Tomorrow Never Knows (Page 3)
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しのぶ「ハア、ハア
   も、もう用は済んだでしょ。帰らせてもらうわね。」
ザッ
-立ち去ろうとするしのぶの前に立ちはだかる女生徒達
お銀「おっとまだ帰らせるわけにはいかないよ。
  もうちょっとアザラシの相手でもしてやんな」
しのぶ「う、うそ。」
-立ちくらみを起こしかけたしのぶのうしろには土煙がもうすでに見えていた
麗香「これからが本番だよ。ほら、次が来たわよ。」
ドドドドドッ
総番「しのぶさん、好きだぁ〜!」
しのぶ「うおりゃぁ〜!」
-なんとか一本背負いで総番をぶん投げたしのぶ
しのぶ「ちょっとまいったわね。これは。」
ドドドドドッ
-地響きは絶えることなく


-小一時間経過
お銀「よく頑張ったけど、もう限界のようね。
  あんたとはあまりこういう形で決着をつけたくはなかったんだけど、やむを得ないね。」
麗香「さあ、これで終わりよ。」
ドドドドドッ
総番「しのぶさん好きだああぁ!!」
しのぶ「ふん!」
-渾身の力を込めた拳もすでに速さはなく、総番にかいくぐられて突き上げられるしのぶ
麗香「やった!・・・あれ?」
-突き上げられて総番の肩に乗るしのぶ
ドドドドドッ
-背に乗るしのぶに気付かず、突進しつづける総番。
女生徒「いや〜。」
-蜘蛛の子を散らすように逃げる女生徒達。
フンババ「ここは命に替えても通さん!」
-お銀をかばって総番の前に立ちはだかる三人組
ドカドカドカッ
-その若い命をあっさりと枯らしたフンババたち。

-再び殴り飛ばされたのか総番の姿はなく、夕闇の中ひと休みするしのぶ
しのぶ「・・・ふぅ、さすがに疲れたわね。でももう邪魔者はいないわ。
   鬼のいぬ間に面堂さんを・・うふふふふ。」
-スキップをおりまぜつつ帰宅するしのぶ
-やがて家の明かりがすっかり消えて真夜中、
-その上空の雲間から光が差し込み、戦いの夜明けを告げるがごとく降臨するラムの母船
-幸せなことに気付かず眠りつづけるしのぶ

錯乱坊「明日が見えぬゆえに人は闘いつづけられる。たとえそれが無駄になろうとわかっていても、
   いや無駄になりえるからこそ、人は闘いつづけるのである。
   そして人は明日を作ってゆくのである。たとえそれが無駄の積み重ねのように思えても。
   だが、しかし!」
ベベン、ベン
-扇子でしこたま机を叩く錯乱坊
錯乱坊「彼女の場合にはそれがあてはまるかどうかはさだかではない。」

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