Tomorrow Never Knows (Page 2)
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   あたるとラムの結婚話はあっという間に友引町全体に広がっていったいたのであった。
   それにより、面堂終太郎をめぐる乙女達の静かでいて激しい闘いは既に火ぶたを
   切って落とされていたのだ。
   三隣亡高校のNO.1けつねコロッケのお銀はすばやくフンババの哲、フランケン1号2号を 
   放ち、他校を牽制。そして自ら着々と準備を進めていった。
   仏滅女学院のNO.1桔梗麗香は姉妹校仏滅高校の不良と結託、その総番を手中に収めた。
   次々と各校が戦闘体制を整え、友引町を丸ごと巻き込んだ大抗争が始まるように思われた。
   だがしかし、状況はこの二人としのぶの幼なじみである赤口学園NO.1浅野優理とで
   開かれたおそらくこれで最後になるはずだった
   各校NO.1による親睦会、通称『バラのつぼみ』によって一変したのであった。」

-翌日、喫茶ドブサラダ。いずれも険しい顔つきで半円形に座る美女たち
お銀「いまさらこんな会に顔を出す必要なんか無かったんだけどね。釘を刺しておこうと思ってね。
  面堂君に近付かないでもらえないかしら。お願いするわ。」
-言ってすごむお銀
麗香「よく言うわね。あんなデクの坊どもがいるぐらいで強気になっちゃって。
  助っ人がいるのはあなただけじゃないのよ。」
フフフッ
-いきなり笑い出す赤口学園NO.1浅野優理
優理「笑わせるわね。あなた達肝心なことを忘れているわ。
  いくらそんなおっさんどもやアザラシなんかを連れて来って結局はしのぶがいるのよ。
  面堂君をどうするなんてことは無理な話よ。」
麗香「じゃあどうするっていうのよ。」
優理「まず最も力のあるものをみんなで叩くのがバトルロイヤルの鉄則よ。」

-一方その日、鬼星
あたる「ええい、いつになったら帰れるというのだ。
   大体なぁ、俺はこんな所に来る気はなかったんだぞ。」
ラム「ダ−リンが一番行きたがってたっちゃ。」
あたる「おれだってこんなだだっ広い荒野の一軒家だなんて知ってたらわざわざ来んかった。」
-女の勘によりなにかに勘付いたのか口調の変わるラム
ラム「じゃあ、どうして来たがったちゃ?」
あたる「それはもちろん・・え、いや別に。」
-言いかけて、あわてて止めるあたる。その様子を見て悟ったラム
ラム「うちの星まで来てまた浮気しようとおもってたっちゃね〜〜!」
バリバリバリッ
あたる「うっぎゃああぁぁ〜〜。」
-傍らで酒を飲み交わす親父二人
ラムの父ちゃん「いや〜、仲がよくておりまっしゃな〜。」
あたるの父「ええ、ほんとに。ささ、どうぞもう一杯。」
ラムの父ちゃん「あんたとは気が合いそうですな。今日は男同士、
       男についてこころゆくまで語り合おうやないですか。」
-更にその傍らで料理をつっつきながらその様子を見守る二人の美婦人
あたるの母「ああいう主人を持つとお互いに大変ですね。」
ラムの母ちゃん「ほんにまあ。」
-鬼星の夜は更けゆく

-友引高校下校風景
しのぶ「(今日は面堂君来なかったな。ま、しょうがないか。ん、あれは。)」
-校門に寄り掛かる。見慣れぬ制服に身を包んだ美少女が一人。
優理「あ、しのぶ。待ってたのよ。」
-走り寄る優理
しのぶ「あら、優理。めずらしいじゃない。どうしたの。」
優理「それがね。わたしちょっと変な噂を耳にしてね。
  ここじゃちょっと話しにくいわね。ちょっと場所をかえましょ。」
しのぶ「うん。」

-そして喫茶烏賊区蝶
しのぶ「わたしを?」
-ストローから顔を上げ、目を丸くするしのぶ
優理「うん、仏滅女学院と三隣亡学園があなたを狙ってるっていう噂を耳にしたの。
  気をつけてねしのぶ。でも大丈夫よ。
  赤口学園NO.1として、私も力になるからね。」
-机に乗り出ししのぶの両手をつかむ優理
-その様子で何かを納得するしのぶ
しのぶ「へ〜、言うことはそれだけ?
      あなたとは幼なじみやって長いからね〜。
   あなたの考えていることは手にとるようにわかるのよ。
   これで潰し合いをさせて漁夫の利を得ようっていう魂胆なんだろうけど、
   そうは問屋が下ろさないわよ。」
優理「な!」
-完全に表情を崩してしまう優理。
優理「なんてこというの。わたしはただあなたのことが心配で。」
しのぶ「それはどうもありがとう。もう話すこともないでしょ、じゃあね。」
-風のように去るしのぶ

-その帰り道
-しのぶの前に立ちはだかる一団
お銀「待ちな。」
しのぶ「なにか用かしら。」
-振り返るしのぶその顔にはまだ余裕の色が見える
お銀「おっとこれは強気だね。優理のやつがいっていたことも間違いないようだね。」
麗香「でも、その強気がいつまで続くことやら。」
-麗香がパチッと指を鳴らすと、得体の知れないモノが地響きとともに
ドドドドドッ
しのぶ「まさか!」
-しのぶの顔が青くひきつる
総番「しのぶさん、好きだ〜。」
しのぶ「いや〜っ!」
ドゴッッ!シュルシュルシュル〜〜〜
-空高くア−チを描く総番

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