若社長VSヒラ社員 (Page 2)
Page: 01
02
普通の会社風景と比較すれば何だか異様な光景だが、こんなことで動じるのはこの会社では誰一人いない。
ちなみに俺とコースケは同じ営業の部署。しのぶは秘書課の面堂付き主任秘書だ。
俺は最初面堂に「秘書じゃなくしのぶは俺と一緒の営業にしろ!」と反対したが、
残念ながら人事権は面堂にあり、今現在も変わらない。ラムも秘書課にいる。
竜ちゃんは庶務課で、いまだにスカート姿というのを見たことがない。
制服なら見れたかもしれないがこの会社は服装は自由なのだ。
メガネはカメラが得意ということで広報担当。マニアックなCM企画を造っているのでCM業界からは一目を置かれている。
パーマは情報企画部に所属しているが、商品を造る内容などで広報と連動することが多く
メガネと一緒の課だと混同している奴らも多い。
チビとカクガリは同じ総務課だ。伝票内容をめぐってよく顔を会わせる。
まぁ部屋もそれぞれ近い方だ。ほとんど毎日と言っていい。
終太郎「チッ!よけたか、命冥加なヤツ!!※」
穴が開いたドアの向こうから若社長と呼ばれている人物、面堂終太郎が姿を現す。
コースケ「…普通、誰でもよけるぞ。釣鐘が飛んできたら。」
あたる「社員に釣鐘をぶつけようとする社長なんて普通いないぜ!」
終太郎「…社長室へノック無しで、いきなり入ってきて悪口を言いまくり、
あげくに机に足を乗せて社長より偉そうにする社員もな」
あたる「このクソダコ、そんなにぶん殴られたいか?」手にはいつの間にやら木槌がもたれている。
終太郎「明日の太陽が拝めると思うなよ。」やはりこちらもすでに刀が握られている。
つづく。
※いのちみょうが=不思議と命助かる人のことを言います。
Page 1 [Page End]
戻る
Page: 01
02