友引高校こたつ騒動 (Page 2)
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とラムがあたるをひっぱって行った。

体育館は全体的にどよめきがおこっていた、それはそうだ、いきなり呼び出されたのだから。
やがて校長・・・だけでなくコタツネコも出てきた。
 「いきなり呼び出したりしてすいませんね。実はついさっき私の部屋であるものが盗まれたのです。」
その校長の言葉に館内はさらにどよめき、
 「か、金か?」「皆の成績かしら?」「大事な書類じゃないのか?」
とさまざまな意見がだされた。そんな中校長が口を開いた。
 「それは・・・、私とコタちゃんの大事なこ・た・つです。」
ちゅっっっっど〜んっ!!そのあまりにもおかしなことに生徒全員が弾けとんだ。
 「ということでこれからの授業はカットしますので。もし犯人がいたらすみやかに出てきてください。
  また、生徒全員こたつ探しに今後の時間を費やしてくださいね。」
しかし犯行が行われたのは授業中、このなかに犯人がいるはずがない。しかも皆授業カットと言う言葉をきくやいなやいっせいに帰ってしまい館内は先生方、コタツネコ、それ以外ではいつのまにかいがみあいを始めていたあたると面堂、そしてラム、しのぶだけになってしまった。この4人を見て校長は涙をながしながら
 「みなさん、よく残ってくれました。先生はあ〜たがたを信じていましたよ。」
と言った。いましていることに夢中でなにがあったのか知らなかった4人はようやく状況を理解し、自分たちも逃げようとしたが急に生徒たちに踏まれぼろぼろになった温泉が現れ
 「おまえらは逃がさんぞ〜。」
とちのそこからわきでるような声で言った。
 「そこをのかんかきさま!!授業をせんのならガ〜ルハンドをする絶好のチャンスだと言うのに、こ
の俺をまっているランちゃんサクラさん竜ちゃん了子ちゃん飛鳥ちゃん弁天さまおユキさん、それにしのぶに申し訳ないとは思わんのか〜〜〜!!」
そう言いながらしのぶに向かって行った
 「誰もまっとりゃせ〜〜ん!!」どか〜〜ん!!
あたるはしのぶにおもいっきり弾き飛ばされたうえに
 「ダ〜〜リン!!」バチバチバチ
ラムの強力な電撃をあびダウン
 「先生うちら二人協力するっちゃ。いいっちゃねダーリン!!」
 「私も。面堂さんはどうするの?」
しのぶが尋ねた
 「そうですね、これも人助け、協力しましょう。」
 「ありがとうございます。持つべきものは生徒ですなあ。」
と校長。
 「なんだっちゃ、それ?」
そのときもう回復を果たしたあたるが立ち上がり
 「ちっ、しかたがない。まあとにかく校長室に行ってみるか。」
と提案した。

あたるたちが校長室にきて目にしたものはひろびろとしている部屋だった。
 「ここに昨日かったばかりのこたつを置いていたんですよ。」
たしかにそこのじゅうたんには古く目立ったこたつのあしの跡とついさっきできたばかりのような薄い跡があった・・・しかしそこには他の跡もあったのだ、そしてそれは動物の足跡のようであった。みんながそれを見ていると背後で
 「入るぞ!!」
といいながら巫女姿のサクラさんが入ってきた。
 「どうしたんですかサクラ先生、今日はあなたお休みだったのでは?」
校長がそう尋ねたのに対して
 「うむ、実は・・・」
と話そうとしたが話そうとするやいなや
 「サクラさん、僕にあいにわざわざ来てくれたんですね。さっくっらっすわ〜〜ん!!」
あたるがサクラさんに向かって突進した!!
 「たわけも〜〜ん!!」ばきっ!!
サクラさんは突進してくるあたるを床に打ちつけ再び話しだした。
 「おほんっ。実は近くを歩いていたら微弱ではあるが探知機が妖気を感知してのう。それできたのがここじゃったというわけじゃ。」
サクラさんのお祓い串はゆらゆらと揺れていた。
 「で、これはいったいどうしたことじゃ?」
 「実は、かくかくしかじかで・・・。」
はい上がってきたあたるがおおまかに説明した。
「なるほど、それは面妖な話じゃのう。」
 「こたつが歩いていったのかもしれないっちゃ。」
ラムが真顔で言った。地球ではへんなこともラムが育った環境の中ではそうでもないのだ。
 「あほ、こたつが歩くわけないだろう非常識な。」
 「そうよ、非常識だわ。」
あたる、しのぶがラムのへんな発言に反論した。
 「いや、ありうるかもしれんぞ!!」
サクラさんは動物のものらしき足跡を見ていった。
 「この足跡から妖気がでておる、そして足跡がのびているさきの窓、こたつを出すには小さすぎる!!」
たしかにその窓は小さかった。それにその足跡は部屋から外には出ているのに逆に外からのものはなかった。
 「てことは何かがこたつに化けていたってこと?」
しのぶがおそるおそる言った。
 「すると化けていたのはきつねってところですね。」
ずっと口を閉じていた面堂が言った。
 「きつね・・・そうだ、しのぶあのきつねはどうした?」
 「どうって最近みかけないけど・・・って、あんたまさかあの子を疑ってるんじゃないでしょうね!!」

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