夜花の詩4 (Page 1)
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私の名はメガネ・・・あたる救出もとい地球生命存亡の危機を救うべく宇宙へ飛び立った・・・

あたるの意味不明・構造難解な病気の真相を弁天から聞くことにより、一層と目に見えないなにかが

体にずっしりきてるこの頃・・・これがプレッシャーというものか?あるいは恐怖・危機感か?



・・・なんにしても我々の身にも危険がふりかかるとわかった10分前・・・気持ちを引き締め、

改めてこの問題へと真剣に取り組むことになった・・・







メガネ「・・・我が著「メガネ記=青年期=第3章5項・地球存亡危機」より抜粋・・・」

パーマ「なんだよそれ?」
メガネ「わからんのか?俺の生涯をまとめる記録だ」
カクガリ「お前そんなの作ってたのか?」
メガネ「友引全史では足りんと思ってな・・・そういう歴史書を出すという後世に情報を伝える
    崇高かつ善良な行いをした肝心な著者が不詳なぞ実に良くないことだろう?
    それをわからずしては意味もくそもない、具の無い牛丼同然だ。
    であるからにしてこうして俺の素性をのせた新たな著書を書いてるのだ、後世のために」
チビ「そんな規模がでかいもんかなぁ・・・」
メガネ「何を言う、先のことなぞわからん・・・仮に人類滅亡があったとしてもこの著書がある限り
    人類の存在は後世にも知られるであろう、するとどれほどの絶賛の声があがるか・・・」
パーマ「はぁ?」
メガネ「『地球』が確立した栄華を極めた美しき歴史上の伝説の星として語り継がれるだけでなく、
    宇宙のいかなる考古学者どもの最有力著書になるであろうに」
チビ「そーかなぁ・・・」
パーマ「アホみたいだぜお前」
メガネ「余計なお世話だ、何も俺の生きてるうちに役立つとは限らんしな」

面堂「なにを戯けてる貴様ら、目的地に着いたぞ」
パーマ「ぬ?」
カクガリ「お・・・」
メガネ「『月』・・・なのか?」









降り立ったその場所は地球に最も近い・・・月・・・

面堂達はいつしか水の中でも呼吸ができた酸素アメをもらい、降り立った。




「花」act2




ラム「・・・方向よし・・・位置よし・・・だっちゃ」
しのぶ「・・・?」


ラムはなにやらあたりを見回し確認していた


面堂「・・・ところで・・・ラムさん」
ラム「?」
面堂「我々はこのように月へ降り立ったのですが・・・ラムさんのいう「花」とはなんでしょう?
   この辺にはなにも生えてないようですが・・・」


あたりを見回してもクレーターが幾つか存在するだけでただの不毛の地だった


弁天「・・・それは月草っつー特殊な雑草、植物だ」
メガネ「特殊?・・・雑草?」
ラム「月草っていうのは『月』のような環境であればどこでも生えてる雑草だっちゃ。
   でも特殊なのが薬草の効果があって病気全般に中和剤として使われたりするっちゃ」
面堂「ほぉ」
ラム「でも今はこの状態だっちゃ・・・」


不毛の地・・・


しのぶ「どういうこと?枯れちゃったの?」
弁天「いや、違う」
ラム「昼は地中に隠れて・・・夜になったら出てくるっちゃ・・・夜行性だっちゃ」
しのぶ「?」
弁天「つまり明るいうちには姿をださねえのさ、動物の夜行性と同じだ」
しのぶ「ふーん・・・」
パーマ「よーするに今(昼)じゃ見れないってことだな」
カクガリ「うーむ・・・」


わかったようなわからないようなあやふやの状態のまま・・・


弁天「・・・で、どうするんだ?こんな真っ昼間には草は当然、花なんてもってのほかだぜ?」
ラム「だっちゃね・・・」
しのぶ「その花って一体なんなのよ?」
ラム「『夜花』だっちゃ」
しのぶ「・・夜花?」

ラム「だっちゃ、雑草の群生の中で毎夜ひとつだけ黄金色に光った花が咲くっちゃ。
   それは闇に光り輝く一輪の花・・・それを通称『ホタル花』もしくは『夜花』っていうっちゃ」

弁天「それのエキス(蜜)が病に一番効く万能薬の効果もあるそうだ、どんな大病にさえもな」
カクガリ「へぇー」
チビ「そんなにすごいものだったのか」
メガネ「とどのつまり・・・そのエキスからできる万能薬であたるは完全回復できるというわけだな」
ラム「だっちゃ」


やっとわかってきた様子


コースケ「でもまだ昼間だな・・・夜まで結構あるけど?」
ラム「だっちゃ・・・でも採取には困難・・・それに夜まで待ってられないっちゃ」
コースケ「へ?」
弁天「・・・?なにをする気だ?」


ラムは空間のひずみを見つけるカメラを装着してた(※愛・ダーリンの危機!!参照)


ラム「月にもひとつだけ『空間のひずみ』が存在するはずだっちゃ・・・そこへ入り込んで・・・
   昼も夜も関係ない世界で・・・採取するっちゃ」
弁天「おい・・・まさか・・・・」
ラム「月の"裏"へ行くっちゃ」
しのぶ「月の・・・裏?」

弁天以外は理解できなかった

弁天「・・・なーるほど、そうすりゃ夜昼関係ないわけだ・・・」
ラム「だっちゃ」
弁天「でも危険じゃねえのか?地球とかの亜空間とはわけが違うんだぜ?」

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