キミと過ごした日々『第5話』ライバルと好きな人 (Page 2)
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サクラはラムの隣に立つと先程とはうってかわって真剣な表情で聞く。
「どうじゃ?初めての使徒戦は」
「うちにかかればぜーんぜん大したことなかったっちゃ」
「脅すつもりではないが、今回の使徒は弱い方じゃ」
ラムは「うそ!」という言葉を飲み込む。
サクラはラムの一瞬の変化を見逃さない。
「ラムは強い。シンクロ率も諸星やしのぶより高いし、訓練もずっと積んできた。
だが、使徒をなめるでない。これはゲームなんかではなく殺し合いじゃ。」
ラムは初めて見るサクラの真剣な表情に戸惑いながらも応える。
「・・・分かってるっちゃ・・・そんなこと・・・」
「それならいい。」
ラムは自分から離れて船内に戻るサクラを引き止める。
「サクラ」
サクラは振り返る。
「うん?」
ラムは視線を展望台から甲板でツバメとはしゃいでいるあたるに向ける。
「強いのけ?」
「強い」
サクラは一言だけ残して船内へと入っていった。
強い・・・ダーリンは使徒を見きっていたっちゃ。いや、使徒を感じていたっちゃ。
あたるを見ていたラムの表情が険しくなる。
うち、ダーリンのことは好きだっちゃ。でも、もしダーリンがうちを脅(おびや)かす存在なら、うちは・・・
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