うる星やつら―アナザーワールド― エピソード10 (Page 4)
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 「そうなるとマズいっちゃ、前の時より大きな力じゃないと空間を閉じれないっちゃ」と言い、青くなった。しかし、それを見てサクラが
 「なるほど、前より大きな力と言うなら、こちらと向こうでわたしと叔父上が同時に霊力を放出してはどうじゃ?そうすれば、前より大きな力になると思うが」と言い、ラムも
 「なるほど、それなら大丈夫かも知れないっちゃ!サクラ、さすがだっちゃ」と言って喜んだ。そしてラムは、更に
 「それで、サクラにはもうひとつお願いが有るっちゃ」と言った。するとサクラは 「ん?なんじゃ?乗りかかった船じゃ言うてみい」と言い、ラムは
 「実は、温泉先生にラブレターを書いて欲しいっちゃ」と言った。それを聞いたサクラは
 「なんじゃと!なんでわたしが好きでもない相手にラブレターなど書かねばならんのだ!」と言ったがラムは
 「ラブレターなんて適当でいいっちゃよ、要は先生をピグモンまで呼び出せればそれでいいっちゃ」と言ったが、サクラは
 「ならば、本人に理由を説明して来てもらえば良かろう」と言った。しかしラムが
 「多分理由言っても、信じてくれないっちゃ、そもそもダーリン達が居るってだけで絶対に来ないっちゃ」と言うと、サクラも
 「うむ、確かにそれはあり得るのう」と言って頭を抱え
 「仕方ない、手紙を書くとしよう」と言い、続けて
 「それで、日時はいつにするのじゃ?」とラムに聞くと、ラムは
 「明日の午後4時でいいと思うっちゃ」と言うと、サクラは
 「分かった」と言った。
 少しして、サクラは手紙を書き終えると
 「これは、あくまで呼び出す為の手紙じゃからな」と言って、ラムに手紙を渡した。ラムはその手紙を受けとると
 「じゃぁ、向こうへの連絡は後でウチがビデオレターを持ってくるから、それを向こうに届けて欲しいっちゃ」と言って、更に
 「ウチは、そろそろ学校に戻るっちゃね」と言うと、学校に向かって飛んで行った。
 ラムは学校に着くと、すぐに温泉マークの所へ行き
 「先生、先生に渡す物が有るっちゃ」と言うと、温泉マークは
 「ん?君は確か……ラム君だったよな」と言った。ラムは
 「うん、先生にこれあげるっちゃ」と言って、サクラから預かった手紙を渡した。温泉マークは、それを受け取ると
 (ま、まさか……これはラブレター!し、しかしラム君は教え子だ、こ、ここは教師として……いや、そんな簡単に思春期の女の子の気持ちを踏みにじっていいのか?)と思うとラムを見た。ラムは、温泉マークの視線を感じると
 「どうしたっちゃ?手紙開けないっちゃ?」と言った。すると温泉マークは、そんなラムを見て
 (こ、こんな可愛い娘が俺の事を)と思い、顔はだらしなくニヤケていた。そんな温泉マークを見て、ラムは
 「あ、その手紙はウチからじゃないっちゃよ」と言い、それを聞いた温泉マークは
 「え?ラ、ラム君からじゃないのか」と言って、ばつが悪くなりラムから目を逸らしたが、ラムが
 「その手紙は、サクラからだっちゃ」と言うと、温泉マークは自分の耳を疑ったのか
 「え?サ、サクラさんから?」とラムに聞き返した。ラムは
 「だっちゃ、早く開けて見てみるっちゃ」と言って、笑みを浮かべた。温泉マークは、震える手で封筒の封をあけた。


 いよいよ計画を実行に移すラム。しかし、事態は思いもよらない方向に向かってしまう。

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