リバースリバース〜先祖をたどれ(1) (Page 1)
Page: 01 02 03 04

リバースリバース〜先祖をたどれ(1)    (各キャラの最初の字を取ってます)
----------------------------------------------------------------------------------------------------
あ「ふぁ〜今何時だ?」
いつも見慣れた部屋が視界に広がった。あたるは大きなあくびをしながら時計に目を走らせた。
あ「11時か・・・ずいぶん寝てたなー」ノロノロと起きだすと同時に腹の虫も起きたようだ。「ぐー」と部屋に響き渡る
手早くふとんをかたずけ、いつもとかわりばいしない服に着替えて下へと降りていった。
あ「母さん、メシはー」
寝ぼけた声でたずねる。あたるの母は台所にいたらしく少しあきれた口調で返事が返ってきた。
母「できてるわよ。もう用意できてるから食べちゃって、かたずかないわ。まったく休みだからってそんなに寝てなくてもいいに・・・」
居間を見るとすでに朝食・・・いや昼食が用意されていた。父さんはあいかわらず新聞をみている。食事の手をつけていない
ので起きるのをまってたのかな?と少し考えたがどうだっていいやと思いすぐメシのことに切り替わった。
あ「ハーイ」軽く返事をして居間に座った
あ「あれ?かーさん箸は?」テーブルの上を見渡しながら聞いた。
母「あら、でてなかった?」さらっと答えが返ってきた。
あ「出したか出してないのかもわからんのか」これに少しむっとしたのかぶつぶつと言いはじめた。
かすかに自分でだしたっていいじゃないなどと聞こえてくる。箸が見つかったらしく母が持ってきた。
あ「いただきまーす」あたるが食事に手をつけようとしたとき。
母「そうだ食べる前に、ラム起こしてきてちょうだい。珍しく遅いのよ」
さあ食べようと思った時なので行きたくなかったが、ラムがいないなーと思った時でもあったので2階へすごすごと起こしに行った。
あ「おーいラムおきろーめしだぞー」
押入れの前で呼んでみるが返事は無い。
あ「おいったら」
ガラガラと戸をあけた。ラムは寝ていた。トラビキニ姿のラムの寝顔を見てあたるは少しドキっとしたが、すぐ落ち着いて
あ「朝だぞーいや昼かなとにかく起きろメシが食えん」
ラ「もう朝っちゃか?」おおきく伸びをしながらラムが答えた。
あ「というより昼だ。メシだぞ」
ラ「わかったっちゃ」ラムはもう1度伸びをして、押入れからでた。
どたどたと階段を降りる。すぐ後ろに寝起きのせいかふらふらと飛びながらラムがついてくる。
ふと飛んでるラムを見て
あ「いいよなー飛べるって、階段とか使わなくてもいいし。」ぼそっとあたるが言う
ラ「ダーリンも飛べればいいっちゃね」寝起きのせいかいつもよりさらっとした答えにあたるは少し物足りなかった。
母「もうごはんできてるわよ。早くたべっちゃって。」きびきびとした声が聞こえてきた。
あ・ラ「いただきまーす」二人とも焼き魚、味噌汁、ごはんという基本的な朝食(昼食)をとった。
父さんはまだ新聞を読んでいるそんな面白いことでものっとるのかと不思議に思う。
味噌汁を飲みながらあたるが、
あ「ラム、メシくったらオセロ勝負だぞ、20戦残ってるんだからな。」
今日こんなに遅く起きたのはそのせいである。あたるとラムは遅くまでオセロをやっていたのだ。
ラ「まだやるっちゃか?」ラムも魚の骨をとりながら答えた。どうもまだ慣れないらしく悪戦苦闘していた。
あ「当たり前だろー100戦勝負の約束なんだからな。」
ラ「もうダーリン80連敗してるっちゃよ。」あきらめた方がいいというようにラムが言う。
あ「うるさい、この20戦全部勝ってやるわ」とごはんを口にかきこんだ。この発言は絶対うそになるだろう
あ「ごちそうさん、ラム行くぞ」あたるはさっさと階段を上っていった。
ラ「ほんっとこりないっちゃねー」ラムもすぐ2階に上がって行った。
母「まったく、茶碗ぐらい下げたらどうなのー」
ラムが部屋に入ると、あたるはもうオセロの準備をしていた。
あ「ほらおまえの番だぞ」あたるはもう打っていた。このやる気はどこからくるのか不思議に思う。
ラ「あわてすぎだっちゃ」ラムも座ってゲームが始まった。
パチ・・パチ・・パタパタパタパタ
あ「・・・・・くう・・負けた」オセロ盤はすべて白く埋まっていた。いつもどうりである。
ラ「ほんと弱すぎだっちゃ」あきれた顔でラムが言う
あ「おまえが強すぎなだけだ」言い訳っぽく言った
ラ「うちはそんなに強くないっちゃ」
ラ「まだやるっちゃか?」あくびをしながら聞く。こうまで一方的だとさすがに飽きてくる。というよりここまで
つきあって勝負しているラムに感心である。普通なら10回ぐらいでやめるだろう。
あ「もちろんまだ1戦残ってるわ」あたるはまだ勝てると思っているらしい。無謀である。
ラ「ダーリン約束覚えてるっちゃか?」張り切っているあたるに疑わしくラムが聞いた。あたるはよく約束を忘れるのだ
あ「ああ、俺が1回でも勝てば3日間怒らない約束だろ。」珍しく覚えていたあたるにラムは少し感心した。

Page 2
戻る
Page: 01 02 03 04