うる星やつら―アナザーワールド― エピソード6 (Page 1)
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  うる星やつらーアナザーワールドー
      エピソード 6

 ランは、ラムの言った意味が理解出来ず
 「サクラ先生と、チェリーがやり合ったって、どう言う事や?」と聞き返すと、ラムは
 「実は、前にもあの2人がやり合った事があるっちゃ。その時は、お互いの霊力をぶつけて大変だったっちゃ……変な物まで出てきて、ひどい目にあったっちゃ」と首を振った。それを聞いたランは
 「間違いなく、それやな……歪みが霊力の影響を受けて拡がってしまったんや」と言った。それを聞いたラムが
 「て事は、またサクラとチェリーに歪みに向かって霊力を放出して貰えば……」と言うとランも
 「それしか無いやろ」と言ったが、それを聞いたラムは
 「え?でも、肝心のサクラとチェリーが向こうの世界に……」と言ってがく然とした。ランもその事には気付いた様で
 「だから、一刻も早くダーリン達をこちらに戻さあかんのや」と言った。その時ラムが
 「でも、ダーリン達が向こうの世界に飛ばされた原因って……」と言うと、ランは先程の機械の設定を変更して、もう一度空間の歪みを調べると
 「ん?なんや、訳の分からん粒子が歪みの中から出てきよってるで?」と言った。するとラムは
 「そうなんだっちゃ、ウチも過去に行った時に気付いたんだけど、良く分からないんだっちゃ」と言った。それを聞いたランは
 「この粒子が何か関係しとるのかもしれんで」と言うと、何かを取りだし
 「これで、この粒子を持ち帰って宇宙船の機械で分析してみるさかい、ラムはここに居てもしゃぁないやろ、一旦帰ったらどや?」と言って、粒子を採取し始めた。ラムは
 「分かったっちゃ……」と言うと、ランは粒子の採取を終え
 「分析結果が出たら連絡するから、UFOで大人しく待っとり」と言って、宇宙船に戻って行った。ラムも、ランの言う通りにUFOに戻る事にした。

 その頃、別世界のあたる達が面堂の案内でたどり着いたのは、あのマッハ軒だった。たどり着いた途端にあたるは
 「面堂、お前あてが有るってここの事か?」と言うと、面堂は
 「あぁ、このマッハ軒は……」と言いかけた時、あたるが
 「面堂家友引地区パニックセーター…………地下にはハリアーも有るんだよな?」と言うと、面堂は
 「き、貴様!何故それを!」と驚きを隠せずに居ると、あたるは更に
 「何故って、お前が連れてきたからに決まっとろうが」と言ったが、面堂は
 「ふざけるな!僕は、貴様をここに連れて来た覚えは無い!」と言うと、日本刀を抜き
 「さては諸星、貴様はスパイか!」と言うと、あたるに斬りかかった。あたるは咄嗟に何処からか木槌を取りだし、面堂の一撃を受け止めると
 「いきなり何するんじゃい!」と言ったが面堂は
 「問答無用!今日こそ貴様に引導を渡してやる!覚悟!」と言って更に斬りかかった。あたるは器用に面堂の攻撃を避けると
 「お前、覚えとらんのか?夢の事や無邪鬼の事も!」と言ったが、面堂は
 「何が無邪鬼だ、訳の分からんと事ばかり言いおって!」と言いながら、あたるに斬りかかろうした時
 「ちょっと待て」とサクラが面堂を引き止め、あたるの方を向くと
 「お主今、無邪鬼と言ったか?」とあたるに聞いた。するとあたるが
 「お!さすがサクラさん、巫女だけあって覚えてたか」と言って面堂がサクラに気を取られている隙に、面堂の頭を木槌で殴った。面堂は、あたるの一撃でだらしない顔で気絶してしまった。
 サクラは、あたるに
 「いや、断片的にしか覚えとらんのだが……無邪鬼は人の夢を操る悪しき鬼じゃ、恐らく夢から覚めた時点で全て忘れてしまうのだろう。面堂が覚えとらんのも無理は無い」と言って、のびている面堂を見た。しかしあたるは
 「じゃ、何で俺は覚えてるんだ?」と言うとサクラは
 「それは、多分お主がその夢に深く関わっておったのじゃろう」と言った。それを聞いたあたるは
 「そうか」と言うと面堂の頬っぺを木槌でグリグリと、こづき始めた。すると面堂は
 「う〜ん」と唸りながら目を覚まし、それを見たあたるは
 「いつまで寝とるんじゃ」と言った。面堂は起き上がると
 「諸星!貴様ぁー!」と再び斬りかかろうとしたが、サクラが
 「やめんか!」と一喝すると面堂は、手を止めサクラの方を見ると
 「いくらサクラ先生でも、これだけは聞けません!これは、面堂家の問題です」と言った。するとサクラは
 「まぁ、いいから聞け」と言い、あたるを指差し
 「こやつの言っている事は、嘘ではない」と言った。しかし面堂は
 「サクラ先生まで……しかし僕は諸星とここに来た覚えは無いんです」と言った。それを聞いたサクラは
 「無理もない……お前は忘れてしまっているのだ。いや、お前だけではない。諸星以外は恐らく覚えてないじゃろう」と言うと、しのぶやメガネ達を見た。すると面堂は
 「覚えてない?何故ですか?」とサクラに問いかけると、サクラは

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