「ザット・クレイジー・サマー」第五話 (Page 5)
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竜父「あ、ちょっと…代金を…」
面堂「何を言うか!9,849円つり銭なしで確かに払ったわ!」
温泉「そうですよ、藤波さん!」
竜父「消費税分の787円92銭をお支払い願います」
面堂「…あんな半端な額で本体価格だったのか…」



さて、その後どうなったのかというと…

面堂「おい、チェーンをつけてもまともに前へ進めんではないか!詐欺だ詐欺だ!」
カクガリ「なけなしの小遣いがパアだ!!」
温泉「藤波さん、あなたこんな粗悪品を高額で売りつけてたんですか!!」
竜父「そんなときはチェーン用プロテクターを…」
面堂「貴様はこの期に及んで!」
温泉「庶民から巻き上げやがって!!もう勘弁ならん!」

竜之介「おやじ、何を考えてるんだ!!!」
面堂「…そうです竜之介さん、いってやってください!」
竜之介「おやじ、こんなに地面を凍結させて、こんなことするのにいくらお金を使ったんだ!コスト対費用を考えやがれ!」


面堂「…もう疲れた、走る気になれん…」
温泉「あの親子は手が付けられんほどずれとるな…」
おユキ「…『コスト対費用』…それっておなじことだけど…」


あたる「おい、実行委員会!何とかしてくれ!答えんか!」
メガネ「わかっとる、今対策を校長らと協議中だ!…しかし、営利目的の妨害とは、考えたな…」
あたる「感心しとる場合か!!」




結局、校長とメガネが現地に赴き、ラムの仲介もあって竜之介の父とおユキを何とか引き揚げさせたが、そのころにはもうレース終了時間になってしまった。
よって…

メガネ「結果発表!本日の順位は全員一位タイ!」
    (ふう…今日は何事もなくて済んだ!)
幸い、今日は何事もなく式は終わった。


そのころラムのUFOでは…

あたる「お前のおかげでめちゃくちゃだ!」
ラム「ダーリンがトップになるからこうでもしなきゃいけないんだっちゃ!」
あたる「なんだと!」
ラム「大体ダーリンの女好きが根本的な原因だっちゃ!」
あたる「それを言うならお前その嫉妬深い癇癪持ちな性格がこのような結果を…」
ラムの父「まあまあ、婿殿もラムも落ち着いて…」

いつものように痴話喧嘩をしていたのであった。
これから、二人の間が少しばかり愛情を深めたりおかしくなっていったりぎすぎすしたりするだが、そんなことは誰も知らない。





錯乱坊「…ときに、…ラーメンの話は…」
パーマ「あの話はなし!何にも役に立ってない!」
錯乱坊「せっかく腹をすかして待っておったのに…」
メガネ「ラムちゃんのUFOでどうせ食べるから同じだろう、まったく…」
パーマ「それもそうだ」
錯乱坊「わかっとらんのう、人のおごりで食べる飯というのが格段にうまいもんで…」
メガネ・パーマ「「よくもいけしゃあしゃあとそんなことを言いやがって…覚えてろよ!」」



=次回予告=
レースもいよいよ三日目。
レースが始まってから、どことなくおかしいダーリン、テンちゃん、終太郎、レイ。
謎の関係に、ついにメガネさん・パーマさんたちが動き出す!
次回、第六話であうっちゃ!

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