若社長VSヒラ社員 (Page 1)
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面堂との短い会話で脱力しかかった体から復活し、
会社ロビーへ終業時間を少し過ぎてからコースケとともに降りるあたる。
ロビーにはラムやしのぶ、メガネたちいつもの4人組。竜之介などいつものメンバーが顔をそろえていた。
あたる「ヤッホ〜!竜ちゃ〜ん元気してる〜♪」
エレベーターのドアが開くと同時にあたるが竜之介に駆け寄る。
しかし竜之介の見事なコークスクリューパンチによって壁際へぶっ飛ばされていく。
メガネ「アホが、毎度毎度、変わらん行動パターンを繰り広げおって。」
チビ「あ〜ぁ、竜ちゃん今特に、機嫌悪いのに…」
コースケ「よっ!みんなそろってるな。竜ちゃんの機嫌悪いって、どうして?」
カクガリ「今日あたる、面堂の部屋で暴れただろ。
折れた観葉植物の取替えとかやってて、諸星が余計な仕事を増やしたからって…」
コースケ「あ〜なるほど、そりゃ怒るわ。」
パーマ「あたると面堂。ケンカの原因、今度はなんだ?」
コースケ「今回はあたるの方が100%悪い。
そんでもって新しいプロジェクトが立ち上がると思うから後で話すよ。
しのぶの方からもそのうち通知が来るから。」
あたる「竜ちゃ〜ん、痛いよ、そんなにひどく殴らなくても…コブが出来ちゃうじゃん」
竜之介「おめえのどこにコブができるんだよ。仕事を増やしやがって、いそがしいったらありゃしない。」
あたる「ご、ごめんね〜竜ちゃん今度パフェおごるから、許してね。
パフェ食ったあとは、ゲーセン行って…映画に行って…」
そこへ、あたるの目の前に立つ人影が…仁王立ちになっている。
ラム「…何の話をしてるっちゃ……」
あたる「…すごい…鬼のような形相をした女が目の前に…」
ラム「…ウ・チ・は・初・め・か・ら…鬼だっちゃ〜!!!」
あたるに向けられる電撃リンチ!!
他のみんなは、慣れたもので、すでに壁際に逃げてしまっている。
メガネ「あのアホが〜ラムさんを怒らせよって。
あとでラムちゃん親衛隊最高幹部会、隊長の名においての裁判で有罪にしてやる。」
パーマ「いつものことだよ、気にすんなってメガネ。」
カクガリ「そうそう気にしない、気にしない。」
チビ「気楽に行こうぜ〜それより面堂は?今日は(※)花金だろ?ご飯食べに行かないの?」
コースケ「しのぶ?面堂行くって言ったんだろ?」
しのぶ「行けたら行くって。でもちゃんと来ると思うわ。」
コースケ「面堂が来ないとヤバイな〜」
しのぶ「月末だからおこづかいピンチなの?」
そこへやっとラムの電撃から解放され、焦げたあたるが会話に加わる。
あたる「俺も面堂が来ないとピンチだな〜」
ラム「終太郎におごってもらうつもりっちゃ?ダーリン?」
コースケ「お前はいつだってピンチだろ、おこづかいでもそれ以外でも、いつだって。
とりあえず面堂にケータイかけろよ。早く来ないと置いていくぞって。」
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あたる、ケータイを取り出し面堂に電話する。
電撃にあてられて調子が悪いのか、少し雑音が入るが面堂に通じた。
あたる「おい面堂!終業時間は過ぎたぞ。今みんな1階ロビーにいるから早く来い。置いていくぞ。」
わめいているあたるを、少し心配顔で見るコースケ。
ほとんど場合、面堂を説得(?)しておごらせる事が出来るのは、あたるしかいないのだ。
エレベーターが下りてきてドアが開き、面堂がゆるやかに降りてくる。
終太郎「ほう、一応終業時間までは仕事したのか、ほめてやるぞ諸星。」
あたる「なにのんびりしてるんだよ、こっちは準備OKで、みんな待ってるのに!!」
手を振り回してケータイに向かってしゃべる。面堂のほうは笑みを浮かべてゆっくり歩いてくる。
終太郎「わめかずともよく聞こえるぞ。諸星…そんなオーバーリアクションしなくてもな…」
2人の距離はもはや1メートルもない。それでもケータイで会話している。
コースケ「アホか、おまえら…もうその距離でケータイやってる意味ね〜じゃん?」
諸星、面堂ともにコースケを見るが、押し黙ってそれぞれケータイをしまう。
コースケ「2人とも怒るなよ、俺は事実を述べただけだぞ。」
あたる「そうだな…じゃあ気を取り直して、全員そろったわけだから、居酒屋行こうぜ。
ずっと前行ったとこ。あそこで俺、好きな料理があるんだよな〜」
コースケ「え〜あんなせまいとこ?それより俺は今日は中華がいい。」
あたる「中華〜?俺は嫌だよ。和風の居酒屋料理がいい。」
コースケ「俺は今日は、中華な気分なんだよ。」
あたる「どんな気分じゃ?」
コースケ「とにかく俺は中華なの。その方が腹いっぱい食べれるから。中華って単品でも量が多いだろ?」
あたる「俺はあの、くるくる回るテーブル嫌いなの。落ち着いて食えん。和風がいい。」
コースケ「中華じゃ。絶対に中華。」
あたる「和風!!」
何だか険悪なムードになっている。周りは別にどっちでも良かったのだが、
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