うる星やつら regain one's memory エピローグ (Page 1)
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      エピローグ

 宇宙空間を進む宇宙船。その中にはラウが居た。あたる達を地球に送り届けて既に、一週間近く経っていた。ラウはずっと気になっていた事が有った
ラウ 「あの時通信したラムさんのお父さんは、間違いなく惑星ルイーザの宇宙港で見た人に間違いない。あの時は咄嗟に誤魔化したけど、あれほど特長のある人を見間違えるはずは無いから、間違いないと思う。しかし、何故?あれは、僕が地球に行く1ヶ月以上前だった。ルイーザにあの人が居るだけなら不思議は無いけど、その後のラムさんの事件からすると全く無関係とは考えにくい・・・もしかして、今回の事件には何か裏が有ったのかも」と言った。ラウは、ラムの父が一体誰と会っていたのかまでは知らないので、あくまで憶測に過ぎず何の根拠も無い事なのだが、ラムの事を考えるとどうするべきか悩んだ。
ラウ 「この事実をラムさんに知らせた方がいいのだろうか?」ラウは、そう言うと考え込んだ。しばらくして、ラウは
ラウ 「やっぱり止めておこう。何の証拠も無いし、仮にあの事件にラムさんのお父さんが絡んでいても、ラムさんを悲しませるだけだろうから。知らない方が幸せな事も有る」と言って、地球とは反対方向に向けて宇宙船を進めた。

 惑星ルイーザでは、カロンが誰かと交信をしていた。カロンは
カロン 「あなたの希望通り、いやそれ以上の成果が見られましたね」と言った。交信相手は「今回は、えろう世話になったな」と言った。交信相手は、ラムの父だったのである。ラムの父は
ラム父 「しかし、全て任せるとは言ったが、あんなナノマシーンなんて代物使うとは思わんかったで」と言った。すると、カロンは
カロン 「あれが一番効果的だと思いましてね」と言うと、ニヤリと笑った。それを聞いてラムの父は
ラム父 「どうなる事かと、ヒヤヒヤしたで」と言った。カロンは笑いながら
カロン 「私の部下は優秀でしてね、いかなる事態にも対処出来る様に、ラムの安全を第一に考えてましたから」と言った。しかし、ラムの父は
ラム父 「しかし、命を狙われたそうやな?絶対に危険の無い様に頼んだはずだが?」と言った。それを聞いたカロンは
カロン 「その事については、謝ります。私の事となると、ときに暴走してしまう部下が居るので」と言った。すると、ラムの父は
ラム父 「まぁ、何も無かったみたいやからエエけどな」と言い、続けて
ラム父 「婿どのの行動は、随一報告を受けてたさかい、だいたいは分かったわ」と言った。それを聞いたカロンは
カロン 「しかし、あの諸星あたるには舌を巻きました」と言うと苦笑いをし、更に話を続けた
カロン 「まさか、あそこまでやるとは・・・彼のラムへの気持ちは、かなり強いし本物ですね」と言った。すると、ラムの父は
ラム父 「そうか、実際婿どののラムへの想いが知りたくて、あんさんと計画たてた訳やから、成功っちゅう事やな」と言った。それを聞いてカロンが
カロン 「そうですね、しかしもしも諸星あたるがラムを救えなかったら、どうするつもりだったのですか?」と聞くと、ラムの父は
ラム父 「その時は、ラムを連れて帰ろう思てたわ」と言った。カロンは、ラムの父の言葉を聞いて
カロン 「ふっ、あなたらしいですね。しかし、これで借りは返せた訳ですな」と言った。するとラムの父は
ラム父 「しかし、随分大規模やったなぁ」と言い、カロンは
カロン 「あなたには、国を救って貰ったんです。この国を、国をあげて全力でやらねば借りはかえせません」と言った。それを聞いたラムの父は
ラム父 「そげに大袈裟に考えんでも、ええがな」と言った。カロンは半分呆れた様に
カロン 「あなたは、もう少し物事を真剣にとらえた方が・・・」と言い、更に

カロン 「ところで、この事をラムは?」と言った。すると、ラムの父は
ラム父 「知っとる訳無いやろう。こんな事ラムが知ったらエライ事やで」と言った。カロンは、それを聞くと笑いながら
カロン 「分かりました。この事は、私の胸の中にしまっておきましょう」と言った。

 その頃、夢邪気は次に夢を見せる人を探してた。夢邪気は、ふと思い出した
夢邪気 「そう言えば、ラムさん無事に目ぇ覚ましたみたいやなぁ。あのあんちゃん驚いとるやろな。ラムさんには、あのあんちゃんのした事全部知っておいて欲しかったさかい、全部の試練にラムさんの意識飛ばしたねん。これも夢邪気の粋な心意気っちゅうやつや」と言って、人混みに消えて行った。
 一方、運命製造管理局の因幡は運命の管理に大忙しだった。そんな因幡にウサギAが
ウサギA 「因幡くん、因幡くん」と言った。因幡は
因幡 「はい、はい、何でしょう?」と言うと、ウサギAは
ウサギA 「君この前、時の試練の担当だったよね?」
ウサギB 「だったよね?」と言った。すると因幡は
因幡 「はい、それが何か?」と言うと、ウサギAは
ウサギA 「何か?君、何したか分かってるんだろうね?」

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