奏音さんと1115さんへ
>1115さん
>少し一般的に考えましょう。
>「過去・現在・未来」とは相対的な概念であって、相互の関係は絶対>的ではありますが、永遠に現在であり続ける時は存在しません。
これは一般的な考え方で、たとえばドラえもんのようなものには当てはまると思います(実際ドラえもんは、のび太の未来をかえてますから)。
しかし、うる星やつらではあくまで未来とは、運命の扉なのです。このことが他のマンガには無い、うる星やつら独自の設定です。
>たとえば、今日は1月2日だとしま〜以下略
この事については基本的な事は賛成です。しかし少し考え方が違います。これは、運命製造管理局が未来を作っていることがポイントとなります。
まず、過去についてですがこれは文字どうり既に過ぎ去ったことです。だから、過去に行って何かしても現在は変わりません(つまりに現在には、影響しないということです)。
このことは、奏音さんや自分の書いた話から
「クラマと過去に行った話」(ラムが弁慶を嗾けたり、牛若丸が京の町に行ったこと)結局歴史どうりになっていて現在は変わらない。
「惨めっ子秋太郎」恐怖症を治そうとしたが、恐怖症にしただけで結局現代の面堂に変わりなし。
「あたるの女好きが治す話」あたるの女好きを治そうとしたが、治らず現代のあたる変わりなし。
ここまで読めば、「既に過ぎ去った過去に行っても現代を変えることができない」ということが理解されたと思います。
つぎに現代ですがこれは今、自分が歩んでいる時のことであり現実です。このことはかんたんに理解できると思います。
最後に未来についてですが、これが本題です。
>少し一般的に考えましょう。
>「過去・現在・未来」とは相対的な概念であって、相互の関係は絶対>的ではありますが、永遠に現在であり続ける時は存在しません。
相対的とありますが、これはドラえもんには当てはまりますが、運命製造管理局が未来を作っているうる星やつらでは違います。
運命製造管理局が未来を作っているということは、運命の部屋にあるどれかの未来が、うる星やつらの未来になる運命ということになります。
それと、永遠に一月一日であることはありえませんが、一月一日も一月二日も自分が歩んでいる時間は現在です。
運命製造管理局が作っている未来は、いくつもありましたが解り易くするために、A,B,C,の三つの扉があるとして考えます。
Aはあたる達が最初に入った未来、
BとCはその他の未来とします。
さて、あたる達は最初にAに入りました。
ここに入ってまず、あたるはサクラが結婚しているのを目撃します。
>高校生のあたるにとって10年後は未来のことですが、10年後のこける>やこけるをつれたしのぶにとって、あの同窓会は未来の出来事でしょうか。
>違います。現在の出来事です。
>現在のできごとなら変わることはありません。
>そうですね。高校生のあたるも過去になります。
あれ?おかしいですね、1115さんの仮説が正しいとしたら、高校生のあたるにとってAのサクラの結婚は未来のことですが、Aのサクラやツバメにとって二人が結婚していることは現在の出来事となり、現実ということになります。
ここでBのドアの中の未来に、系図で見た同窓会の未来を当てはめても、Aと変わりなく未来の運命といえます。
このように系図で見た未来と、運命の部屋にある未来を、別の物として考えると矛盾が生まれますので、二つは同じ物と考えるほかありません。
と、言うことは運命の部屋にある未来はすべて現実ということになる?。それでは、運命の部屋にある未来はすべてパラレルワールドという事になるんでしょうか?
答えはNOです。原作にはパラレルワールドがある、という描写は一度もかかれませんでした。それに現実が無くなるということはありえません。
これはどう考えればいいのでしょうか?
そこで、運命の部屋にある扉のこと、つまりうる星やつらにおける未来を「あたる達がこれから歩む未来の運命ではあるが現実では無い」と考えたらすべての事に説明がつきます。(たくさんある未来のうち、どれを歩むかはあたる達の行動で決まる)
この場合、系図で見た未来を例に説明しますと次のようになります。
系図であたるは未来を見ましたが、これはまだ仮初の物で現実ではありません。10年が経ち、もしこの未来がやってきたとしたら、そこで初めて仮初の存在(未来の運命)から現在の現実に変わるというわけです。
つまり、系図や因幡の話で見た未来は、未来の運命ではあるが現実では無いということになります。要するに、うる星やつらにおいて未来とは現実ではなく運命であり、未来が現在になって初めて現実のとなり、うる星やつらにおいて未来に行くとは、運命の部屋の中のどれかの未来の運命を見に行くということになります。
>未来は「これから起こること」ではありますが、タイムマシンによっ>て、「未来」に実際に行くことができるということは、その「未来」>はすでに存在しているということです。
>なんとなれば、存在していないところには行きようがありません。
存在はしています。存在しているからこそ、あたる達は扉の中の面堂としゃべることが出来ましたし、ハンマーで叩くことが出来ました。しかし未来の運命であり、仮初の存在なのです。だから、運命製造管理局が消すことが出来るのです。
それと、系図ではあたるとしのぶが結婚する運命の未来に行ってしまいましたが、この理由はトラジマさんと同意見です。しかし、これはあたるとしのぶの仲が良かった時にたまたま、あたるとしのぶが結婚する運命の未来にいっただけかもしれないので、確かな証拠はありません。 |
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