若社長VSヒラ社員 (Page 2)
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鳥を暑い地球に連れてくるから口ばしが爆弾に変質するのですから、それならば鳥本体を輸入しなくても
シャーベット部分のみ輸入すればいいはずです。
面堂財閥からの販売というなら、原産地名を書かなくても販売名のみ明記しておけばいいのですから。」
あたる「そんなもんかな〜」
ラム「物による交換ってなんだっちゃ?」
終太郎「実は輸入だけではなく、輸出も考えているんです。地球面堂家特産品、電気野菜を。」
ラム「電気野菜を輸出するっちゃ!?」
あたる「海王星にか?」
終太郎「以前ラムさんは電気野菜おいしかったって、みんなに話してくれたことありましたよね。
だから考えとしては地球からは電気野菜を鬼星へ輸出。
その電気野菜の売上代金を地球に送るのではなく
鬼星は海王星シャーベット購入と次元トンネル使用料にあてて海王星から代金として商品を地球に送る。」
あたる「なるほど…地球と海王星と鬼星のお金って価値が違うから、
商品の内容と量の調整で同じ価値としてそれぞれが利益を得るって事か…」
終太郎「そうだ。それに海王星の方からはシャーベットだけ輸入するのではない。
それだけなら夏場だけしか売れないからな。」
あたる「他に何を輸入するんだ?」
終太郎「氷だよ。」
しのぶ「氷?そんなありふれたものを何故?」
あたる「かき氷屋でも始めるのか?」
面堂がキツイ目線を送る。ヤバイ。刀がどこからか出てくる前にあやまろう。
あたる「冗〜談だよ、終ちゃ〜ん♪」
謝った事で面堂がしのぶに…というか、みんなにわかるように説明に戻る。
終太郎「氷というのは意外と需要があるんです。夏でも冬でもオールシーズン需要がね。
それに氷を作る施設や電気代とか考えれば海王星では、ただ同然のものを送るだけですから。
自然に溶ければ水になるし、水なら水で需要がある。
僕の金庫のトラップに使われていた大量の水も実は海王星の氷が溶けた水なんです。」
あたる「わかった。その商品に関する交渉を、俺がやればいいんだな。」
終太郎「そのとおり、コースケと一緒にあたってくれ、
商品を入れる袋とかのデザイン関係はメガネとパーマに、
ラムさんは鬼星に話を通して、しのぶさんは各部署に通達を。」
しのぶ「わかったわ」
ラム「わかったっちゃ」
みんな立ち上がりそれぞれの部屋に散っていこうとする。
あたる「今日、夕ご飯食べに行こうぜ。コースケがみんなに声かけてるはずだから」
ラム「わ〜みんなでご飯。楽しいっちゃ!」
しのぶ「私も行くわ」
あたる「面堂は?」
終太郎「…行けたらいく。」
あたる「どーせ行くに決まってるくせに〜♪」
そう言ってみんな約束して出て行った。そのあと部屋を見渡す終太郎。
壁に突き刺さった刀、木槌、折れた観葉植物…。
終太郎「…しまった。この部屋、諸星にも掃除させるんだった…」
つづく。
※土左衛門(どざえもん)―水でおぼれた人の総称。おぼれた人は顔が土気色になるところから、
名づけられたようです。時代劇等で、よく使われる言葉です。
※大金庫の話はアニメのみのオリジナルで、原作にはありません。出るのは、あたると面堂2人だけでした。
この2人だけで話が進みますが、すごくおもしろいです。
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