「ザット・クレイジー・サマー」第四話 (Page 4)
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テン「約束、忘れたわけじゃないやろな」
あたる「あたりまえじゃ…まあ、うまい具合にやる…任せておけ!」
テン「そんならええけどな…」




唐突に感じるかもしれないが…面堂は…気絶していた。
あたるが追っかけてきたとき、弁天が打ったバズーカ砲が木にあたり、その木が面堂にあたり…というわけで…気絶していた。
あ、起きたようだ。

面堂「まて、諸星ぃ〜!!僕を残して無責任だぁ〜〜!!……仕方ない、やむを得ん!」

無線機を手にした面堂。

面堂「終太郎だ!大至急、作戦O!」
サングラス「若、もう作戦Oですか、早すぎでしょう?下手をすれば…」
面堂「いいからやれ!あのような煩悩の塊に負けたとあれば面堂家末代までの恥だ!」







メガネ「えー…それでは、本日の途中経過を発表する…静粛に、静粛にいーー!」

夜午後6時30分。周囲は暗いが、群衆(というよりこの場にいる男)の目はギラギラしている。

メガネ「とりあえず、結果発表!本日の順位は…

    1位:温泉マーク!
    2位:ただの半魚人!
    3位:レイ!
    
    最下位:諸星あたる!
   
    以上!これで今日の結果を……わー、やめやめ!!いいか、百歩譲って罵詈雑言ならまだしも!物を投げるのはやめろ!傷害罪だぞわかってんのかあ?!
    お前、あのなあー!火炎瓶なんかどっこから持ってきたんだ?!わー、そこもビール缶なんか投げやがって!酒臭くなってしまったじゃないか!」

観客「納得できるかあ!!!」「これは出来レースだ、陰謀だぁーー!!!」「折角トップになったのにレース中にガールハントだあ?!ふざけるな!」
   「あたるを出せ!!」「あたるはどこだ!!」「おい!校長の姿も見えんぞ!」「なに、高飛びか!」「おい、実行委員長!あたると校長を連れてこい!」「パーマに錯乱坊もだ!!」「花和先生も出頭させろ!!」


メガネ「うるさあい!お前たち競技上の注意聞いとらんったのか!校長やあたるなら全員を集合させる手間を省くため、今頃ラムさんのUFOだ!
    …わ、まだわからんのか、物は投げるなと何回言えば済むんだぁー!!だから火炎瓶やめろっての!おいそこの丸刈り一年生、それはパソコンだぞ、思考回路は大丈夫かぁー!?
    もういい!そっちがその気ならこっちだってやってやる!くわくごはよいか、皆の衆!」


…こんなわけでメガネとゆかいな仲間たちが大いに大ハッスル、エキサイトしているころ、そのラムさんのUFOでは、選手や関係者が束の間の談笑をしていた。

不正防止、手間と経費削減ということで、参加者や関係者は校長の発案で、開始時間や終了時間になったら全員をラムのUFOに呼び出す…
というよりも宇宙の先進技術を使って強制的に招集することにした。ドーピング対策とか何とかで、夕食をここで食べる規定になっていた。
なお、これが校長が何かの手違いで食材を二桁多く買い過ぎたのに起因することは極秘事項にされた。

あたる「しっかし、お前ほんとにそいつらをかわいがっとんのか?」
面堂「かわいがっとるが…まあ、貴様には真実の愛などわかるまい!」
校長「面堂君、審議の結果、終盤、本来君の力のみで漕ぐべき自転車をタコが引っ張って時速43キロでレースを行っていた件については、
   まあ一応気絶していたということを情状酌量しましておとがめなしですが…明日からはダメですからね!」
面堂「わかりました…」

温泉「一位!一位!苦節数十年!ついに温泉の時代が来たぞお!!」

あたる「面堂、明日はとりあえずあれをつぶしておかんか…一位になったら厄介だぞ!」
面堂「だな…」




=次回予告=
レースは二日目。でもダーリンや終太郎やテンちゃんやレイの様子がはどこかおかしいまんま…
そんな中、「商魂」こめて登場するのは…?
次回、第五話であうっちゃ!

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