うる星やつら チェンジ・ザ・ライフ 第9章 目的 (Page 4)
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「ラムさんには申し訳ない事をしたけど、どうしても決定的な証拠を手に入れる必要が有った…ラムさんの様な人を増やさない為にも!」と言ったが、あたるは納得せず泉に詰め寄った。返答次第では、実力行使め辞さないと言わんばかりに泉に言った。
「お前、それだけの事をしたんだ。覚悟は出来てるんだろうな?」すると泉は、あたるの目を真っ直ぐ見て言った。
「この組織を壊滅させられるなら、僕はどうなってもいい!」あたるは泉の顔をじっと見つめると
「分かった。お前を信じるよ」と言った。二人の会話を聞いていたラムも泉の表情に、並々ならぬ覚悟を感じ
「お前、何か訳が有るっちゃね」と言うと、更に
「ダーリンが信じるなら、うちも信じるっちゃ」と言った。そんなあたるとラムを見て泉は、うっすらと目に涙を浮かべ
「ありがとう!」と言って、まるで政治家の様にあたるとラムの手を交互に握った。そんな泉に、あたるは聞いた。
「この施設の中には組織の人間はどれくらい居るんだ?」あたるの言葉を聞いてラムが言った。
「うちは、この中でうちと同じ様にブレスレットをした人を何人か見たっちゃよ」するとあたるは
「何?そうなるとラムみたいに能力を奪われてる人が他にも居るのか」と言った。しかしそんなラムの言葉を否定する様に泉が口を挟んだ。
「いえ、ブレスレットで能力を奪われて居たのはラムさんだけです」それを聞いたラムは
「そんなハズないっちゃ!うちは、ちゃんと見たっちゃ。接触を禁じられていたから会話はしてないけど…」と言った。それを聞いたあたるは泉に聞いた。
「どう言う事だ?ラムが嘘をついている訳ないから、居たのは確かだろう。それなのに、能力を奪われて居たのはラムだけとは?」すると泉は
「実は、ラムさんが見た連中は、全て組織の人間なんだ。リアリティーを出すために、他にも患者が居ると思わせたんだ。だから接触を禁止したんだよ」と言った。それを聞いたラムは
「……そうだったっちゃ…」と言ってうつむいたが次の瞬間、顔を上げニヤリと笑うと
「じゃあ、何の遠慮も無く暴れられるっちゃね」と言った。そんなラムを見たあたるは思った。
(ラムのやつ、かなり怒ってるな。こりゃ、組織の奴等大変だぞ)ニヤニヤとした笑顔を見せるあたるとラムを見て、泉は
「この施設に居るのは、約20人程だけど問題はそこじゃない」と言った。するとあたるが
「何が問題なんだ?」と聞き、泉は更に
「この施設は、外見からでは良く分からないけど、かなりの武装をしているんだ。だから、迂闊に近寄ればたちまち蜂の巣にされる」それを聞いたあたるは
「なんだと!じゃあ、どうやって近づくんだ?」と泉に聞くと泉は
「僕にいい作戦が有る」と言って、ニヤリと笑った。
最終話 幻に続く
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