「ザット・クレイジー・サマー」第三話 (Page 3)
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ラム「…チャンネル205も応答なし…はあ〜、205個仕掛けたのがぱあだっちゃ。やっぱり100クレジット均一商品はダメだったっちゃね〜」
あたるの母「ラムちゃ〜ん?もう30分もお風呂に入ってるけどだいじょうぶ?いつになく長風呂ねえ…一応あたるはまだなんだから、早く出てやって頂戴」
ラム「は〜いお母様」

ラム、ふろから上がりあたるの部屋。
あたる「ラム、どうかしたか?さっきから壁をじろじろと見ているが…」
ラム「アハハハ、ダーリンには関係ないっちゃ、だからこっちのことは全然ま〜ったく気にしなくていいっちゃよ、ダーリン」

あまりに笑いながら否定するので、ラムはそれ以上追及されることはなかった。

  (…205個全部壊されてるっちゃ…超微細小型だから気づかれたはずはないし…)


幸か不幸か、『火炎放射、フライパンの乱闘』が功を奏し(?)知らぬ間に盗聴を不可能にしていたのだ。恐るべし、野生の本能!
あたる・テン「「だ〜れ〜が〜『野生の本能』じゃ!!」」




水曜日。大会の出場届出の締め切りがこの日に設定されていた。

メガネ「大会出場希望者へ告ぐ。大会に参加する意思があるものでまだ出場許可申請の手続きを済ませていないものは至急校長室にて昼休みまでに必ず手続きを済ませるように。
    期限が過ぎてからの申請は一切認めないから注意されたい。
    なお、出場許可を受けた出場予定者は事務連絡等があるため本日放課後17時にグラウンド百葉箱裏に集合すること。集合しない場合・遅刻した場合は原則出場許可を取り消す!
    くれぐれも時間は厳守するように!」



女子A「やーねえ、またあの『熱血おやじ』よ…エコーがかかってよりいっそう強調されるわあ…」
女子B「私、あの人の声聞いただけで気がげんなりしてきたぁ〜…全校放送だからうるさいし…」

哀れメガネ…というのは置いといて放課後。



面堂「…」
ラム「…」
面堂・ラム「なんで[トンちゃんと父上/レイ]がここに[いるのか/いるっちゃ]!!」

飛麿「なんでって、終ちゃんから招待を受けたから来たのになんだその言い方は!」
面堂の父「私も同じような感じだ。よろしく終太郎」
面堂「僕は招待してない!実行委員会、取り消してくれ!こんな面子じゃ命が何個あっても足りん!」
メガネ(第一、その二人が参加しようとしまいと命が何個あっても足りんと思うが…)
    「もう受付しまったもんは無理だ。あきらめて三途の川を航行してくれ。」
あたる「めんど〜、達者でな。お前のことはしばらく忘れないぞ」
面堂「だれが死ぬといったか!」
   (ううむ…想定外だぞこれは!しかも誰が情報を流したんだ?)

ラム「レイ、なんでこんな大会に参加したのけ!お前にはこの大会参加する意味ないっちゃ!」
レイ「…」
ラム(ダーリンの監視のためにきてみたら…つくづくイヤな大会だっちゃ!)



パーマ「えー、御静粛に。ただ今より第一回事務連絡会を開始いたします。まず、出場予定者の確認を行います。実行委員長」
メガネ「…それでは名簿を読み上げる。間違い等あれば申し出るように。
    諸星あたる、面堂終太郎、温泉マーク、藤波竜之介、水之小路飛麿、レイ、半魚人、カクガリ、面堂の父上。以上で間違いないか?」
メガネ「…えー異論が出なかったということで、次に進む。まず注意事項…」

メガネ「続いて行程について確認しておく。一日目、友引高校を出発。以後、順に浦和、前橋、秩父、奥多摩、相模原、都庁前、波照間島、沖ノ鳥島、ニューヨーク、天竺、イスカンダル…
    とまあ、順に通過して…」

なぜ優勝したらサクラとデートできるのにで男子生徒が殺到しなかった理由がこれである。

ようするに、こんな過酷な大会である以上、出場対象は電撃やら火炎放射やら平手打ちや日本刀や顔のアップを食らっても平然としているやつとか、いざとなれば私設軍隊を動員し切り抜けようという魂胆のやつとか、
職務を妨害されてもなお立ち上がろうとするゴキブリの如き生命力を持つ中年とか、食欲にしか思考がいっていないやつ等に限られてくるわけである。

メガネ「それでは次に、希望の賞品の希望を調査する。諸星」
あたる「ふっふっふ…そんなのきまっておる!俺の永遠の夢、そう!」
ビビビビビ!

ラム「そ〜はさせないっちゃ!」
あたる「あのなあ…まだなんにもゆうとらんだろうが!」
ラム「言わなくてもそ〜ぞ〜つくっちゃ!ど〜せハーレムに決まってるっちゃ!」
あたる「その通り。メガネ、そういうわけだからよろしく。」
面堂「貴様は常識というものを考えろ!」
温泉「まったく…教鞭をとってから、教壇に上がってから幾星霜、そりゃ〜〜もういろんな生徒をみてきたが、が、こんなに浮っ付いたのは初めてじゃ!」
メガネ「あたる、ものには限度っちゅうもんがある。面堂財閥で用意できるぐらいのものにしてもらわないと。」
面堂「そう、面堂財閥で用意…待てぇ、どういうことだ?」

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