラムは  「亜空間なんて抜けてるっちゃ?」と驚いて聞くと、ランは  「うん、絶対に気付かないくらいの速さでだけどね」と言い、更に  「でも、歪みがあれだけ大きくなってると歪みの近くじゃなくても、この友引町に居れば移動しちゃうわね」と言った。それを聞いてラムは  「だからダーリンは家に居たっちゃね」と言って、納得した。そして更に  「でも、今のランちゃんの説明だと、こっちに帰ってくるのって……」と言うと、ランは  「そう、簡単な事。喫茶店ピグモンの前に居ればいいの」と言った。それを聞いてラムは  「そ、そんな簡単な事だったっちゃ?」と言うと、一気に体の力が抜けた様に肩を落とし、項垂れた。しかし、すぐに顔を上げると  「だったら、すぐに……」と言いかけて  「あっ………………」と言葉を失った。それを見てランは  「そうなの。方法は簡単なんだけど、それを向こうの皆に伝える方法がないのよ」と言い、更に  「しかも、入れ替わりでこちらに来てるダーリン達も向こうに帰さなくちゃなのよね」と言った。それを聞いてラムは  「こっちのダーリン達はなんとかなると思うけど、向こうダーリン達にどうやって伝えればいいんだっちゃ?」と独り言の様に呟いた。そしてラムは  「とりあえず、向こうの世界のダーリン達は学校に居るはずだから、ウチはサクラの所に行ってくるっちゃ」と言うとランの宇宙船を出て行った。  ラムはサクラの家に行くと、玄関を開けて  「こんにちはだっちゃー」と声をかけると、中からパタパタと足音がして  「なんじゃ?何かお困りか?」と声と共にサクラが現れた。そしてサクラはラムを見ると  「……お主…………何者じゃ」と言うと、お祓い棒を出した。ラムが、慌てて  「あ、サクラ!ウチの話を聞くっちゃ!」と言うと、サクラは  「何故わたしの名を知っておる!」と言い、ラムにお祓い棒を向けた。ラムは  「信じられないかも知れないけど、ウチは宇宙人だっちゃ」と言ったが、サクラは  「何をバカな、宇宙人など居る訳なかろう!お主、何が目的じゃ」と言って、厳しい目でラムを見た。しかしラムは  「ウチの事はどうでもいいっちゃ。実は、サクラは別の世界から来たサクラなんだっちゃ」と言ったが、サクラは  「何を訳の分からぬ事を……」と言ったが、真剣なラムの目を見て  「……お主の目、とても嘘や絵空事を言ってる様には見えん」と言うと、お祓い棒をしまい  「分かった、話してみるが良い」と言った。  ラムは、一通りの事を説明するとサクラは  「すると、この世界と似たような世界がもう1つ有り、その2つの世界が商店街の一角で繋がっておると?」と言い、ラムは  「だっちゃ」と言い、サクラは更に  「そして、わたしは別の世界の人間で、わたしを含め数人が向こうとこちらで入れ替わって居ると?」と言った。それを聞いたラムは  「そう言う事だっちゃ」と言ったが、サクラは  「しかしのう、いきなりその様な事を言われてものう。そもそも、わたしには世界を移動した記憶など無いのじゃが」と言った。しかしラムは  「移動してる実感は無いみたいだっちゃ」と言った。するとサクラは  「すると、気付かず移動している訳か……わたしは、ちと旅行に行っておったのだが、こちらのわたしも旅行に?」と言ったが、ラムは  「こっちのサクラは、学校の教師だから旅行には行って無いっちゃ」と言った。それを聞いたサクラは  「なに?教師だと?巫女ではないのか?」と驚きを隠せずに居ると、それを見たラムが  「あ、巫女もやってるっちゃ。学校の教師をやりながら、巫女もやってるっちゃ」と言うと、サクラは  「なんと」と言い、続けて  「話を戻すが、そうなるとわたしはいつこちらの世界に来たのだ?」とラムに聞くと、多分友引町に入った時だと思うっちゃ」と言った。するとサクラは  「お主の言ってる事が事実だとしてだ、我々が元の世界に戻る方法は有るのか?」とラムに聞き、ラムは  「方法は有るっちゃ……」と言ったが、言葉を濁した。そんなラムにサクラは  「何か問題があるのじゃな?」と言い、更に  「どんな問題なのじゃ?」とラムに聞くと、ラムは  「実は、向こうの世界の皆に連絡が取れないと無理なんだっちゃ」と言って、うつむいた。そんなラムを見てサクラは  「なるほど、そう言う事なら叔父上に相談してみるか」と言い、それを聞いたラムは  「え?チェリーに?」と言った。するとサクラは  「なんじゃ、叔父上を知っておるのか?」と聞くと、ラムは  「うん、でもチェリーは……」と言うと、サクラは  「なんだ?何か問題が有るのか?」とラムに聞くと、ラムは  「チェリーは、2人とも向こうの世界だっちゃ」と言った。サクラはラムに  「それは、こちらの叔父上と向こうの叔父上が、向こうの世界に一緒に居ると言う事か?」と聞くとラムは  「だっちゃ。だから、チェリーに会うのは無理だっちゃ」と言い、更に  「だから、向こうのみんなと連絡が取れたらサクラにも協力して欲しいっちゃ」と言った。それを聞いてサクラは  「わかった。わたしが何をすれば良いか分からぬが、協力するとしよう」と言った。ラムは、サクラの言葉を聞き安心して  「じゃ、ウチは学校へ行って他のみんなに話をしてくるっちゃ」と言うと、玄関を出て飛び去った。それを見たサクラは  「宇宙人と言うのも、あながち嘘ではなさそうじゃのう」と言い、飛び去るラムを見送った。  ラムが学校に着くと、ちょうど英語の授業中でラムが教室のドアを開けると、一斉に全員がラムに注目した。ラムは  「あ、ごめんちゃ。遅れたっちゃ」と言い、ばつが悪そうに教室に入った。するとスタスタと温泉マークが近づいて来て  「君は夕べの……うちの生徒だったのか。で、君はなん組なんだ?」と言い、ラムは  (まずいっちゃ……この先生も向こうの世界の先生だっちゃ)と思った。  突然入って来たラムを見て驚いたのは、温泉マークだけでは無かった。あたる、面堂、しのぶ、メガネも目を疑った。  面堂は  (おお、彼女は今朝の!きっと僕に会いに来たに違いない)と思い、メガネは  (なんと!これは運命としか言いようがない!)と思った。あたるはと言うと、思うより先に体が動き、机の上に飛び乗ると  「あ、君は!僕に会いに来てくれたんだねぇ」と言うと、だらしない顔でラムに飛び付こうとしたが、すかさずしのぶが  「この!浮気もんがぁーー!!」と言うと同時に机を持ち上げ、あたるめがけて投げつけた。机は見事あたるに命中して、あたるは机の下敷きになった。そんな様子を見てラムは  「あ、教室間違えたっちゃかねぇ?」と誤魔化そうとすると、竜之介が  「あ?おめぇ何言ってんだ?おめぇのクラスここだろうが」と言った。それを聞いたラムは  (あー!竜之介ったら、余計な事を……)と思った。竜之介の言葉を聞いた温泉マークは  「何だって?俺は知らんが、転校生か?てか、お前誰だ?」と竜之介に聞くと、竜之介は  「あ?おめぇ何言ってんだ?」と言い、他の生徒が  「やぁねぇ、あの歳でもうボケてるのかしら」と言い、更に他の生徒も  「あんな先生の授業受けてて大丈夫かしら?」と言った。それを聞いていた温泉マークは  (くぅー、こいつら勝手な事ばかりいいおって!知らんものは知らんのだ!)と思ったが、フッと夕べの事を思いだし  「そう言えば諸星!お前、夕べずいぶん彼女と親しそうだったが、どう言う関係だ?」とあたるに聞くと、あたるが答えるより早くしのぶが  「な、な、何ですってぇぇぇぇ!」と叫び、あたるの上の机を片手で放り投げ、あたるの襟首を掴んで起き上がらせると  「あんた!夕べ、あの娘と会ってたの?」と言った。あたるは慌てて  「し、しのぶ落ち着け!俺は何も知らない!」と言い、温泉マークの方を向くと  「おい、温泉!貴様、俺に何の恨みが有ってそんなデタラメを!」と言ったが、温泉マークは  「俺は教師だ!人の顔は一度見れば忘れんわい!」と言った。しかし、それを聞いた竜之介が  「俺の事忘れてるくせに、良く言うぜ」と言うと、温泉マークは  「お、俺は本当に夕べ見たんだ!そうだ、面堂と三宅も居たよな?」と、面堂としのぶに助けを求めたが、面堂は  「僕は、夕べはずっと家に居ましたが」と言い、しのぶは  「は?何言ってるの?先生やっぱりボケてるんじゃないの?」と言った。そんなやり取りを見ていたラムは  (参ったっちゃ、どんどん話がこじれて行くっちゃ)と思った。その時、温泉マークがラムに近づき  「なぁ君、君からも言ってくれないか?君達が夕べ喫茶店の前に居たって事を!」と言うと、ラムはつい  「ウ、ウチ……知らないっちゃ」と言ってしまった。すると温泉マークは  「き、君!何故本当の事を……言ってくれないんだ」と言って後ずさった。そして生徒達の方を向き  「俺は嘘は言っとらん!」と言ったが、生徒達の視線は、まるで犯罪者でも見る様な軽蔑の視線だった。温泉マークは、そんな視線に耐えきれずに  「お、お前ら教師にそんな態度取ったらどうなるか、お、覚えておけよ!」と言って、教室を飛び出していった。それを見てあたるは  「ざまぁみろ、あれが嘘つきの末路じゃ」と言ったが、しのぶは  「浮気者の末路も見せてあげようかしら」と言って、あたるを睨んだ。あたるは  「だから、俺は本当に知らんのだ!」と言った。そんなあたるとしのぶを他所に、面堂はラムの所に行くと  「あなたに聞きたい事が有るのですが……」と言った。するとラムは  「何だっちゃ?」と言った。すると、面堂がラムの所に行くのを見たメガネもラムの所へ行き  「ぼ、僕もあなたに聞きたい事が……」と言った。ラムは、メガネの方を向きメガネにも  「何だっちゃ?」と言った。そして面堂が  「あなたは誰で、何故諸星の事を″ダーリン″などと呼ぶのか。そして、あなたは何かを知っている様な気がしてならないのですが……」と言うと、ラムは  「……実は、ダーリンと終太郎としのぶにメガネさん、パーマさん、カクガリさん、チビさんには、とても大事な話が有るっちゃ」と言った。それを聞いたメガネは  「え?なんですか?」とラムに聞いたがラムは  「ここでは言えないっちゃ……」と言って、更に  「出来れば、人の耳に入らない所で、みんなに話したいっちゃ」と言った。すると面堂が  「分かりました、だったら放課後に校舎裏に集まりましょう」と言い、ラムもメガネも頷いた。  放課後、あたる、面堂、しのぶ、メガネ、パーマ、カクガリ、チビ、そしてラムは、約束通り校舎裏に集まった。最初に口を開いたのはあたるだった  「で、俺達に大事な話が有るって?」と言うとラムは  「そうだっちゃ。きっと、理解し難い事だと思うけど、聞いて欲しいっちゃ」と言い、話を続けた  「実は、みんなは別の世界から、この世界に来てるっちゃ」と言うと、すかさず面堂が  「ちょ、ちょっと待って下さい!それはどう言う事ですか?」と言い、しのぶも  「別の世界からって……私全然実感ないけど」と言った。ラムは  「そうなんだっちゃ、実感は無いみたいなんだっちゃよねぇ」と言い、更に  「でも、間違い無いっちゃ。向こうの世界には、ウチは居ないみたいだから、みんなウチの事知らないっちゃよね?」と言った。するとしのぶが  「確かに知らないわ?それであなたは誰なの?」とラムに聞くと、ラムは  「ウチの名前はラム。ダーリンの妻だっちゃ」と言って頬を赤く染めた。それを聞いた面堂、しのぶ、メガネ達4人組は驚き、逆にあたるは顔がだらしない程ニヤけていた。思わず面堂が  「つ、つ、妻って、まさかこんな諸星と夫婦と言う事ですか?」と叫び、続けてメガネも  「ふ、ふ、夫婦……」と言い、気絶寸前だった。更にパーマも  「なんで、あたるなんかと……」と言い、カクガリも  「何でいつも美味しいところはあたるなんだ!」と言った。チビにいたっては、最早言葉すら出ない様だった。しかし、しのぶは違っていた。しのぶは、下をうつむき肩を震わせていた。やがて、押し絞る様に  「あたる君…………どう言う事?」と言い、顔を上げ怒りの形相で  「どう言う事よーーーー!」と叫んだ。それを見てラムは  「しのぶ、落ち着くっちゃ!」と言ったが、しのぶは  「これが落ち着いてられるか!」と叫んだが、ラムが  「ここに居るダーリンじゃないっちゃ!ウチのダーリンは、みんなと入れ替わって向こうの世界に居るんだっちゃ!だから、ここに居るダーリンはウチとは関係無いんだっちゃ」と言うと、しのぶは落ち着きを取り戻し  「入れ替わり?」とラムに聞いた。するとラムは  「そうだっちゃ。ここに居るみんなと、サクラと温泉先生が入れ替わってるっちゃ」と言った。それを聞いたあたるは  「サクラって、あの巫女のサクラさん?」と聞くと、ラムは  「だっちゃ」と言った。その時面堂が  「温泉マークもそうだとすると、もしかして授業中に言ってた事は……」と言い、ラムは  「あれは、事実だっちゃ」と言った。それを聞いたメガネが  「すると、夕べ喫茶店の前に居たって言うのは」とラムに聞くと、ラムは  「もともと、こっちの世界に居たダーリン達だっちゃ」と言い、続けて  「その時に、ダーリン達は向こうの世界に飛ばされたっちゃ……」と言って、うつむいた。それを見たあたるは、ラムの肩に手を回し  「大丈夫、お前には俺が居るじゃないか」と言った。そんなあたるを見てラムは  「……ダーリン」と言ったが、その瞬間あたるはラムの視界から消えた。しのぶが殴り飛ばしたのだった。あたるは夕焼けの空に消えた。しのぶは、ラムに  「それで、あなたの言ってる事が本当だとして、元に戻る方法はあるの?」と言うと、ラムは  「方法は、有るっちゃ?ただ……」と言葉を詰まらせると、面堂が  「何か問題が?」とラムに聞いた。ラムは  「元に戻すには、向こうの世界のダーリン達と連絡を取らないとダメなんだっちゃけど……今のところ、その方法が分からないっちゃ」と言った。それを聞いた面堂は  「じゃぁ、向こうと連絡を取る方法が分かるまでは、普通にしてればいいんですね?」と言い、ラムは  「そうだっちゃね」と言った。その時、二人の会話を聞いていたしのぶは  「ちょっと待って、ラムって言ったわよね?あなたは、どこに住んでるの?……まさか」とラムに聞いた。するとラムは  「え?ウチ?ウチは、ダーリンと一緒に住んでるっちゃよ」と言った。するとしのぶは  「何ですって!じゃぁ、今日もあたる君の家に?」と言うと、ラムは  「だっちゃ」と言ったが  (あ、今のダーリンは向こうのダーリンだったっちゃ)と思い  「あ、でも元に戻るまではウチUFOで寝るっちゃ」と言うと、メガネが  「え?今、UFOって言いました?」と聞いたので、ラムは  「うん、ウチ宇宙人だっちゃ」と言った。  突然のラムの説明に戸惑う面々。2つの世界の連絡方法を探すラム。しかし、友引町に残された時間はわずかだった。             to be continue