うる星やつら チェンジ・ザ・ライフ 第2章 疑念 (Page 4)
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 「うちはダーリンの事信じるっちゃよ」と言うとニコリと笑った。そのラムの笑顔を見た面堂は、あたるに嫉妬の炎を燃やしながらも、冷静を装い
 「よし、諸星。貴様がそこまで言うからには、何か根拠が有るのだろうなぁ」と言うと再び戻って来て、近くの机の上に座り、足を組んだ。あたるは、そんな面堂のふてぶてしい態度を気にもしないで
 「夢の中の町は、俺が全く知らない所だった」と言った。するとメガネが
 「それのどこが根拠なんだ?」と言ったが、あたるは
 「まぁ、最後まで聞けよ」と言うと話を続けた。あたるは
 「その町に見覚えは無かったが、その町の駅の所のバス停の名前を見た」と言って、朝メモした紙を出しみんなに見せた。するとメガネがそのメモをあたるの手から取ると
 「雀の宮?」と言い、更に
 「これって一体どこだ?」と言った。それを聞いた面堂は
 「よし、僕が調べてあげよう。我が面堂家の情報網を使えば容易い事だ。だがこれは諸星、お前の為ではない。ラムさんの為だ。それを忘れるな」と言った。あたるは
 「あぁ、分かった」と言った。
 放課後、あたる達は揃って面堂の所へ行き、あたるの言った
    【雀の宮】
 と言う町、或いは駅がどこに有るのかを調べる事にした。面堂は、あたる達をまるでNASAの管制室の様な所に連れて行くと、そこで働いている黒服達に
 「いいかお前ら!今すぐ【雀の宮】と言う町、或いは駅を探せ!」と言った。すると黒服達は一斉に調べ始めた。そして間もなく、1人の黒服が
 「若!見つかりました!」と言った。それを聞いた面堂は
 「良くやった!それで、場所はどこだ」と言うと黒服は
 「今、モニターに出します」と言うと何かを操作し、モニターにどこかの駅を上空から写した様な映像が流れた。そして黒服は
 「ここは、栃木県宇都宮市雀の宮と言う場所で、この駅が雀の宮駅です」と言った。それを見た面堂は
 「どうだ?諸星、この駅か?」と聞いたが、あたるは
 「うーん、上から見た映像では何とも言えんなぁ」と言った。すると面堂は
 「えーい!ならば行ってみれば良かろう!」と言い、黒服に
 「おい!ここまでヘリでどのくらいかかる」と聞くと、黒服は
 「だいたい40分位かと」と答えた。面堂は
 「よし!すぐに準備しろ!」と言うと、あたる達をヘリポートに連れて行った。

            第3章 確信に続く

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