スクランブル!ラムを奪回せよ!!(2) (Page 4)
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喋りながらあたるが塀を乗り越えて来る、どうやら行動を共にする気らしい。
「お前も、あんまし頭良くないな」
それぞれ戦闘に備え、プロテクター等に身を固めた我々とちがい、あたるはジーンズ
にトレーナーと、まるで散歩にでも来たような軽装であった。
「なにもエモノを持って無いようだが、どうやって戦うつもりだ」
あたるはジーンズの腰から拳銃を抜き出す。
あきらかに非金属製の光沢と、SF映画にでも出てくる様なデザインのそれは、
「玩具じゃないか」
「だが、ただの玩具じゃ無い。ジャリテンの玩具だ」
ニヤリと笑うと、面堂邸の門に向け構銃して見せる。
「それじゃ、お前」
「近代兵器真っ青って代物だ」
コイツ、凄い物を持ち出して来たものだ、しかし、戦力的に見て心強い事は確かだ。
眼は門を見据えたまま、銃を腰に戻し、
「メガネ、俺はラムを取り返したい」
あたるが本心を曝け出す、彼がラムさんへの想いをストレートに口にした事は今まで
無かった。
「良かろう」
これで、共に戦う事が出来る。
「命を俺に預けてくれ」
「嫌だ。俺達の命はラムさんのものだ」
あたるのラムさんへの想いは受け取った。
しかし、立場の違いは明確にしておかねば成るまい。
私は頭部アーマーを装着して、戦闘態勢に入る。
面堂邸の巨大な正門の扉が、我々の侵入を拒むが如く聳え立っていた・・・。


死闘!メガネVS面堂軍団!!(仮題)につづく

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