友引高校・最強は誰だ!?・後編 (Page 1)
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面堂「・・・う・・・ここは・・・?」
ラム「保健室だっちゃ」
あたる「ラム・・・・」
ラム「ダーリンと終太郎はお互いに倒れてここに運ばれたっちゃ」
あたる「・・・面堂も?なんでお互いに倒れたんだ?」
ラム「極度の疲労らしいっちゃ」
面堂「極度の疲労?」
ラム「ダーリンと終太郎、ハンマーと刀をずっとぶつけあってたっちゃ。
   それもずっと力いれっぱなしで。これには誰だってすごい疲労感に襲われるっちゃ」
あたる「そうか・・・・・・・・ん?試合は?ラム!試合はどうなったのだ!?」
ラム「試合?」
あたる「そうじゃ!まさか俺は負けたのか・・・!?」
ラム「お、落ちつくっちゃ!ダーリン、試合は決着つかずということで延期されたっちゃ」
あたる「え・・・延期?」
ラム「そーだっちゃ・・・ダーリンはまだ安静してなきゃダメだっちゃ」
あたる「大丈夫だ、もう(ズキッ)う”!?」
ラム「ほーら筋肉痛で動けないっちゃ」
あたる「ぐーっ(ズキズキ)・・・・・・ま、これでまだ負けてないのはわかった」
ラム「・・・」

ダーリンが優勝するのはうちにとってはさせてはならないことだっちゃ・・・けど・・・
こういう真剣に頑張るやる気があるダーリンを見てると思わず嬉しくなるっちゃ

あたる「ん?ラム?どうした?にやけ顔をして」
ラム「なんでもないっちゃ・・・ふふっ」
あたる「?」
面堂「ふ・・・救われたな、諸星」
あたる「面堂・・・」
面堂「試合は三日後。それまでに僕はこんどは今まで以上の力で貴様を粉砕するっ!」
あたる「それは・・・どうかな?」
面堂「強がりか?負けん気があるというのなら貴様の想いと答えをぶつけてみるがいい!!」
ラム「?」
あたる「・・・ああ!」


そのときのダーリンと終太郎の表情はかつて今までにないほど真剣だったっちゃ   
何はともあれ3日後にダーリンと終太郎は再戦となったっちゃ


あたる「首をあらって待ってろ!俺は負けん!」
面堂「望むところだ。だが、貴様は儚くも散る」


そして3日後、ついに二人の戦いははじまるっちゃ


審判「それでは、両者!!前へ!!・・・・礼っ!!」
あたる「柔道か?空手か?」
審判「それでは、試合開始っ!!」(カーンッ)
あたる「ボクシングか?」

ワーッ!!(観客たちの声)

あたる「・・・それにしてもあいつ何を考えとるんだ?こんな特設リングなんぞ用意しおって・・・」
面堂「今度こそ決着をつけるっ!!そしてラムさんを頂くっ!!」
あたる「・・・面堂」
面堂「なんだ?」
あたる「お前に言うことがある」
面堂「フフ・・・負けてからいってもらおう か!!」(ビュッ)
あたる「(ガキィィィン!!)・・・っ!」


ダーリンの表情はすごく真剣だったっちゃ。あんなダーリンはうちも初めて見たっちゃ


面堂「どうした!?諸星!!さっきから防御ばっかではないかっ!?」
あたる「・・・高飛車ぶりおって・・・」
面堂「なにっ!?」
あたる「きさまにはわからんよーだな!」(びゅっ!)
面堂「うっ!?」(がきぃっ!!)

ダーリンが攻撃をしかけたっちゃ。終太郎は不意をつかれ刀がふっとばされたっちゃ

面堂「う・・・!」
あたる「・・・俺の勝ちだ」
面堂「・・・なぜだ!?なぜなんだ・・・!?なぜ貴様に勝てんのだ!?」
あたる「・・・勝ちに執着しすぎたな・・・攻めることばっかでスキが多かったのだ・・・」
面堂「・・・!!」
あたる「・・・面堂、さぁどうする?」
面堂「・・・・・・・・・フッ・・・諸星・・・僕の負けだ・・・」
あたる「そうか・・・」
面堂「ラムさんも・・・」
あたる「・・・」

歓声をのぞけばものすごく静かだっちゃ・・・それからダーリンは言ったっちゃ

あたる「・・・この勝負の条件はなかったことにする」
面堂「!・・・な!?」
あたる「これでいいんだ・・・これで」
面堂「何を諸星・・・貴様・・・同情でもしとるのかっ!?」
あたる「しとらんわい」
面堂「じゃあなぜだ!?」
あたる「わからんのかっ!?」
面堂「!?」
あたる「俺はなぁ・・・ラムを副賞にさせるのが気にいらんのだ!!」
面堂「・・・!!」
あたる「ほんとに大切と思ってるのなら賭事の賞品なんかにせんではないのか!?
    ラムをなんだとおもっとるんだ!?」
面堂「諸星・・・」
あたる「・・・こんなことまたやったら・・・お前とて容赦せんからな!!」
面堂「・・・」

終太郎はそのダーリンの剣幕さにけ落としたっちゃ

面堂「・・・僕の負けだな。審判、判定を頼む」
審判「は、はい。勝者・諸星あたるー!!!」


ワアアアアアアアアアアアアッ!!


大きな観声が響くっちゃ。そして終太郎は闘技場をおりる前にダーリンになにかいったっちゃ。

面堂「・・・諸星」
あたる「?」
面堂「貴様の想いと答えというのを最後に教えてくれないか?」
あたる「・・・ラムは俺にとってかけがえのない大切な存在だ」
面堂「・・・想いは?」
あたる「・・・わからんか?」

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