夜花の詩8・サクラ編 (Page 1)
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・・・病院内・・・







閑静につつまれたその空間で・・・


つばめはひとりただ・・・


ヒマそうにいたのだった







つばめ(サクラまだかなぁ・・・ヒマだなぁー・・・)



サクラの頼みによりつばめはこうやって病院に潜伏していた。

そして今、その正体のわからない黒幕の尻尾に触れようと・・・










つばめ(足音・・・?)



カツ・・・カツ・・・



あたる以外いないはずの病院におきるはずがない足音・・・


つばめ(これはまさか・・・・!)



錯乱坊「わしじゃ!!」
つばめ「う、うわあああ!?」


いつぞやだったか錯乱坊が保健室でわけのわからない竹馬(?)をしたのと同じようにでてきた。


錯乱坊「ご苦労じゃの、おぬしヒマそうであったからの」
つばめ「ええ・・・もうあくびが・・・」
錯乱坊「もう大丈夫じゃ、サクラ達も来ておる、ここはわしにまかせて下へ行くのじゃ」
つばめ「はい、・・・・それじゃあ頼みます」
錯乱坊「うむ」


そうして下へ駆けていくつばめ・・・残った錯乱坊・・・





だが・・





錯乱坊「・・・ふ、馬鹿なやつめ・・・やっと消えおったわ」


錯乱坊の様子が変だった


???「フン、(ベリッ)この変装もいい加減につかれる、本当に人間かあの坊主?」


なにやら覆面(?)みたいなものを剥ぎ取り


???「ちっ・・・にしてもまさかこうも狂うとはな・・・邪魔なヤツらがまた来たな・・・」




病院内の防犯カメラのモニター内には・・・サクラ達の姿があった。

そして錯乱坊もいた・・・


???「ふん・・・・我々の陰謀に感づいたこの「星」の者か・・・邪魔だな・・・・
    ・・・我々の目的の達成のために排除せねばならんな・・・掃除しておくべきか・・・」


===

そのころ・・



つばめ「サクラ!!」

サクラ「・・・つばめ!?」

つばめ「良かったぁ、ぼく疲れたよ」
サクラ「お、おぬし見張りは・・・!?」
つばめ「へ?叔父上がもういいってさっき・・・」
サクラ「なにっ!?」

錯乱坊「わしはここじゃ」

つばめ「うわっ!?」
錯乱坊「何を驚く?」
つばめ「あれぇ?・・・さっき・・・上の階で会いませんでした?」
錯乱坊「上の階?・・・わしらはまだ入ったばかりでおぬしに会っとらんぞ・・・」
つばめ「え?」


この発言に何かを察したサクラは・・・


サクラ「・・・上か・・・」

つばめ「あ、サクラ!!」


急に走り階段を駆け上る・・・


サクラ「皆、上じゃ!!上を捜せ!!」
テン「う、うん」




つばめ「・・・これはいったい・・・」
錯乱坊「おぬし図られたな・・・」
つばめ「え?」
錯乱坊「まぁこれではっきりしたがの・・・病院内に黒幕がいるということが・・」
つばめ「あの・・・どういうことですか?一体・・・」
錯乱坊「・・・そやつはわしに化けたのじゃろう、おぬしを追い出すためにじゃ・・・
    そして最も邪魔なという感づいたわしらが今こうして参った・・・黒幕はなんらかの形で
    動くじゃろうな・・・」
つばめ「そ・・・そんな・・・」
錯乱坊「おぬしも上にゆくぞ」
つばめ「・・・はい!!」










モニター監視室・・・



???「ヤツラめ・・・上にきたか・・・じきにここも見つかるだろうな・・・
    ならもう手段は選ばん、私がじきじきに排除してくれる!!」







そうして再び変装した黒幕が・・・動く






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