うる星やつら regain one's memory エピソード5 (Page 7)
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ラムに出会う前のあたるとしのぶは、普通のカップルに見えた、ラムは逃げ出したくなった。いくら自分と出会う前のあたると言えどあたるには変わりない、ラムはナノマシーンを探したがそれらしい物は見つからず部屋をでた。ラムは、部屋を出たとたんに床にペタンと座り込み深いため息をついた。少しの間ラムはそのまま動かなかったが、ゆっくりと立ち上がると次の部屋のドアを開けた。次にラムが見たのは、部屋中にたくさんの枯れた木が生えてる部屋だった。ラムはその木の間を歩いてナノマシーンを探した。しかしここにもナノマシーンは居ないようだった。ラムは、次の部屋に行こうと戻り始めた時、木の根につまずき転びそうになり思わず近くの木に手を着いた。すると景色が一変して夜の友引町になり、ラムの目線の先にはあたるが居た。ラムは、あたるの後を着いて行った。あたるは、路地を曲がるとポリハケツにつまづき派手に転んだ。そして
あたる 「う、う、ラム・・こんな人形1つ残して・・何も言わずに帰る事ないじなゃないか・・ラムのアホ」あたるのこの言葉にラムは
ラム 「これは、あの時の・・」そう言った瞬間、景色がまた、たくさんの木の生えた景色にもどった。ラムは急に戻った景色に戸惑いまわりを見回した。
ラム 「ここは多分、ダーリンの悲しみの記憶の部屋だっちゃ・・・この木一本一本に悲しみが・・」ラムは胸が締め付けられる思いだった。ラムは急いでその部屋を出て次の部屋に入ると、そこは他の部屋とはまるで違った。 あたるの部屋の様だが、まるで子供が遊ぶブロックで作った様な部屋だ。その真ん中にあたるが居るのだが、それを見てラムは
ラム (あれは、間違い無くナノマシーンだっちゃ。なんとなく分かって来たっちゃ、他の部屋はみんな入った瞬間にダーリンを感じたっちゃ。でも、さっきも今回もナノマシーンの居る部屋には、ダーリンの気配は全くないっちゃ)そう思うと、おもむろに部屋の中のあたるに近づいた。
ラム (つまり、逆に言えばダーリンの気配を感じない部屋を探せばいいっちゃ)ラムはそう思うと、迷わず目の前のあたるに銃を向けて引き金を引いた。すると、カチッと音がしたかと思うとナノマシーンのあたるは見る見る消えて行った。すると、部屋の景色も徐々に元に戻り本来の姿に戻った。そこは、メガネや面堂と言った友達の思い出の部屋だった。ラムは少し嬉しかった
ラム 「やっぱり、ダーリン何だかんだ言っても皆が好きなんだっちゃね」ラムは微笑みながら部屋を出た。まだ大きなシグナルが残っている。ラムはシグナル目指して更にすすんだ。シグナルが示す場所に来たが、やはりハッキリした場所は分からない。ラムは目をつむりドアを次々に開け始めた。
ラム 「これなら、ダーリンの気配を感じつつ、中を見ないで済むっちゃ」ラムが何回か続けるとあたるの気配を感じない部屋があった。
ラム (ここだっちゃ)ラムは、そう思うと目を開けた。すると、そこにはラム自身が居た。ラムは迷わず撃った、そして
ラム 「呆れて物も言えないっちゃ」と言うと、更に
ラム 「ウチが来てるのに、ウチに化けてどうするっちゃ」と言うと、消えて行くナノマシーンを見つめた。ナノマシーンが消えると、やはり元の部屋に戻っていき、やがてそこは遊園地になった。あたるは右袖の無いセーターに毛糸の帽子とマフラー、そして手袋とレッグウォーマーをつけている。そして、その横には白いパジャマ姿の少女が居た。ラムは、すぐにそれが誰だか分かった。
ラム 「のぞみちゃん・・・」ラムは、そう言うと胸が熱くなった。そして
ラム 「この時のダーリン・・優しかったっちゃ・・・」と言い、静かにドアを閉めた。
 ラムが端末を見ると、次のシグナルが表示されているが、今までよりもかなり大きいシグナルだった。
ラム 「随分大きいっちゃねぇ。まさか、ナノマシーンも大きいっちゃ?」と言いながら飛んで行った。
 ラムがシグナルの示す位置にたどり着くと、そこには扉が1つしか無くそのドアの向こうにナノマシーンが居る事は間違いなさそうだった。ラムは、ゆっくりドアを開けて中に入った。 
 その頃、UFOの中では
弁天 「ラムのやつ、順調みてぇだな」弁天がそう言った時、モニターが点灯した。モニターには、ラムの父が写し出され
ラム父 「おぅ、弁天やないか」と弁天を見たラムの父はそう言うと、
ラム父 「ラムはおるか?」と弁天に聞いた。すると弁天は
弁天 (やべぇ、ばれたかな)と思い
弁天 「あ、あぁ、ラムなら今ちょっと出られねぇんだ」と言った。するとラムの父は
ラム父 「ん?出られんとは、どう言う事や」と言うと、続けて
ラム父 「まぁ、えぇ、ほなラムに伝えてんか?どこのもんだか分かったから、連絡するようにと」と言った。それを聞いた弁天は
弁天 「あ、あぁ、分かったぜ」と言うと、更に小声で
弁天 《多分、必要ねぇけどな》と言った。するとラムの父は

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