「ザット・クレイジー・サマー」第一話 (Page 2)
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あたる「…ま、とにかく!この物語の主人公は」
◎◎「おやおや皆さんお揃いで」

あたる「…こっこっこのこえは」
温泉「諸星君?確か私は教材をとってくるから静かに席についておきなさいといったと思うが…。英語で言ったほうがよかったかな?
   I'll go to teacher's room becauce…」
あたる「そんな滅相もない」
温泉「…そうかそうか、ごめんなさいの一つもなしかあ…君は英語でよっぽど『1』が取りたいと見える…よしよし、その願い、この温泉がかなえてやるぞ!」
あたる「あ、…ご遠慮しておきます。」
温泉「遠慮せんでいいぞ…!
    おい、もろぼしぃ!来週の終業式、楽しみに待っておけよォ!グワッハッハッハ!クワハッハ!カンラカラカラ!」

あたる「………相変わらず変じゃのお、温泉。」
パーマ「ある意味尊敬するぜ…」
しのぶ「ほんとよねー。」

温泉「貴様ら、何しとる!さっさと教室にもろらんかあ!」

あたる「おまえ、ろれつがまわっとらんぞ…酒でも飲んでるんじゃないのか?」
温泉「何をたわけたことを…さあ!『1』もらいたくなければさっさとこい!!」

全員ぞろぞろと去る

校長「みんな帰りましたね…藤波君の父上も購買部へ帰っていきましたし…」
校長「…そうだ、みなさんお口直しに焙じ茶でもどうですか?」
ネコ「ん」
錯乱坊「わしもそうさせていただこうかのう」
校長「ラジオでも聞きます?」
ネコ「ん」
錯乱坊「わしもそうさせていただこうかのう…今度は何年製じゃ?」
校長「平成27年製です、ご安心なく。」
錯乱坊「どうしてこれはこんなに新しいのじゃ?」
校長「まあ、細かいことは気にしない気にしない」

ポチ
ラジオを入れる

ラジオ「……小比留一着!小比留一着!二着は千葉、三着は平野です!
    東京競輪場よりお届けいたしております『デイリー競輪』。さて、配当は…」
校長「こ・れ・だ!!!!!」

ガチャンゴトン
ベチャ…
立ち上がったせいで茶やら煎餅が台無しになる


錯乱坊「おーおー…わしの煎餅が」
校長「これだ、これだ!!エウレーカ!!」
ネコ「んん?」
校長「射幸心をあおるこのスリルだ!私が求めていたものは!」
錯乱坊「?」












「――人は泰平の世にありては騒乱を好み、騒乱の世にありては泰平を好む。
   泰平とは失ってみて初めてその有難さが判明するものなり―――




メガネ著 『友引全史』 第二巻『新世界と新時代への展望』 第二章『泰平が日常であった時代』 最終部より抜粋せり…」





パーマ「なーに気取ってんだよ、メガネ。」
メガネ「これでも短いほうじゃあっ!それともなんだ、またいつぞやのように『友引全史』第一巻序説第三章『終末を超えて』を朗読してやろうか!
    くおんどは抜粋といかず全文だぞお!」
パーマ「い、いや結構。」



=次回予告=
ベールに包まれた校長の「思い付き計画」がついに全貌を表す。
うちやダーリン、終太郎、メガネさん、しのぶ、校長先生、そして錯乱坊にサクラ…それぞれの欲望と思惑が交錯していく。
しかもあろうことかレイやランたちも絡んで…
友引高校はどうなっちゃうのけー?
次回、第二話であうっちゃ!



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