夜花の詩7・ラム編 (Page 2)
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面堂「ここはいったいどんな空間なんですか?」
ラム「ここ?」
面堂「はい」
ラム「・・・例えるなら夢の中・・・だっちゃ?」
面堂「夢の中・・・?」
ラム「夢の中でもぼやけてうつろな感じの夢だっちゃ」
パーマ「・・朝起きたらはっきりと憶えてない夢のこと?」
ラム「だっちゃ」
面堂「夢空間か・・・確かに意識がモウロウになりやすい・・・それに何故か心地よい感じが・・・」
メガネ「ん?・・・花畑・・・」
しのぶ「?」


メガネの言う花畑なんてどこにもない・・・すぐさま察したラム達は・・・


ラム「!」
弁天「っ!!」(ばきっ)
メガネ「ぐはっ!?」


急にメガネの頬を殴る弁天


メガネ「がっ・・・な、なにを・・・」
ラム「危なかったっちゃ・・・」
メガネ「へ?」
弁天「気はしっかり保ちな・・・ここは夢空間で幻影の空間でもある・・・」
しのぶ「幻影?・・・まぼろし?」
弁天「そう、ここでは幻覚を見ることがある、それは・・・」
面堂「それは?・・・」
ラム「!!、ふせるっちゃ!!」
全員「!?」


ラムの急な掛け声で皆、反射的に身を伏せた


バシュッ、ズバッ、


近くにあった木々が倒れていく・・・


チビ「い・・・一体何がおきたんだぁ!?」
弁天「でやがったな・・・魔物が・・・」
面堂「魔物・・・?」


静かに身を草むらの影に潜めるラム達・・・

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