うる星やつら チェンジ・ザ・ライフ 第7章 復活 (Page 2)
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 「おんどれら、なんでその名前知っとるんや」と言うと、ランは続けて言った。
 「どこで聞いたか知らんけどな、絶対に関わったらあかんで」しかし、ランはその場に居る全員の顔を見ると
 「ま、まさか…もう関わっとるんちゃうやろな?」と言った。そこでメガネが言った。
 「実は、その組織の一員らしき奴が、うちのクラスに転校してきてな…」それを聞いたランは青ざめた顔で
 「な、なんやて!ど、どいつや!」と言うと、クラス中を見渡した。そんなランに面堂が言った。
 「今日はもう帰りました」それを聞いたランは、ホッと胸を撫で下ろし冷静さを取り戻した。そしてランは改めて聞いた。
 「お前ら奴等がどんな事するか知ってるんか?」ランの問いに答えたのは面堂で
 「諸星の話だと、未来でラムさんの電気エネルギーを吸いとっていたとか」と答えると、ランは不思議そうに
 「ダーリンが?それに未来って何やねん」と言った。そこでしのぶが、あたるが夢の中で未来のあたるとリンクしていると言う事を伝えると、ランは半信半疑の表情で言った。
 「何やよう分からんが、その転校生が未来でラツヤ・イルワに所属しとるから、今もそうやろと?でも、今所属しとるかは分からんやろ?」確かにランの言う事も一理ある。しかし面堂は、泉が帰ったタイミングを考えると偶然とは思えず
 「関係無いならそれでいいんです。しかし、もしも泉が…あ、転校生の名前ですね。その転校生の泉がその組織に所属していたら、ラムさんの身に危険が!」と言った。ランはそんな面堂に
 「確かにその泉とか言うのが奴等の仲間なら、ラムはマズイ事になるやろな」と言った。それを聞いたしのぶは
 「その組織は、具体的にはどんな事をするの?」とランに訪ねると、ランは険しい顔で言った。
 「奴等は、ラムみたいな超能力持ったもんを拐っては、その力を無理やり引き出すらしいで」それを聞いた一同はお互いに顔を見合せる。そしてメガネが言った。
 「そう言う事なら、この身が砕かれようとラムさんを守らねば!」メガネに引き続き面堂が
 「それなら、ラムさんに我が面堂邸に来てもらおう!おそらく、日本では一番安全なハズだ」と言った。そんな中ランは
 「悪いけど、わしはこの件には関わらんからな!ラムの巻き添え喰らうなんて、まっぴらや!」と言うと、面堂達の制止も聞かず立ち去った。ランは廊下を歩きながら思った。
 (冗談やないで!あんな連中に捕まったら、わしの能力まで奪われてまうやんか)しかし、すぐにランは立ち止まり
 (ラムのやつ、面倒ばかり起こしくさって…)と思うと、再び歩き出した。
 一方面堂達は解決策を見いだせないまま、結論としては
 ∴泉の監視を強化する∴
事に決まった。

 あたるとラムが家に着いたのは、すでに夜8:00を回っていた。あたるとラムは、そそくさと食事を済ませると2階のあたるの部屋に行った。
 あれから泉の姿は見ないが、泉の言っている事が本当なら、何らかの方法で監視している可能性が有る。あたるは部屋のカーテンを全て閉めた。そんなあたるにテンが近づいて来て言った。
 「なんや、カーテンなんぞ閉めて。誰かに狙われでもしとんのか?」テンは、ニヤニヤしながらあたるに付きまとう。
 「なぁ、どうなんや?ほれほれ、言うてみぃ」と、あたるの顔の周りを飛び回るテンに、あたるはついに堪忍袋の緒が切れて
 「えーい!鬱陶しいんじゃ!!」と言うと、どこからかフライパンを出し、テンをまるでハエでも叩き落とす様にフライパンを振り下ろした。テンは、畳に叩きつけられたが
 「いきなり、何さらすんじゃ!」と言うと、口を大きく開け火を吹く体勢に入った。しかし次の瞬間、ラムが指先から小さな電撃をテンに放ち、テンは感電して畳の上に倒れた。テンはラムの方を見て
 「ラ、ラムちゃん…何でや?」と言ったが、ラムは冷静に言った。
 「今のはテンちゃんが悪いっちゃよ」それを聞いたテンは
 「そ、そんな〜」と言うと気絶した。あたるはそんなテンのオムツを持って持ち上げると、押し入れを開けテンを放り込み
 「お前は、そこで寝とれ!」と言った。それを見たラムは
 「もうダーリン!そんな乱暴にしなくったっていいっちゃ」と言って、静かに押し入れを閉めた。しかしあたるはイライラした様子でラムに言う。
 「こんな時に、チョッカイ出してくるジャリテンが悪いんじゃ!」そんなあたるにラムは
 「確かにそうだけど、テンちゃんまだ子供だっちゃ。きっとダーリンと遊びたかったっちゃ」と言ったが、あたるは
 「あのガキの遊びに付き合ってたら、命がいくつ有っても足らんわ!」と言うと、自分の机の引き出しの中の物を出し始めた。それを見てラムは不思議そうな顔で言った。
 「ダーリン、何してるっちゃ?」あたるは黙々と引き出しの中の物を出しては、戻したりしている。ラムは、そんなあたるの行動を見守っていたが、やがてあたるは机の一番下の引き出しを開けて言った。

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