うる星やつら 赤い花が散るとき 第5話 封印 (Page 2)
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 「祓う事は出来んが、方法が無い訳ではない」と言い、花を手に取った。あたるがそんなサクラに
 「何か方法が有るのか?」と聞くと、サクラは
 「祓えんが、封印する事はできる」と言った。すると今度はラムが
 「封印…って事は、もうこれ以上ウチのエネルギーは吸収されないって事だっちゃ?」と聞いた。しかし錯乱坊が
 「絶対と言う訳ではない。封印とは対象の力を結界で封じ込める事じゃ。対象の力が強かったり、長い年月のうちには封印も破れるやもしれん」と言ったが、ラムは
 「でも、封印してすぐに破れる訳じゃないっちゃよね?」と更に聞いた。すると錯乱坊は
 「まぁ、すぐに封印が破れる様な事は無いと思うがの」と言って花に近づき
 「どれ」と言って自分より大きくなった花をまじまじと見つめた。それを見たあたるは
 (花も可哀想だな、あんなにチェリーに見つめられたら。人間なら気絶しとる)と思った。
 サクラと錯乱坊は、花の周りに結界を張る為に4箇所に柱を立て、柱同士を注連縄(しめなわ)で結び結界となる空間を作り、結界を張る為に印を結び最後に
 「はーーーーー!!」と気を込めた。
 結界を張る儀式は終わり、サクラはあたるとラムの方を向くと
 「これで、恐らくは大丈夫であろう。この花はここで朽ち果てるまで私が見守ろう」と言った。ラムは、サクラの手を握ると
 「サクラ!ありがとうだっちゃ!」と言った。しかし、次の瞬間
  バリバリバリバリ!
 突然ラムは電気を放電した。もちろん手を握られていたサクラは感電したが、普段あたるに浴びせている様な電撃ほど強いものでは無かった為、痺れた程度だった。しかし電撃など受けた事の無いサクラは
 「な、何をするのじゃ!」とラムの手を振り払った。ラムはサクラに手を振り払われると、自分の手を見て愕然とした。そんなラムの様子を見ていたあてるは
 「おいラム、どうしたんだ?」とラムに聞いた。するとラムは
 「おかしいっちゃ…ウチの意志とは関係なく放電するなんて…」と言った。それを聞いたあたるが
 「そうなのか?」と言うと、ラムはおもむろにあたるの手を握った。すると次の瞬間
  バリバリバリバリバリバリバリバリ!
 さっきより激しい電撃があたるの体に流れた。あたるはたまらず
 「うぎゃゃゃーーーー!」と叫び声をあげた。それを見てラムは
 「やっぱりだっちゃ…勝手に放電するっちゃ」と言った。
 ラムにいきなり電撃を喰らわされたあたるは
 「おい!いきなりどう言うつもりじゃ!」とラムに怒鳴ったが、ラムは悪びれる様子もなく
 「ゴメンっちゃ。さっきのサクラに放電したのが偶然かどうか確かめたかったっちゃ」と言った。しかしあたるは
 「だからと言って、俺に電撃喰らわせる事無いだろ!」と更に怒鳴った。そんなあたるにラムは
 「ダーリン本当にゴメンね…」と呟き、その後は黙り込んでしまった。するとあたるは
 (ちょっと言いすぎたか?)と思い
 「それでどうなんだ?電撃はコントロール出来そうか?」と改めてラムに聞いた。しかしラムは、小さく首を振り
 「分からないっちゃ…」と一言だけ言った。そんな二人を見ていたサクラは
 「これは、もしや…」と呟き、続いて錯乱坊も
 「じゃな」と言った。それを聞いてラムは
 「何だっちゃ?分かるなら教えて欲しいっちゃ!」とサクラに詰め寄った。するとサクラは言いにくそうに
 「恐らくじゃが、花を封印した事と関係あるじゃろ」と言った。サクラの態度を見たあたるは
 「ま、まさか…失敗したのか?」と言い、それを聞いたラムも狼狽えながら
 「え?そうなんだっちゃ?失敗したのけ?サクラ?」とサクラに聞くと、サクラは
 「たわけ!わたしが失敗などするはず無かろう!」と叫んだ。そして続けて
 「これは推測に過ぎんが、恐らくラムと花の間に何かしらの繋がりが有って、花を封印した事によってラムの能力が暴走を始めたとしか思えん」と言った。すると今度はあたるが
 「すると、悪くなる事は有っても良くなる事は無いと?」と聞くと、サクラは
 「多分な」と答え、それを聞いたラムは
 「そんな…それじゃ、ウチはこれからずっとダーリンに触る事も出来ないっちゃ?」と言ったが、そこに錯乱坊が口を挟んだ。
 「なぁに、心配なかろう。あたるが我慢すればええ事じゃて」錯乱坊はそう言うと、ニヤニヤと笑いながらあたるの方を見た。あたるは錯乱坊の顔を見て無性に腹が立ち
 「ふざけるな!毎日触るだけで電撃を浴びる方の身にもなってみろ!」と言い、錯乱坊を足蹴にした。そして
 「そんなに大丈夫だと思うなら、お前が電撃を浴びてみるんだな!」と言いながら激しく錯乱坊を踏みつけた。するとあたるのあまりの激しさに埃が舞い上がり、あたるの足元も見えない程になった。その時、あたるの背後から

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