うる星やつら―アナザーワールド― エピソード4 (Page 2)
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 「なんとでも言ってくれ。今、一番安全なのは僕の家だと言う事は確かだ。嫌なら別に無理して泊まってもらわなくてもいいぞ。ただし、もう一人のお前に出くわしても知らんがな」と開き直る様に言った。そんな面堂の言葉を聞いてラムは
 「ダーリン、意地張らないでここは終太郎のところに泊まろう?」と言った。あたるは悔しそうに
 「くそっ、面堂のヤツ人の弱みにつけこみやがって……」と言いながらも、しぶしぶ面堂の家に泊まる事にした。そんなあたると面堂のやり取りを見ていたしのぶも
 「じゃぁ、私もお言葉に甘えて面堂さんの所に泊まろうかしら」と言うと、メガネも
 「私も」と言い、パーマも
 「私も」と言って、続いてカクガリも
 「私も」と言った時、面堂が
 「あぁ!分かった!お前達も来ても構わん」と言った。自分の発言を省略されたチビは
 「なぁ、メガネ!俺まだ言ってないよ、俺まだ言って無いのに面堂が……」とメガネに泣きついたが、メガネは
 「仕方ない、タイミングが合わなかったのだ。今回は諦めろ」とチビの肩を叩いた。チビは
 「そ、そんなぁ……」と言って肩を落とした。それから間もなく校庭に面堂のヘリコプターが着陸し、面堂をはじめ、あたる・ラム・しのぶ・メガネ・パーマ・カクガリ・チビの8人は、ヘリコプターに乗り込んだ。
 やがて、ヘリコプターは面堂家の敷地に着陸し、みんなヘリコプターから降りると面堂の後に続き屋敷内に入った。屋敷に入ると面堂は
 「ラムさんとしのぶさんは、昨日のラムさんの部屋に。諸星達も、昨日と同じ部屋だ」と言うと、奥へと進んだ。すぐに昨日ラムにあてがった部屋に着き、ドアを開け
 「ここが、ラムさんとしのぶさんの部屋です」と言った。すると、しのぶが
 「面堂さん、ちょっとお手洗い行きたいんだけど」と言うとラムも
 「あ、ウチも」と言った。面堂は
 「あ、トイレならそこの突き当たりですよ」と言って指を指した。それはあたる達の部屋の反対方向に行った突き当たりだった。しかも、限りなく遠い……それを見てしのぶは
 「と、遠い……」と言いながら歩き出した。面堂がラムとしのぶを見送っていると、あたるが
 「おい、俺達はもう部屋に行っていいのか?」と面堂に問いかけると、面堂は
 「あぁ、昨日の部屋は分かるよな」と言った。あたるは、かるく手を上げると部屋に向かって歩いて行った。あたる達が離れるのを見ると面堂が黒服達に
 「おい、今日は絶対にこの部屋から誰も出すなよ!それと、僕以外は誰もこの部屋に入れるな、分かったか?僕以外はダメだぞ!」と言うと、黒服達は
 「はっ、承知しました!若」と言った。面堂は、まだ不安が有り黒服達に
 「よし、だったら命令を復唱してみろ」と言った。すると黒服達は
 「若以外の人は絶対に部屋に入れない。そして、絶対に誰もこの部屋から出さない」と言った。それを聞いて面堂は、安心して1階の自分の部屋に向かった。
 しばらくして、ラムとしのぶが戻って来た。歩きながらしのぶが
 「お屋敷が広いのは素敵だけど、トイレがあんなに遠いんじゃ大変よね」と言うと、ラムも
 「だっちゃね」と他愛もない会話をしながら部屋の前まで行くと、黒服が2人ドアの前に立っていた。それを見てしのぶが
 「あのぅ、部屋に入りたいんですけど」と言うと、黒服は
 「申し訳ありません。誰も部屋に入れるなと言われています」と言った。するとラムが
 「ここ、ウチらの部屋だっちゃよねぇ」と言うと、黒服は更に
 「はい、しかし誰も部屋に入れるなとの命令ですので」と言った。それを聞いたしのぶは
 「はぁ?私たちの部屋なのに、私たちに入るなって、どう言う事?」と言ったが黒服達は、まるで動く気配が無い。それを見たラムが
 「しのぶ、コイツらに何言ってもダメだっちゃ。仕方ないからダーリン達の部屋に行くっちゃ」と言うと、しのぶも
 「そうね、仕方ないわね……気持ちよさそうなベッドだったのに」と言い残念そうに、あたる達の部屋に向かった。
 それから1時間程たった頃、面堂がラム達の部屋の前に行き黒服達に
 「変わりは無いか?」と聞くと、黒服は
 「静かなもんです」と答え、面堂がドアの所に行くと、サッと黒服はドアの前からどいた。面堂は部屋のドアを叩き
 「ラムさん、しのぶさん、入っていいですか?」と声をかけるが何の返事もない。不安になった面堂は黒服に
 「お前達、彼女達を部屋から出して無いだろうな」と聞くと黒服は
 「誰も部屋から出してません」と言った。黒服の言葉を聞いて面堂は、ドアを強く叩き
 「ラムさん!しのぶさん!どうかしましたか?」と聞いたが、やはり中からは何の物音もしない。面堂は、ますます不安になり
 「すみません!開けますよ!」と言うと、勢いよくドアを開けて中に飛び込んだ。面堂は、中に入ると同時に

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