「ザット・クレイジー・サマー」第八話 (Page 2)
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サングラスC「すぐに救援願います!!所属不明の戦闘機部隊にこうげ…」
サングラスD「終太郎様、こちら航空部隊第四班!至急応援部隊をよこしてください!正体不明の敵が我が方へ攻撃を加えております!
        敵機はわが面堂家で使用している飛行機と外見・塗装とも酷似しておりなんらかの鹵獲機を使用したものと思われます。繰り返します、こちら‥うああ!」

面堂「ん?どうかしたか?応答しろ!………考えられるのはただ一つ…」


面堂「了子!!!!お前何べん兄の邪魔をしたら済むのか!」
了子「あら、急に通信なさったかと思ったら、なんのことですの?私にはさっぱり…」
面堂「しらばっくれるのもいい加減にしろ!」
了子「お兄様ったら…そんなに実の妹が信じられないのですね…うあ〜ん」
面堂「お前を信用するこ…」

ばきいっ

あたる「了子ちゃんを泣かすなっ!!」
面堂「どっから出てきた貴様!!!!それにこれは兄妹間の問題だ!!」
了子「ん?その声は諸星様?」
あたる「さ〜すがは了子ちゃん!」
了子「聞いて諸星様、お兄様ったらひどいんですよ、実の妹というのに……ごにょごにょ……」
あたる「なに!?可憐な了子ちゃんが航空部隊やらを引き連れて邪魔をしたという言いがかり?
    面堂!生かしておけ〜ん!」
面堂「貴様、あいつと何年付き合っとるんだ!いいかげん了子の性格ぐらい把握しておかんか!了子の言葉などタダの戯言に…」

バキッ!

あたる「うるさい!!美人は常に正しいのだ!」
チビ・カクガリ「「そのとおり!」」
ボコスカボコスカ…

メガネ・パーマ「全く正論!」
ドカッ!バキッ!


面堂「き、貴様らっ!どっから湧いて出た、言え〜〜〜〜〜!!!」
メガネ「オッダッマリ!理由なんっかないのヨ!ただの憂さ晴らしナノ!」すたすたすたすた…


面堂「……………」ぼーぜん
あたる「……あ、あいつって…こっちの趣味あったのか?」
面堂「んなあこた僕が知るかぁ!!!とにかく了子!これ以上兄をたばかるようなことをするとただじゃすまさんぞ!」
了子「!!んまあひどい!お兄様大っ嫌い!」ブチッ!
面堂「ふん!まったく、あんなインケンでいかにもわがままな妹を持つと苦労するな…ん?なんだ?このビラは。」

どこからともなく降ってきたビラ。その内容は…

面堂「『若様ごめんちゃい』…って…!もしや!」
時すでに遅し。

面堂家航空部隊第六十三師団隷下第十六旅団(コードネーム・朝帰りの政五郎旅団長指揮)の爆撃機300機による絨毯爆撃!
面堂家陸上部隊第一師団及び第三師団による特別連合軍(コードネーム・干からびたサンオイル司令官指揮)の兵士述べ1万8300人による白兵戦!
面堂家特殊部隊第二百五十六中隊(コードネーム・穴掘りグラサン中隊長)の特殊兵士35名による穴掘り攻撃!
面堂家懐柔部隊第一○○○九三小隊(コードネーム・サディズムの鬼小隊長)による三時間にも及ぶくすぐり攻撃!

当然自転車は粉々。人間は黒焦げ。顔には疲労困憊。


面堂「…………貴様ら、あとで全員一人残らず減俸処分にしてやるからな〜!待っとれよ〜!!!!」
あたる「了子ちゅわ〜ん!素敵な愛情表現ありがとね〜!今度は素直にデ〜トがいいな〜!」
面堂「どうやったら、そんな解釈ができるんだ!こぅんの

アホ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぅ!」



その雄叫びとともに、丁度良くレースは終了した……………。







メガネ「はぁ……………」
パーマ「はぁ……………」


竜父「ふっふっふ…やはり勝負とはこういうものじゃな‥‥まったく一人で自転車をこぐだけなど闘争本能がわかん!」
竜之介「その通りだぜ!おやじ!今日という今日はお、女の象徴!セーラー服とスクール水着を自分の手でつかみ取ってやるぜ!」
(メガネ(セーラー服ってもともと男の海兵の象徴なんだがなあ…そもそもはイギリス海軍が…………))
竜父「セーラー服がほしくば父にかかってこい!」
竜之介「望むところだ!」



パーマ「はぁ……………なあメガネ」
メガネ「今やセーラー服は日本文化だ!」
パーマ「……………………………………………………………は?」
メガネ「………あ、すまん。なんだパーマ?」
パーマ「せっかく頭下げて頼んだのにこれだぜ?あの親父わざわざ一位から面堂んちの攻撃をかいくぐってはるか後方の竜之介ん所へ行ったんだぜ?まったくあきれるよな」
メガネ「結局、面堂一位あたる二位か。いくら俺たちが言ってもラムさんは信じてくれないし。ああ、うっうっ…」

時計をちらりと見る。
パーマ「………に、しても遅いな。」






あたる「全く面堂のヤツどこ行ったんだ?『貴様のような下劣で女好きなアホとは行動を共にできん』とか言いやがってどっかいって…ま、そのうち迎えが来るだろ。」

あたる「暗いな…ま、迎えが来るだろう…。」

あたる「迎え……遅いな…」


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