うる星やつら―アナザーワールド― エピソード2 (Page 4)
Page: 01 02 03 04

 「あ、諸星さまの部屋なら一番奥の部屋です」と言った。ラムは
 「ありがとうだっちゃ」と言うと、奥の方へ飛んで行った。
 しばらくして、面堂がラムの部屋の前に行くとドアに近付いた時、黒服が立ち塞がった。すると面堂は
 「お前ら何の真似だ……」と言うと、黒服は
 「誰も、この部屋に入れるなと言われましたので」と言った。それを聞いた面堂は、わなわなと震え
 「お前らアホか!!それを命令したのは僕だろうが!その僕をも通さないとは何事だ!」と大声をあげた。しかし黒服は
 「はい、確かに若に命令されましたが、若なら通してもいいとは言われませんでしたので」と言って一向に通す気配は無い。それに激怒した面堂は
 「僕は、通していいんだ!」と言って、無理やり通ろうとすると黒服は
 「ダメなものはダメです」と言い、全く面堂の言う事を聞かない。業を煮やした面堂は、何処からか日本刀を取りだし
 「いいか、もう一度だけ言う。どけ」と言うと、黒服に日本刀を向けた。その時、面堂の背後から
 「何だ何だ?騒がしいなぁ」と言う声が聞こえ面堂が振り向くと、そこにはあたる達が居た。そしてあたるは
 「おい、面堂。お前そんな物出してなにやってるんだ?」と続いてラムが
 「終太郎どうしたっちゃ?」とあたるの後ろから声をかけた。それに面堂は
 「ラムさん、心配しないで下さい。今、こいつらをどかしてドアを開けて中のラムさんを……」とそこまで言うと、ラムがあたるの後ろに居る事に気づき
 「え?ラムさん!どうして諸星と?」言った。するとラムは
 「一人じゃつまらないからダーリン達の部屋に行ってたっちゃ」と言い、ニコリと笑った。それを聞いた面堂は、黒服に日本刀を突き付け
 「おい、どう言う事だ?」と言うと、黒服は
 「はい、誰も部屋に通すなとは言われましたが、誰も部屋から出すなとは言われませんでしたので」と言った。黒服の言葉に面堂は激しくコケたが、起き上がると
 「お、お、お前ら!僕をバカにしてるのかーーー!!」と更に大声をあげた。それを見ていたメガネが
 「本当のアホだ……」とポツリと呟き、あたるは面堂の肩に手を置き
 「まぁ気にするな。お前の部下がアホなのは、前から分かってる事だ」と言った。そんなあたるに面堂は、日本刀を突き付け
 「お前に言われる筋合いは無い」と言った。あたるは面堂の日本刀を人差し指と親指でつまむと
 「どう言うつもりだ?俺は事実を言っただけだが?」と言った。そんな二人の間に入る様にラムが
 「もう、ダーリンも終太郎もやめるっちゃ」と言うと、面堂は
 「ラムさん、止めないで下さい!この面堂終太郎、ここまでコケにされて黙っている訳には行きません!」と言ってあたるに向かって日本刀で切りかかった。するとあたるは、何処からかフライパンを取りだし面堂の日本刀の一撃をフライパンで受け止めた。それを見た面堂が
 「ぬ?そんな物どこから……つくづく常識の無いヤツめ」と言うと、あたるは
 「お前にだけは言われたくないわ!」と言ってフライパンで面堂に殴りかかった。そんな二人の様子を見かねたラムは
 「もう!いい加減にするっちゃーーー!」と叫ぶと、
 バリバリバリバリバリバリ!!
電撃を放ち、その電撃をもろに喰らったあたると面堂は、二人仲良く気絶した。それを見てメガネが
 「やはり二人とも、同レベルと言う事か」と呟いた。
 こうして、波乱に満ちた1日がようやく終わった。


 あたるに続きもう一人のしのぶまで現れ、友引町は益々異様な雰囲気に包まれて行く。温泉マークやタコの鶴丸の失踪など謎は深まるばかりの友引町で、あたる達は翻弄されて行く事になる。

                 to be continue

Page 3 [Page End]
戻る
Page: 01 02 03 04