うる星やつら―アナザーワールド― エピソード4 (Page 5)
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 「おお!そうか、それなら話は早い。実は叔父上……」とそこまで言うと、あたるは一瞬にしてサクラの横から姿を消した。サクラが周りを見渡すと、あたるは面堂の所で
 「しかし、このタコ。いったい何処から向こうの世界へ行ったんだ?」とタコの頭をつついていた。それを見てサクラは、あたるの所へ行き
 「実は、叔父上の事なんじゃが」と言うと、あたるは今度はしのぶの所へ行き
 「なぁ、しのぶぅ」と言った。それを見たラムが
 「ダーリン!サクラの次はしのぶにちょっかい出して!」と言いあたるの襟首を掴んだ。そこにまたサクラが
 「叔父上の……」と言った瞬間あたるは再びサクラから逃げようとしたが、サクラはお祓い棒を出し、逃げようとしたあたるの顔面に一撃を喰らわせた。お祓い棒はあたるの顔面にめり込み、あたるはその場に倒れた。すると側に居たラムが
 「あ!ダーリン!サクラ、何するっちゃ!」と言って、あたるに駆け寄った。しかしサクラはラムの言った事は無視し、ラムをあたるから引き離すと、あたるの襟首を掴んで
 「お主、何故逃げる!」と言って気絶しているあたるの頭を前後に激しく揺さぶった。するとあたるは目を覚まし
 「だれがチェリーの話なぞ聞くか!」と言ったが、サクラは
 「先程、言わずとも分かってると言ったではないか!」と言った。するとあたるは、急にニヤけた顔になり
 「いやぁ、サクラさんから愛の告白かと思って」と言った。サクラをはじめ、ラム・面堂・しのぶ・メガネ・パーマ・カクガリ・チビは、全員コケて返す言葉もなかった。

 サクラと錯乱坊の霊力で更に拡がってしまった空間の歪み。友引町に漂う禍々しい気配。それは、この後起きる悲劇の予兆だった。

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