スクランブル、ラムを奪回せよ!(1) (Page 3)
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「そおだな、時間的に見て俺たちが奴を捜し始めた頃だろう」
あの時、花和の言うことを聞いていれば或いは・・・。
「ん、どうしたメガネ」
「いや、何でも無い、続けてくれ」
「もっともサクラ先生はとぼけていたけどな」
そこまで話すと、自分のコーラを飲み始める。
チビにもコーラを一本手渡したカクガリが、パーマの話を引き継いで話し始めた。
「そこで俺たちは噂を逆にたどって、たまたま保健室に薬をもらいに来ていた一組の
マモルがその話を立ち聞きしていた事を突き止めた、今購買部の前でマモルをつかま
えて話を聞いて来たところだ」
「成るほど、それで」
「マモルの話だと、昨夜、浮気が元であたるに電撃を喰らわせたラムちゃんが、あた
るの家から飛び出してUFOごと居なくなった、そこで、あたるが心配に成ってジャ
リテンの無線機でラムちゃんのUFOを呼び出したら、ラムちゃんではなく面堂家の
使用人が出たそうだ」
コーラを飲み干したパーマが、
「ジャリテンが言うには。あたるとラムちゃんはもう終いなんや。との事だ」

私は、プルトップを開けるとコーラを一口飲み、チビがあたるから託された伝言を二
人にも伝えた。
ずっと握り締められていたコーラは、生温くて不味かった。


つづく

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