うる星やつら 赤い花が散るとき 第3話 行く末 (Page 4)
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 「あの花は10枚の花びらを持っていて、人の感情を吸収する度に花びらを1枚落とします。そして、一人の人の感情を3回、つまり花びらを3枚落とした時点でリセットは不可能になってしまうんです。今花びらが7枚と言う事は、既に3枚の花びらが散った事になります」と言った。ラムは因幡の襟首から手を離すと
 「つまり…どう言う事だっちゃ?花びらが全部散ったら、ウチはどうなるっちゃ?」と言った。そして因幡は悲しそうな顔で言った。
 「それは僕にも分かりません。ある人は願い事が叶ったと、またある人は、記憶を全て失い廃人の様になってしまったと、そしてまたある人は…」とそこまで言った時、ラムが
 「もういいっちゃ!もう…」と言い、俯いた。そして俯いたまま
 「何か方法はないっちゃ?」と聞くと因幡は
 「それは分かりません。ぼくも調べて見てますが、期待しないで下さい」と言った。ラムは、ただ黙ってその場に立ち尽くした。

             つづく

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