リバースリバース〜先祖をたどれ(2)〜 (Page 2)
Page: 01 02

あ「じゃあその先祖を呼び出したりできないのか?」いったいどんな先祖なんだと気になった。
サ「無理じゃな、どこまで前の先祖かわからなければできないのだ。まあ安心せいたいして害になるものでもあるまい」
あたるは少し安心した。、
あ(そうだよな、先祖に鬼がいるなんてありえないもんな。まあ牙だって考えようによっては悪くもないかもしれないし)
サ「まあ今は様子を見ることじゃ」
あ「わかりました、では最後に」急に真面目な口調。
サ「最後に?」あ「おやすみのキスを・・・」また間抜けな声に変わりサクラに飛びつく。
サ「いいかげんにせんかー」エルボーが命中する瞬間に夜の闇がピッカっとまばゆい光に包まれた。
あ「ぎゃーーー!!」
あたりいったいに叫び声が響く。住宅地でなくて良かったもののきっと家々に届いているだろう。
上を見るとラムが電撃を放っていた
ラ「急にいなくなったと思ったら」まだ怒りがおさまらないらしくバチバチと体のまわりで音をたてている。
ラ「ダーリン聞いてるのけ?」立ち尽くしているあたるのそばへラムは着地した。するとまたあたるは地面に倒れこんだ。
ラ「ダーリン!!」地面倒れる前にラムが引っ張り上げる。
すぐにサクラが近寄ってなぜ倒れたのか調べる。
サ「たいした傷もないしまだ感電してるわけでもなさそうだな。」不思議そうに立ち上がりながら言った。
サ「どうやらまた昼間の時と同じようだな。しょうがないここに置いておくわけにもいかんし、とりあえず中に運ぶか」
サクラがひょいっとあたるを持ち上げて玄関をくぐる、続けてラムも入っていった。
廊下もかなり古くなっており、歩くたびにきしむ(ラムは飛んでるので鳴らない)
ラ「サクラは寝るときもそんな格好をしてるのけ?」サクラの服装を見て尋ねた。
サ「そんなわけなかろう、なぜか今日は妖怪が大量に発生してな、着替えるヒマがなかっただけじゃ。ここでいいだろう」
ついたのは畳張りの部屋だった。
電気をつけると壁には読めないような字が書いてある掛け軸がありその近くにつぼが置いてあった。
真ん中にテーブルがありそれ以外は何も無かった。
ひとまずあたるをそこらへんに置いたサクラは茶でも持ってくるかと出て行った。
ラムは心配そうにあたるを見つめていたがふとあるものに気付いた。
錯覚ではないかと目をこすりもう一度見たがやっぱりそこには実在していた。あたるの髪の中にとがった物が2つ見える。
おそるおそるそれを触ってみる。左右に動かそうと力を加えてみても動かず、硬く、頑丈でなぜか暖かかった。
それはあきらかに作り物などではないとラムは思った。そして思わず
ラ「角だっちゃー!!」
その声にはうれしさが存分に詰まっていた。
サ「どうしたのだ?大きい声などだして」サクラがお茶を持ちながら現れた。

つづく

Page 1 [Page End]
戻る
Page: 01 02