「ザット・クレイジー・サマー」第五話 (Page 4)
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…とにかく、わしの計画をじゃまするなよ!邪魔した暁には、わしの記憶の奥底に眠っとるおんどれの恥ずかしい話をみんなぶちまけてやるさかい、覚悟しとれや!
さあダーリン、でーとがしたいなら手のなるほうへいらっしゃい!」
あたる「デートしてくれるんならどこへでもついていきま〜す!」
ラム「まったくダーリンもなさけないっちゃね…まあ、次の手があるっちゃ」
そういうと、ラムはUFOへと向かっていったが…
パーマ「ラムちゃ〜ん!!」
ラム「あ、パーマさん、どうかしたっちゃ?」
パーマ「今すぐテントにきてくれ〜!!」
ラム「どうしてだっちゃ?うち、ちょっと急いでるんだけど…」
パーマ「いいから、ちょっとだけでも!メガネにかかわる!」
ラム「…?メガネさん?」
パーマ「いいから!お願い!」
テントにラムが来た。メガネは眼鏡がずれているのにも気づかず、そりゃあ放心状態という言葉が似合うカッコだった。
メガネ「まんもすちゃ〜ん、こっちいらっしゃ〜〜い!」
パーマ「メガネ。」
メガネ「…マンモスちゃ〜んと戯れ…あ!!」
即座に直立不動で敬礼したメガネ。
メガネ「ラ、ラムさん…まさか三度お会いできるとは思っていませんでした…!感激で頬を熱き血潮が流れるのを禁じえません!!!
生きててよかった!生きてりゃこんないいこともあるのだ!!メガネもうくよくよするのをやめます!!メガネ完全復活です!!」
パーマ「というわけ。ラムちゃん、ありがとう」
ラム「…よくわからないけど、お役にたててうれしいっちゃ!」
メガネ「生きてりゃいいこともあるんだなぁ!メガネうれしいな!ヤッホホイ!」
パーマ「あたる、面堂、ジャリテン、メガネ…こいつら根は多分一緒だな、こりゃ」
さて、レースも昼の三時を回った。一時半の昼食も終え、依然トップはあたる。
竜之介の父「さあ、いらはいいらはい!鶯餡のおにぎりはいかが!」
何でこんなもの売っているのか、皆目見当がつかないがどうでもいい。とにかく浜茶屋の親父はレースの選手を見越してこんなものを売りつけようとしていた。
おユキ「さて、どこを凍らせたらいいのかしら…ラムから、地上に顔は出すなって言われてるけど…それじゃご主人様がどこかわからないわ…ここらへんかしら…」
おユキがレース道中の一か所を凍らせた。
おユキ「…さて、長居は無用だわ。帰るとしようかしら…」
竜父「ああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
おユキ「…?なにかしら。ご主人様の声でもないし…」
竜父「わしが、わしが精魂込めて作った鶯餡おにぎりが!これで今日の商売はぱあ…誰がこんなことを!営業妨害じゃ!」
おユキ「…あらあら、これはいくらなんでも出てこないとまずいわね…」
おユキ「ごめんなさい、商品を凍結させてしまって…」
竜父「…はて、あなたは?」
おユキ「あら、名乗るのを忘れていましたわ…私は………」
竜父「…簡単に言えば、竜之介の同級生の同級生と。」
おユキ「まあ、そういうことですわね。…凍結させた商品は後日弁償させていただきますわ。それでいいかしら…」
竜父「…ときにあなた。」
おユキ「どうかなされました?」
竜父「見たところ、自由にものを凍らせることができる…」
おユキ「ええ、そうですわ。これでも海王星の女王ですのよ。」
竜父「それじゃあですな、弁償の代わりにですな…」
ラン「ダーリン、遅いわよ〜」
あたる「も〜ランちゃん!…ん、なんだか涼しい、いや寒い…」
ラン(この寒さ…もしやおユキ!)
「じゃあね〜ダーリン!」
あたる「…?あ、ランちゃん!ランちゃん待って!…なんて冷酷な…俺はもてあそばれとったのか…?まあ、ランちゃんにもてあそばれたのなら本望じゃがな…」
…それはそうと、何じゃ、この地面は!夏だというのに凍結しておるではないかっ!!これじゃまともに進めん!」
竜父「お困りのようですな」
あたる「何じゃおまえは」
竜父「自転車用チェーンが用意してありますぞ」
あたる「そうか、ありがたい!…こら、さっさとよこさんか!」
竜父「いやしくもこれは売り物。代金を…」
あたる「…いくらか?」
竜父「出血大サービスで5,994円!」
あたる「高い、買えるか!」
竜父「…前輪用、後輪用セットで9,849円!一本当たり何と驚異の4.924円50銭!!」
あたる「ぼったくりやがって…あ、おユキちゃん!!」
おユキ「とりあえず、売り上げのの60パーセントは頂戴しますわよ…」
竜父「せめて57.5パーセントで…さあ、どうします?」
あたる「そんなものなくたって俺はおユキちゃんのとこへ行ってやる…
うわわわわ、ハンドルとブレーキが利かんし滑って一向に進まん!!」
竜父「皆様、あれがチェーンを装着しなかった方のなれの果てでございます。ああならないためにもぜひチェーンの装着をお勧めします。」
面堂「ほれ、代金だ!チェーンをくれ」
カクガリ「背に腹は代えられん!」
温泉「まったく…はい!」
竜父「毎度」
面堂「さて、行くか!」
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