「ザット・クレイジー・サマー」第六話 (Page 2)
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ラム「そうやってまた浮気を正当化して…でもまあ、やっぱり『しんぷるいずべすと』だっちゃね!人に任せるよりも自分でやったほうがよっぽどダーリンを妨害できるっちゃ!」
あたる(こいつ、ど〜もわかっとらんようだな…お前が―――――に――――訳…ないじゃないか…)
    「自由のために今日も俺は闘い続ける!電撃をも恐れない!」
ラム「我慢がいつまで続くか見ものだっちゃ!超特大電撃だっちゃ…!!」

ビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビ!!!!

あたる「愛こそはすべて!愛こそはすべて!愛は万里を超える!愛は鋼鉄の壁をも突き破る!愛こそは…」


さて、メガネたちに話を戻す。重モビルスーツ対火炎放射器第一回タイトルマッチについては、各自ご想像されたい。

テン「おまえ」
メガネ「なんだ?降伏の申し込みなら聞いてやるぞ。いや、それしか聞かん!」
テン「…ワイら何のために闘っとるんや?お前の本来の要件は何や?」
メガネ「あ、あ、あ…そか、そうだった… コホン!!本題に戻ろう!」
テン(こいつらみんなアホや…)
メガネ「なんか言ったか?俺の聞き間違いであることを祈りたいところだが…」
テン「アハハハ、空耳やろ〜」(いかん、本音が出てしもた…)
メガネ「…まあいい…、…なあジャリテン…お前もあの諸星あたると長きにわたって同じ釜の飯を食い寝食を共にしてきた…」
テン「ああ、苦難の日々や」
メガネ「…あの諸星あたるという人物を知っているだろう?」
テン「アホで、幼児を簡単に虐待して、食い物に意地汚くて、金にがめつくて、ね〜ちゃんとみれば見境もなく手ぇだして、豚に真珠・月にスッポンのラムちゃんから逃げる、あの極悪非道の締まりのない顔のやつのことか?」


メガネ「それだよ」


テン「は?」
メガネ「それだよ…それなんだよ…『金にがめつくて、ね〜ちゃんとみれば見境もなく手ぇだして、豚に真珠・月にスッポンのラムちゃんから逃げる』…なぜだ?なぜ最下位になる?
    賞金五万円・サクラ先生やしのぶとのデート・透明な耐電スーツ。勝てばあいつの欲望はかなえられる。…素直に吐け、ジャリテン!」
テン「何や、ワイなにも悪いことしてへんで!」
メガネ「何で『吐け』といっただけで悪いことを連想したのか?え?」
テン「あわわわわわ…」

メガネ「なあ、ジャリテン君。君が若し協力してくれるというのなら、俺たちも悪いようにはせん…」
テン「悪いようにはせんも何もワイは…」
メガネ「ラムさん怒ったら怖いぞ〜…お前とはもう一生付き合ってくれないかもしれないぞ〜…」
テン「………………………………」

メガネ「返事は明日まで待つ…イエスかノーか、決めておくんだな!」
テン「………ぃゃゃ」
メガネ「ん?」
テン「い、や、や、ゆうとんねん!」
メガネ「ほう…度胸だけは認めてやろう、さあ、いいか?」


ラム「テンちゃん、ここにいたっちゃ!探したっちゃよ〜!」
テン「ラ、ラムちゃ〜〜ん!」
ラム「どうしたっちゃ?元気ないみたいだけど…あ、メガネさんにパーマさん、どうかしたっちゃ?」
メガネ「丁度よかった…ラムさん…これを…」
ラム「…?これは?」
テン「あ、あわわ・・・」


メガネが差し出したのは、テンと面堂が話し込んでいる写真であった〔※第二話参照〕


メガネ「いいですか、気を確かにもってお聞きください…なぜレイが出てきたか!なぜあたるは本気を出さないか!
    その答えはただ一つ!ジャリテンを仲介人として面堂、レイ、そしてあたるは繋がっているのです!グルです!裏でジャリテンが尾を引いていたのです!」

ラム「え…?ダーリンとレイが・・・?テンちゃん、本当だっちゃ?本当ならうち…」
テン(やばいでやばいで何とかここを切り抜けなワイに明日はないんやで…〜)

   「…… …ラムちゃあ〜ん、何いうてんねん、ワイがそんなことするわけないやろ!大体証拠がないやんけ!」
ラム「でもメガネさんたちが・・・」
テン「ラムちゃん、これは陰謀やで!ラムちゃんとあたるの仲を引き裂く陰謀や!ワイは乗せられただけや!この写真なんか捏造写真や!」
ラム「…………………」
テン「ラムちゃあん、ワイを疑うゆ〜んか?ワイが一度でも嘘…ぐすっ……ついた………うえ〜〜〜ん!!」
ラム「テンちゃん…」
メガネ「ラムさん、惑わされてはいけませんよ!!ぐぬぬぬぬぬ!!!不逞の輩ジャリテンめ…やつの辞書の『母性本能』の項目にはきっと『こまつたときのおくのて』『めんどうになつたときのきゆうせいしゆ』
    とかいうルビでも振ってあるんだろうな!!」
ラム「いくらメガネさん達でも、テンちゃんを泣かすのは許さないっちゃ!」


ビビビビビビビビビビビビビビビビ!


パーマ「…メガネ、今日のところは一回出よう、証拠もないし、な、な…」
メガネ「…うむ…」




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