「ザット・クレイジー・サマー」第三話 (Page 4)
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メガネ「いやー、親愛なる面堂君。我々、そのー、上層部がしぶちんなもんで資金がないんだな、だから、ここはひとつ君に身銭を切ってもらって…ね。」
面堂「勝手に僕が金を出すのを前提にするな!」
メガネ「」
面堂「なぜ君たちの資金難のために僕が出資しなければならんのだ!」
メガネ「面堂、イエスと言ってくれれば便宜を図ってやらんこともないが…どうだ?」
面堂「……良かろう」
メガネ「え〜それでは交渉成立ということで、希望をとる!」


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=というわけで選手が頼んだ賞品一覧=
あたる:透明な耐電スーツ
面堂:辞退
温泉:あたると面堂を二学期中使用人として雇う権利
竜之介:女子生徒として登校できるもの一式(セーラー服等)
飛麿:面堂の飼っているタコ
レイ:タイ焼き5万個
半魚人:ヘリウムガス
カクガリ:バイク
面堂の父:面堂の飼っているタコ
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面堂「なんで僕のタコなんです父上!!」
面父「‥いや面白いかなーっと」
面堂「……いったいど〜なっとるんだ?」

パーマ「というわけで、第1回事務連絡会を終了いたします。明日の大会頑張ってください」






夜。諸星家のあたるの家。

あたる「…」
ラム「…」ぶすーっ
あたる「明日が楽しみだなあ…さて、したくでも…」

ビビビビビ!ビビビビビ!


ラム「ダ〜リンのバカ!バカ!バカ!」
あたる「なんだいきなり!」
ラム「いきなりもかみなりもないっちゃ!大体うちというものがありながら!サクラやしのぶとデートしたがるなんてサイテーだっちゃ!
   明日の大会なんかずぇ〜ったいに参加させないっちゃ!」
あたる「…残念だなあ、優勝できたらデートの軍資金が手に入るのになあ…それに近々お前をデートに行かせようとおもっとったのだが」
ラム「でもど〜せ勝ったらサクラやしのぶとデートするんだっちゃ!」
あたる「あんな券、ただのおまけにすぎん!」
ラム「ホントだっちゃ!?」
あたる「俺は嘘はつかん!」
ラム「うちうれしいっちゃ!」
あたる(クックックック…引っかかりおったな!おまけとは言ったが使わんとは言っておらん!
    それに何も『お前との』デートの軍資金とか『お前と』デートするとは言うとらんのだよ、ラム…カッカッカ、ウアーッハッハッハ)
ラム「ダーリン、そんなに笑ってどうかしたっちゃ?」
あたる(まずい!)「いや、なに、デートのことを考えたらつい気持ちがはやってな…アッハッハ」
ラム「そーだったのけ!ダーリン大好き!ウフフフフ」


あたる(良かった…ばれてなさそうだ)
ラム(にしてはなんかイヤな笑い方だったよ〜なきがするけど…まあ、約束すっぽかしたら電撃リンチだっちゃ!)





次の日。無事終業式が終わり、いよいよ大会が開催されようとしていた…が・・・

面堂「な、な、ぬわんだあ!これは!!実行委員長を直ちに出せ!」
メガネ「実行委員長だが、呼んだか?」
面堂「貴様!!資金協力を要請しておいてこの面堂終太郎を愚弄する気か?!」

あたる「おっ、面堂。その自転車、お似合いだぞ!ケケケケ…」
観客「やっだーなにあの自転車」「イメージが崩れたわぁ」「おい、あの自転車…グワーッハッハッハ!!」
   「いや、アッハッハ万能なハッハッハ人間ハハッなんてイーヒッヒヒいないもんだねハーッハッハッハ…この貴重な光景を写真に収めて末代まで語り継ごう」

面堂「ほ〜ら見ろ!!この観客の嘲笑を!!この僕の高貴で華麗なイメージが一瞬にして崩れ去ってしまったわ!!
   皆さん誤解です!僕は自転車に乗れます!」
メガネ「い、いやあ…これが『便宜』のつもりだったんだが…」
面堂「冗談も大概にせい!!」
メガネ「ある筋からお前が自転車に乗れないとか…」
面堂「僕だって自転車ぐらい乗れる!いいから早く普通の自転車もってこい!」
メガネ「…お前も一応大財閥の跡取りだからそんな話もあるかと思ったのだが」
面堂「一応とはなんだ一応とは!君まで僕をあざけ笑っているではないか!」

さて、この一件が一息ついて…

校長「えー、それでは、選手の皆さん、スタートラインのほうへ」

ラム「がんばってー、ダーリン!」
ラン「レイさんファイトー!」
あたるの母「あたるー、頑張るのよ!あなたに結構な額賭けたんですからね!諸星家の家計はあなたにかかってるのよ!負けたりしたら一週間ご飯は抜きですからね!」

了子「あらぁーお兄様、乗れない自転車になんか乗ってどうされたんですか?やせがまんはいけませんわよー」〔棒読み気味に、人に聞こえるように大声で〕
面堂「情報のでもとは了子だったか…皆さん誤解です!了子、そんなにあることないこと言うな!」
了子「せっかく実行委員会の皆さんが誰でも乗れる補助輪付の自転車を用意してくださったのに…好意を台無しにするのはいけませんわよ!」〔前半を大声で、特に自転車のくだりを強調〕
群衆「やっぱりなあ」「残念だわぁ」

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