(タイトルなし) (Page 2)
Page: 01 02

そして、そこにラムにもみんなへのメッセージを書かせた。


「さて、そろそろ行くか。」
あたるはどこか吹っ切れたように言った。

「ダーリン、本当にいいっちゃ?後悔しない?」
ラムは最後の念を押すように言った。
やはり、みんなとの別れは心配だった。

「アホ、いつまで言っとんじゃ。
俺はもう決めたんだよ。」

あたるは決意した。
ラムと一緒にどこまでも行くと、生きていくのだと。
たとえ他の全てを犠牲にしても。



もし、彼以外の人が突然こんなことを言われたら、すぐに答えを出すことは出来ないだろう。
なのに、彼がこれほどすぐに答えを出せたのは、心の底にある彼女への大きな気持ちのおかげである。
彼自身が気付かないほど深いところにある、いや、いつの間にか気付いていたであろうその大きな愛によって。


Page 1 [Page End]
戻る
Page: 01 02