リバースリバース〜先祖をたどれ(4) (Page 2)
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この部屋は外の庭が一望できるように扉のついている側の壁の反対側の(つまり向かい)壁はすべてガラス張りの窓であった。
お茶漬けに夢中になっていた面堂はこの一室に向かって徐々に迫ってくる光り輝く何かに気づいていなかった。
そして、今。その何かがこの一室に突っ込んできた!!ガラスを粉々に粉砕して・・・
部屋は閃光に包まれた。思わず面堂は目を瞑る。バリバリバリバリというものすごい音が聞こえてくる。
しばらくして、バリバリという音は止み、まぶたを貫通しているんじゃないかという強い光も感じられない。
それと同時に面堂はあることに気づく、左手に持っていたどんぶりの感覚がない!!
はっ、と目を開く面堂。最初に目に映ったのは・・・どんぶりだった。しかも顔の目の前に飛んできている。
持ち前の反射神経と運動神経でこれを避けた。
そしてこれを投げつけてきた犯人へ、どこからともなく出した刀で切りかかった。姿を見なくともはっきりわかるアホの名を呼びながら・・・
面「も〜〜ろ〜〜ぼ〜〜し〜〜」
あたるはいつもどうり、真剣白羽鳥をしながら呼びかけに答える。
あ「なにかな?」どうやらお茶漬けを食べたせいか、酔いがおさまったらしい。いつもどうりの声である。
面堂が少し距離をとり怒鳴った
面「なにかな?だと〜〜〜?」さらに面堂の怒りは増した
面「どうやったかは知らんが、非常識にも窓から侵入してきて、またしても人の食事を邪魔したうえ、部屋をこうまでめちゃめちゃにまでしておいて」
ここまで早口に一気に吐き出し
面「しらを切るつもりか!!」と再び怒鳴った。
あたるがあたりを見渡してみると、あちこちに散らばったガラス、もはや木材としか言いようのないテーブルやいすが散乱している。
さらによく見ると、サングラス部隊が所々で気絶しているのが見えた。
この惨状は、さきほどまで酔っ払っていたあたるによる電撃無差別乱射によるものだ。
しかし、肝心のあたるは酔いが覚めたと同時に酔っていた時の記憶もきれいさっぱりなくなっていた。
あ「なんのことかさっぱり・・・」少し困惑の表情を浮かべ答える。
面「問答無用、今日こそたたっ斬ってくれる!!」といいつつ、刀を振り下ろす。
あたるは白羽鳥をしながら考える。
あ(う〜ん、なぜこんな所にいるのだろうか・・・サクラさんの家に行った所までは覚えているんだが)あたるは順番に思い出して行った。
そして、あるところにたどり着く
あ(そうだ・・・)面堂がより一掃、刀に力を込める あ(たしか、俺は・・・)あたるも歯を食いしばる。そして

【もっと諸星がなぜ窓から入ってこれたのか、あのバリバリバリバリという音は何なのかと考えるべきだった (面堂談2)】
面「ぐわーーーーーーー」突然、面堂の体を電撃が襲った。刀を通して・・・
あたるは真剣白羽鳥をしていた両手から電撃を出したなのだ。
面「ば、ばかな・・・諸星が・・・電撃だと・・・ん!?」いまにも倒れそうな面堂はやっと気づいた。あたるの頭に生えているものに・・・
面「つ・・・の・・・が・・・」バタっと地面に崩れ落ちる面堂。いくら電撃に食らい慣れているからとはいえ、近距離からの手加減ナシの電撃は相当のものだった
地面へと倒れるライバルを見届けて、頭を触ってみた。そしてすぐに目的の物に触れた。
あ「間違えなく角だな・・・」困ったというような表情を浮かべながらつぶやいた。
最初、ラムが面白がって気絶してる間に付けたのでわないかと思ったが
電撃が出たことや、角の前に生えた牙があることなども考えると、その可能性はないと、思い直した。
サクラがいったとうり、先祖のせいなら、なんちゅー迷惑な先祖だと思ったあたるであった。
とりあえずサクラに治してもらおうと、今後の行動を決めた所で、再びしっかりとこの部屋の惨状が目に入った。面堂が言うにはこれが全部俺の仕業らしい・・・
あ「とりあえず、こっから出るか・・・」この荒れた部屋に一人で立っているのに居心地の悪さを感じてそう決めた。
さっさと扉に向けて歩き出す。だが、急に途中で立ち止まった。
あ(ここが何階かとか、どこに出口があるか分からんじゃないか・・・面堂の家は広いからそう簡単に出れそうにもないし途中で誰かにあったらまずそうだしな・・・)
まずは外を見てみようとUターンして窓の方へ向かった。
どうやらこの階は相当上のほうらしく、下の方は暗くてよく見えない。
あ「なにがしたくて、こんな無駄にでかい家を建てるんだか」と、チラッと気絶中の面堂をみた。すると面堂が言った言葉を思い出した。
あ(たしか窓から侵入したとか言ってたな・・・この高さだ飛べでもしないかぎり窓からなんて)と考えていると、飛んでいるラムの姿が頭に浮かんだ。
あ(もしかしたら、飛べるのか!?)
そう思ったあたるはその場で思いっきり上にジャンプしてみた!!

リバースリバース〜先祖をたどれ(4)終わり  (5)に続く

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