うる星やつら regain one's memory エピローグ (Page 3)
Page: 01 02 03

面堂 「ラ、ラムひゃん、ラムひゃん」とまるでうわ言の様に繰り返していた。ラムは首をかしげながら、あたるの方を見るとあたるは弁天の腰にしがみついたままで、弁天は、エアバイクを学校の校庭の上をあちこちと飛び回ったが、いっこうに離さないあたるに対し
弁天 「てめぇ!いい加減にしやがれ!」と言ってあたるをエアバイクから蹴り落とした。ラムはすぐにあたるの所に飛んで行き手を掴み、ゆっくりと下ろした。すると弁天は
弁天 「まだ行くとこ有るからよぉ、また来るぜ」と言った。それを聞いたラムは
ラム 「うん」と言い、手を振った。それを見て、お雪が
お雪 「じゃぁ、ラム。またね」と言うと弁天は、アクセルを吹かし飛び去って行った。校庭の隅であたるは
あたる 「あ〜あ、行ってしまったか」と言った。するとラムが
ラム 「ダーリンには、ウチがいるっちゃ」と言ってニコッと笑った。あたるはその笑顔を見てドキッとした。あの事件以来、あたるはラムの事を急に意識する様になっていた。あたるはラムの目を見つめた。ラムは、あたるの目を見てゆっくり目を閉じた。あたるはラムの両肩に手を置き、目を閉じゆっくりと唇を近付けキスをした。そして
あたる (俺には、ラムが居る)そう思って肩に置いていた手をラムの背中に回し、抱きしめた。ラムは
ラム (ダーリンと、ずっと一緒にいられますように)と思った。
 校庭の片隅、春の風が優しく二人をつつみ、ラムの胸にはあたるに貰ったペンダントが夕陽でキラキラと輝いていた。

              Fin

Page 2 [Page End]
戻る
Page: 01 02 03