そして、そこにラムにもみんなへのメッセージを書かせた。 「さて、そろそろ行くか。」 あたるはどこか吹っ切れたように言った。 「ダーリン、本当にいいっちゃ?後悔しない?」 ラムは最後の念を押すように言った。 やはり、みんなとの別れは心配だった。 「アホ、いつまで言っとんじゃ。 俺はもう決めたんだよ。」 あたるは決意した。 ラムと一緒にどこまでも行くと、生きていくのだと。 たとえ他の全てを犠牲にしても。 もし、彼以外の人が突然こんなことを言われたら、すぐに答えを出すことは出来ないだろう。 なのに、彼がこれほどすぐに答えを出せたのは、心の底にある彼女への大きな気持ちのおかげである。 彼自身が気付かないほど深いところにある、いや、いつの間にか気付いていたであろうその大きな愛によって。