うちが人間になったっちゃ!? (Page 1)
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I☆Love My Sweet ダーリン♪             今日もあたるはあちこちの女の子に声をかけていた。 
「ダーリン!!いい加減に浮気はやめるっちゃ!!」
「えーい、やかましい!ついてくるなと言っとろうが!!」
そしてあたるはラムを無視し、すたすたと歩きだした。
怒ったラムはついに電撃をあたるにくらわせた。
「ダーリンのばかーーーーっ!!!」
           どがしゃーーーーん!!!
「うぎゃああああっ!!・・・なっ、何さらすんじゃい!!」
体の回りに電気を走らせながらラムは言った。
「ダーリンはうちの婚約者だっちゃ!浮気はやめるっちゃ!」
のびていたあたるはムクリと起き、ラムの方を向いた。
「そんなんおまえが勝手に決めた事だろーが!」
「うちとダーリンは結ばれる運命だっちゃ!」
「大体なあ!おれは普通の女の子が好きなのだ!」
「普通の・・・女の子・・?」
それを聞いてラムは抑えきれない怒りを放った。
「普通じゃなくて悪かったっちゃねーーーー!!」
       ぴしゃーーーーん!!!
最後の電撃は相当なものだった。そしてラムは怒りながら家へと足を走らせた。
「くっそ〜〜〜・・。ラムのばかやろ〜〜。」
こんがり焼けているあたるもようやく起き、家へ帰った。
部屋に入ると、そこにはラムの姿ではなく、ジャリテンがいた。
「・・・おいジャリテン、ラムはどこ行ったんだ?」
「ラムちゃんは実家に帰ったで。おまえまたラムちゃんとケンカしたやろ。
 ラムちゃんかなり怒ってたでー。」
「・・・。」

    けっ・・。なんだよラムのやつ。あんなことぐらいでよー。

「しばらく帰ってこないってゆうてたで。早う仲直りせえよ。」

夜、あたるは星空を見ていた。
「ラム・・。そんなに怒ってたのか?別にいつもの事ではないか。」
「アホんだら!それでラムちゃんはいつもつらい思いしてんのやど!」
「んなこと言ったって・・・。」
「おまえ何か心当たりないんか?あそこまでラムちゃんを怒らせた理由。」
あたるはしばらく考え込んだ。
 あれはたしか・・。普通に口ゲンカしてて・・・ふつうに・・・。
「あ゛。そういえば・・・。」
「やっぱりなんかあったんやな。なんや、ゆうてみい。」

    “大体なあ!おれは普通の女の子が好きなのだ!”
「あ〜た〜る〜。おまえラムちゃんにそんなこと言うたんか?」
目の前には怒りに満ちたジャリテンの顔があった。
「い、いや、あれはな。」
笑ってごまかそうとしたあたるに炎を吹きかけた。
    ゴオ〜〜ッ!!
「なにすんじゃい!!このガキ!!」
「やかましわ!ラムちゃんを悲しませた報いや!死ねや〜〜〜っ!」
二人の戦闘は一晩中続いた・・・。    

---- 翌朝----

         キーンコーン・・・・。
あたるが教室に入るなり、面堂がやってきた。
「おい諸星、ラムさんはどうしたんだ?」
「実家に帰っとる。」
「ぬゎにぃ〜〜〜?貴様またラムさんになにかしたなあ〜〜!」
言葉を言う隙間もなく面堂は刀を振り下ろしてきた。
「くぉらっ!ちょっと待たんかい!これにはワケがあるのだ!」
思わずと言えどもあたるはそう口走ってしまった。
「ほう、なにか理由があるのならば話は早い。聞かせてもらおうか。」
「い・・・いや、その・・・。」
どう言ったらいいのか分からず、あたるは口を閉ざしてしまった。
しかし、無理矢理言わせられるのがオチであった。

「なんだとおお〜〜!?ラムさんに普通の女の子じゃないと言っただとぉ〜!?」
クラスの男子は口をそろえて言った。
「そそそ、そこまで言うとらんわい!!」
「問答無用!!おとなしくそこへなおれ!!」

★*◎#☆※£$%◇・・・・あたるは当然ボコボコにされてしまった。

「くそっ・・。えらい目にあっちまった。ったく、これと言うのもみんなラムが悪いんだ・・。」
あたるはぶすっとしながら家に帰った。
「ただいまー。」
「あら、あたる。お客様が来てるわよ。」
「お客様?誰なんだ?」
「言いたくないわ・・。」
母は溜息をついて答えた。

「なんじゃい?あれは。」
    ガラッ                                                          「不吉じゃ!!」
部屋に入ったとたん、チェリーのアップがあたるを襲った。
   どばきいっ!!!
「いきなり何をするのじゃ!!」
「それはこっちのセリフじゃい!!アップで出るなっちゅーとろーが!!」
部屋にはサクラもいた。
「邪魔しておるぞ、諸星。」
「サックラさーん!!僕のために来てくれたんだねー!」
    みし・・・・・。
「ちがうわい!!抱きつくなっ!!」

「それにしても、なんかおれに用事でもあるの?」
「うむ。大したことではないのだが少し気になってな。」
「僕のことがー?うれしいなー!」
「ちがうゆーとろーが!おぬし、今ラムがどうしてるか分かるか?」
サクラはラムのことについて話した。

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