THE TIME COME BACK 第5章真相 (Page 3)
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「うーーむ,何たる偶然。・・・しかし《俺とラムのデートは学校一個分壊すほどのものか》と言ったあと《本当ならそれ以上だ》とカクガリは普通に答えたぞ。メガネだって俺に言ったのではないか?」
「あたるさん,あなたそのとき瓦礫に埋まっていたのでわからなかったのです。」
「あ,そういえばうまっとったなぁ。顔を出すのに苦戦していたんだ。」
「ようするに最初に顔を出した人,パーマっていう人が最初に顔をだして忘れます。その次カクガリっていう人が,さっきのことを言った後顔を出して,それとメガネという人はおそらくあたるさんに言ったのではない,と思われます。ちなみに光線は何秒間か放出されていたそうです。で光が届かなくなってから,あたるさんが顔を出した・・・。」
「そうか,あいつ面堂に言ったのか,脈絡もなしに。しかし危なかったなぁ。
「不幸中の幸いですね。」
「しかしお前,やけに詳しいではないか。」
「え,ええ・・・まあ・・・。」
あたるは因幡に何かと変なものを感じた。が,そんなことはどうでも良かった。
「しっかしこれでもう終わりだな。やっと現実の世界に返れる。一時はどうなるかと思ったが,これでもう終わりだ。悪夢は終わったのだ。」
「そうですよ,でこれから現実のドアとってきますから。」


しばらくして,因幡はドアを持って帰ってきた。
「ほぅ,ドアは持ち運び可能だったのか。」
「細かいことは気にしないで。」
「そうだな,じゃーな。」
あたるはドアを通った。
そこは自分の部屋だった。かなり暗い。後ろを振り向くとドアはもう消えていた。
「今何時だろう。」
月曜の朝の4時だった。あたるはもう寝ているので眠くはないはずだったが,安心したのか急に眠くなってきた。
そして布団も敷かずに床に転がった。
「悪夢は終わった。」
あたるは呟いた。

                   続く・・・。

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