うる星やつら チェンジ・ザ・ライフ 第3章 確信 (Page 4)
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 「あ、なるほど!ダーリン凄いっちゃ!!」と目を輝かせてあたるを見つめた。そんなラムの目を見たあたるは、気分が良くなり
 「よし!今すぐ行こう!」とラムの手を掴んだ。
 ラムはブレスレットを見ながら、街の路地や人の家の庭などを通り進む。あたるもそれに続くが、あまりにも変な場所ばかり通るものだから
 「おい、本当に道はあってるのか?」とラムに聞いたが、ラムは
 「うん、大丈夫だっちゃ。うちに任せるっちゃ」と言うと振り返りニコリと笑った。あたるはその屈託の無い純粋な笑みに弱かった。思わず目を逸らすと
 「ほんまかいな」と減らず口を叩きながらもラムの後に続いた。
 やがてラムは立ち止まると
 「ここだっちゃ」と言った。立ち止まったラムの目の前には古びた神社の鳥居が有った。ラムは
 「ここをくぐれば亜空間だっちゃよ」と言うと、何の迷いも無く鳥居をくぐった。すると鳥居をくぐった途端にラムの姿は溶ける様に消えた。それを見たあたるは驚きながらも
 (まずい、俺も早く行かなくちゃ)と思うと、覚悟を決めて鳥居をくぐった。すると鳥居の先に有ったはずの神社の社は無く、そこには研究所らしき建物が有った。ラムは、あたるが来たのを見て
 「ダーリン!良かったっちゃ。遅いから心配事したっちゃよ」と言った。しかしあたるはラムの後にすぐに鳥居をくぐったはずだから、さほど時間は経って無いはずだと思い
 「何言ってんだ、遅いってたかが2〜3分だろ?」と言った。しかしラムは
 「え?うち、30分は待ったっちゃよ?」と言った。それを聞いたあたるは
 「何?俺は、お前の後にすぐに鳥居をくぐったぞ!30分も経ってるはずがない!」と言った。するとラムは
 「本当に?だったら、この空間は時間の流れが外の世界とは違うっちゃね」と言った。そして
 「ところでダーリン、どうやって中に入るっちゃ?」とあたるに聞くと、あたるは
 「お前はどうやって入ってるんだ?」と逆にラムに聞いた。するとラムは
 「うちは、入る時にこのブレスレットで認証を通過してるっちゃ」と言い、それを聞いたあたるは
 「なるほどな、つまりそのブレスレットが無ければ中には入れないって事か」と言うと考え込んだ。そしておもむろに
 「ところで、ゲートの所に人は居るのか?」とラムに聞くと、ラムは
 「そう言えば居ないっちゃね、考えてみればこの施設ほとんど人を見かけないっちゃ」と言った。それを聞いたあたるは
 「だったら何とかなるかもしれんな」と言うと不適な笑みを浮かべた。

             第4章  真実に続く

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